八月の疵痕 (白泉社花丸文庫)

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著者 : 美樹静
制作 : 如月 弘鷹 
  • 白泉社 (2003年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592873419

八月の疵痕 (白泉社花丸文庫)の感想・レビュー・書評

  •  十五歳の遠野陸は、四年前の八月に母と義父を凄惨な事故で亡くして以来、義父の双子の弟でカメラマンの夏生と暮らしている。
     それというのも、陸はその事故がトラウマになり、発作を起こしたり、夜一人で眠れなくなったりしていたからだった。
     おまけに、八月という月はまた格別で、両親の亡くなった状況を思い出してしまうから、ますます陸は憂鬱になっていく。

     そんなある日。
     夏生と待ち合わせをしていたところに、夏生の仕事相手であるトップモデルの杉岡章子と知り合う。
     彼女は、陸をまるで母親のような目で見つめ、陸に母親を髣髴とさせる。
     同時に、夏生と彼女の関係に、疑いを抱き、危機感を覚える。

     数日後、再び彼女と会った陸は、彼女の口から「夏生と結婚するつもりだ」と告げられる。
     夏生を失うのでは、と焦った陸は、つい冷たい言葉をぶつけてしまう。

     ところがその数日後の八月一日、その章子が何者かに殺されてしまう。

     という話でした。
     ちょっとミステリーテイストの要素もありつつなお話。
     というよりは、そっちがメインなのかな?

     実は、章子には陸と同じくらいの年齢の子どもがいて、その子どもが章子のことで加熱する報道で間違ったイメージを抱かれるのじゃないか? 自分を見た母親だった顔の章子のことを教えてあげたいと思った陸は、その子どものことを調べ始める――

     という感じで。
     その過程で、陸は夏生が男の恋人を作れる人間だってことを知り。
     自分の想いを自覚し。
     夏生とくっつき。
     ついでに、自分の記憶の中にある小さな矛盾にも気がつく……という感じで。

     どっちかというとちょっと暗めで、しっとりした物語でした。
     こういうBLもあるんだなー……という。

     肝心のミステリーの捜査の件は、人間離れした設定の探偵さんがほとんどやってくれたので、あんまりそこには関われないんですが。
     そこのい至るまでの心情がミステリーのよくあるアレで、なんだかちょっとしっとりしました。

     ただ、その分、恋愛の要素はじゃっかん薄くなってしまったので、恋愛そっちのけのBLで構わない人にのみオススメしておきます。

  • 玄関
    ほんだらけ袋

  • 青年期の自分の傷の癒し方

  • 十五歳の遠野陸は、四年前の八月に母と義父を凄惨な事件で亡くして以来、義父の双子の弟でカメラマンの夏生と暮らしている。夏生の仕事相手でトップモデルの杉岡章子と知り合った陸は、章子に母の面影を重ねる。しかし章子が夏生と結婚したがっていると知り、夏生を失うのではと、つい冷たい言葉をぶつけてしまう。ところがその数日後の八月一日、章子が何者かに殺害され……。

  • 十五歳の遠野陸は、四年前の八月に母と義父を凄惨な事件で亡くして以来、義父の双子の弟でカメラマンの夏生と暮らしている。夏生の仕事相手でトップモデルの杉岡章子と知り合った陸は、章子に母の面影を重ねる。しかし章子が夏生と結婚したがっていると知り、夏生を失うのではと、つい冷たい言葉をぶつけてしまう。ところがその数日後の八月一日、章子が何者かに殺害され……。

  • 個人的に大好きな作家さんです。
    しかし今読むと陸がもう少し大人(17才とか)だったらな〜とか思ったり。

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八月の疵痕 (白泉社花丸文庫)はこんな本です

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