座布団

著者 :
  • 白泉社
4.18
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本棚登録 : 223
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592862758

作品紹介・あらすじ

師匠である落語家・山九亭初助の死を知った山九亭感謝。その胸のうちに、厳しく誇り高い芸人だった師匠への想いが去来する…。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でなんだか目立つ本だなぁと。
    タイトルもシンプルで色もかわいい。
    落語?あれ?山田ユギの絵だぞ⁈
    たぶん借りなさいってオーラが出てたんだな…
    まさかの幻のBL作品だったとは(〃ω〃)
    うっかり借りないように注意してください笑

    主人公の山九亭感謝が師匠である落語家・山九亭初助の死を知ったところから物語は始まります。
    感謝が弟子入りした頃の若き初助の話と現在40を過ぎた感謝の話が感謝目線で語られます。

    もう師匠の初助がヤバすぎます。
    魅力ありすぎて魔性の男!!
    すべては芸の肥やし!!
    すっごく面白かった〜♪

    ジュネで掲載され文庫になった後レーベル廃止…
    白泉社から再販という経緯を経ての二冊発売!!
    ありがとう白泉社‹‹\(´ω` )/››

    もう一冊の「花扇」は初助師匠が主人公らしい。
    すぐ読みます!!

    • ゆーき本さん
      「箱の中」のあとがきでBLについて熱く語ってたもんね!
      「箱の中」のあとがきでBLについて熱く語ってたもんね!
      2023/10/16
    • まるさん
      みんみんさん、ご無沙汰しております。

      コレ… 読んでみたいなぁ〜
      小説からはかなり遠のいていますが、読んでみちゃおかな!
      みんみんさん、ご無沙汰しております。

      コレ… 読んでみたいなぁ〜
      小説からはかなり遠のいていますが、読んでみちゃおかな!
      2023/12/26
    • みんみんさん
      まるさんこんにちは〜♪
      この作品良かったですよ!
      師匠がホント色っぽい‹‹\(´ω` )/››
      まるさんこんにちは〜♪
      この作品良かったですよ!
      師匠がホント色っぽい‹‹\(´ω` )/››
      2023/12/26
  • すっっっっごく良かったです!!!!!
    大好きなお話になりました。

    それぞれのキャラが立っていて、読むたびどんどん惹き込まれていきました。

    特に初助師匠の魅力ときたら……やばいです。
    物語の構成が現在と過去を行き来する形で、少しずつ明らかにされる過去の話が胸にきました。

    初助師匠の凛とした佇まいが素敵です。
    主人公の要と寒也の関係性もいい。

    花扇の巻も読むのが楽しみです。

  • 最近BLものを読んだりもするがこの作品は榎田尤利と同様その描写を含めて単純に落語の師匠の話としてとても素晴らしい小説。次作の花扇を早く読みたい。

  • おー。theジュネ、って感じ。落語の世界はかじりかけたんだけど中途半端になってていつも勝手に後ろめたい。父親が好きで、よく昔カセットテープで聞いてたなぁ(全集を持ってた)とか、職場の患者さんにDVDを借りたけど、字幕つきじゃないと言葉を聞き取れなかったと言う屈辱とか。
    で、落語家に弟子入りした要さんと兄弟子寒ちゃんの話がメインで進むんだけど、師匠の初助さんの半生が中々濃い……まだ後半「花扇」読んでないんだけど。剛先生のこの文章がすごく、お話の雰囲気を盛り上げて、読んでいてとても気持ち良かった。

  • 2018.4.22 読了

    師匠 山九亭初助(さんきゅうていうぶすけ)に
    弟子入りした 要。

    いきなり 師匠が亡くなるところから始まる。

    短編集で、師匠との回想を絡ませながら
    話が進む。

    なんか こんな話だったのね、感が。
    ちょっと思ったのと違った。



  • 品川心中で菊池寛の藤十郎の恋を思い出した。

  • 噺家に弟子入りした主人公と師匠、兄弟子の話。
    主人公の恋愛より、主人公から見た師匠の男関係が中心に描かれていて、師匠初助の一貫した生き様や美学に惚れ惚れしてしまう。
    一般書でもいけるクオリティ。
    傑作という評判どおりの作品でした。
    17年前の作品だった。
    全然古さを感じなかった。素晴らしい。

  • 落語家・山九亭初助を師匠とする山九亭感謝の視点で語られる芸の世界
    笑いも悲しみも妬みも喜びも様々な情が沸くお話でした

  • もちろんメインカップリングも素敵なのですが、初助師匠と感謝師匠のやり取りや、師匠を取り巻く情念、そして孤独に心惹かれました。メインカップリング以外でも楽しませてくれ、そこに関しては満足です。
    本来なら☆5つつけたいところですが、口調に落語家らしさを感じられなかったところが気になりました。相手によって違和感の度合いが違ったので、気を許しているところを表現したいのかもしれませんが、流れるような美文だっただけに、そのようなことで興を削がれ、ちょっと残念です。また、甥っ子の漫才コンビが登場する理由がいまいち分からないなあと……面白ければいいんですけど、正直、うーん……花扇の方は買わないかもしれません。
    しかし、そこが気にならなければ、この作品はとても素晴らしいので、落語ものを読みたいというより、師弟関係などを楽しみたい方にはお勧めしたいです。

  • 山九亭感謝こと森野要の師匠・山九亭初助の訃報から、
    要の半生を振り返ってゆくという、BLの枠内に収めるには
    もったいないお話でした。

    ずっと積んでたんですが、もっと早く読めば良かった!
    と思うくらい、話に引き込まれていきます。
    要と初助との出会い、連れ合いとなった寒也との関係。
    芸道に生きるとはどういうことなのか、などなど、
    ただの男同士の恋愛に焦点を当てることなく、森野要と
    いうひとりの人間が、どういう風に落語と出会ってから
    この20数年を生きてきたか、ということを瑞々しく
    表現されています。
    昭和の下品な宴会芸など、ともすれば嫌悪感すらわき上がって
    くるようなネタも、後の山九亭感謝を作り上げていくために
    必要な要素としてしっかりと書かれている。
    私自身も伝統芸能の世界にいる人間のひとりですが、
    師匠との関係なんかについては、この業界は本当に
    どこも一緒だな、と……妙に親近感が。

    個人的に寒也と要の関係よりも、初助師匠の方が気になって……。
    続編ではそっちにスポットがあたっているようなので
    今から非常に楽しみです。
    名作と言われるだけあって、読み応えがありました。
    最近のBLはライトなものが好まれる傾向にあるようですが、
    やっぱりこういった骨太なものが好きだなと実感。
    CD3部作もしっかり入手したので、花扇を読んでから
    そっちの方も堪能したいと思います。

    挿絵は一切なしなので、それを期待している人には
    つらいと思いますが、私は逆にこの話は挿絵なしで
    読めてよかったと思いました。

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著者プロフィール

6月9日生まれ、双子座。雑誌「小説イマージュ」(白夜書房)1996年5月号に「一枚の遺書」を発表して、新人賞と第12回月間イマージュクラブ賞に選出され作家デビュー。以後、女性向け小説を中心に様々なジャンルで活躍中。主な著作は『スワンドール奇譚』シリーズ(エンターブレイン)など。

「2015年 『恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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