座布団

著者 :
  • 白泉社
4.20
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本棚登録 : 224
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592862758

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でなんだか目立つ本だなぁと。
    タイトルもシンプルで色もかわいい。
    落語?あれ?山田ユギの絵だぞ⁈
    たぶん借りなさいってオーラが出てたんだな…
    まさかの幻のBL作品だったとは(〃ω〃)
    うっかり借りないように注意してください笑

    主人公の山九亭感謝が師匠である落語家・山九亭初助の死を知ったところから物語は始まります。
    感謝が弟子入りした頃の若き初助の話と現在40を過ぎた感謝の話が感謝目線で語られます。

    もう師匠の初助がヤバすぎます。
    魅力ありすぎて魔性の男!!
    すべては芸の肥やし!!
    すっごく面白かった〜♪

    ジュネで掲載され文庫になった後レーベル廃止…
    白泉社から再販という経緯を経ての二冊発売!!
    ありがとう白泉社‹‹\(´ω` )/››

    もう一冊の「花扇」は初助師匠が主人公らしい。
    すぐ読みます!!

    • ゆーき本さん
      「箱の中」のあとがきでBLについて熱く語ってたもんね!
      「箱の中」のあとがきでBLについて熱く語ってたもんね!
      2023/10/16
    • まるさん
      みんみんさん、ご無沙汰しております。

      コレ… 読んでみたいなぁ〜
      小説からはかなり遠のいていますが、読んでみちゃおかな!
      みんみんさん、ご無沙汰しております。

      コレ… 読んでみたいなぁ〜
      小説からはかなり遠のいていますが、読んでみちゃおかな!
      2023/12/26
    • みんみんさん
      まるさんこんにちは〜♪
      この作品良かったですよ!
      師匠がホント色っぽい‹‹\(´ω` )/››
      まるさんこんにちは〜♪
      この作品良かったですよ!
      師匠がホント色っぽい‹‹\(´ω` )/››
      2023/12/26
  • すっっっっごく良かったです!!!!!
    大好きなお話になりました。

    それぞれのキャラが立っていて、読むたびどんどん惹き込まれていきました。

    特に初助師匠の魅力ときたら……やばいです。
    物語の構成が現在と過去を行き来する形で、少しずつ明らかにされる過去の話が胸にきました。

    初助師匠の凛とした佇まいが素敵です。
    主人公の要と寒也の関係性もいい。

    花扇の巻も読むのが楽しみです。

  • 最近BLものを読んだりもするがこの作品は榎田尤利と同様その描写を含めて単純に落語の師匠の話としてとても素晴らしい小説。次作の花扇を早く読みたい。

  • 噺家に弟子入りした主人公と師匠、兄弟子の話。
    主人公の恋愛より、主人公から見た師匠の男関係が中心に描かれていて、師匠初助の一貫した生き様や美学に惚れ惚れしてしまう。
    一般書でもいけるクオリティ。
    傑作という評判どおりの作品でした。
    17年前の作品だった。
    全然古さを感じなかった。素晴らしい。

  • 山九亭感謝こと森野要の師匠・山九亭初助の訃報から、
    要の半生を振り返ってゆくという、BLの枠内に収めるには
    もったいないお話でした。

    ずっと積んでたんですが、もっと早く読めば良かった!
    と思うくらい、話に引き込まれていきます。
    要と初助との出会い、連れ合いとなった寒也との関係。
    芸道に生きるとはどういうことなのか、などなど、
    ただの男同士の恋愛に焦点を当てることなく、森野要と
    いうひとりの人間が、どういう風に落語と出会ってから
    この20数年を生きてきたか、ということを瑞々しく
    表現されています。
    昭和の下品な宴会芸など、ともすれば嫌悪感すらわき上がって
    くるようなネタも、後の山九亭感謝を作り上げていくために
    必要な要素としてしっかりと書かれている。
    私自身も伝統芸能の世界にいる人間のひとりですが、
    師匠との関係なんかについては、この業界は本当に
    どこも一緒だな、と……妙に親近感が。

    個人的に寒也と要の関係よりも、初助師匠の方が気になって……。
    続編ではそっちにスポットがあたっているようなので
    今から非常に楽しみです。
    名作と言われるだけあって、読み応えがありました。
    最近のBLはライトなものが好まれる傾向にあるようですが、
    やっぱりこういった骨太なものが好きだなと実感。
    CD3部作もしっかり入手したので、花扇を読んでから
    そっちの方も堪能したいと思います。

    挿絵は一切なしなので、それを期待している人には
    つらいと思いますが、私は逆にこの話は挿絵なしで
    読めてよかったと思いました。

  • とてもいい本に出会えた。復刊してくれてありがとう

  • 鳥人ヒロミが表紙イラストを描いた日本酒醸造家ものを以前面白く読んだ記憶があるが、この方のBLは久々に読んだ。けっこうベテランの方ですよね。

    なんと東京MXテレビ「5時に夢中!」の木曜日の名物コーナー「装丁ジャンケン」で紹介されていたので存在を知り購入。山田ユギ表紙なら定価購入だ!

    コメンテーター二人、岩井志麻子と中瀬ゆかりも「BL詳しくないが読んでみたいと」絶賛。軍配は大手出版社でない対抗馬に上がったが、みなさん大人の対応だなあ。

    ドラマCDがあるんですね。え、初助師匠の声が三木眞一郎だと?! 師匠はよしながふみ「西洋骨董洋菓子店」のアニメ(ノイタミナ枠で放映)で「魔性のゲイ」小野パティシエと甲乙つけがたいと思っていたのでまさか中の人が同じとは。困ったな…ボーナスがこれで消えてしまうw。

  • 「花扇」と合わせて。
    落語家の話。恋愛だけじゃなく、主人公の成長、そして、その師匠の華麗な生き様が描かれた秀逸作。
    昭和の香りが漂う雰囲気ある作風で、主人公の明るくはっきりとした性格もあってテンポよく読めたし、時々はっとさせられるような深い言葉も出てきて、味わい深かった。
    柔らかい物腰でありつつも、自分の生き方を貫く初助師匠のお話が特に切なくて心に残った。

  • 復刊版。
    BLだけではなく、落語家としての成長も描かれた傑作。

  • 名作と言われずっと読みたかった作品がやっと手元に!
    師匠が大人気な理由が分かりました(笑)

著者プロフィール

6月9日生まれ、双子座。雑誌「小説イマージュ」(白夜書房)1996年5月号に「一枚の遺書」を発表して、新人賞と第12回月間イマージュクラブ賞に選出され作家デビュー。以後、女性向け小説を中心に様々なジャンルで活躍中。主な著作は『スワンドール奇譚』シリーズ(エンターブレイン)など。

「2015年 『恋愛事件捜査係 担当官は恋愛オンチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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