愛の巣へ落ちろ! (白泉社花丸文庫)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592876243

感想・レビュー・書評

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  • 節足動物擬人化?(擬人化ではない)モノ

    この設定かなりすきです!
    訳あり病弱くん受けです。

    シリーズ出てるなら色々読みたい。

  • ムシ擬人化・・・。完全イロモノだな!と思って読んだんですが、まぁ普通に全寮制男子校モノと考えて読めます。ムシの特徴もまぁ個性くらいのレベルで考えれば。
    タランチュラにシジミチョウが捕まる話です。
    TVで見た人を追いかけて入学したハイクラスばかりの男子校でバカにされるシジミチョウの翼。
    憧れていた先輩はハイクラスとは言えやりたい放題の問題児。オレ様な澄也にがっかりしながらも翼は澄也に魅かれていって・・・。

  • も。え。た\(//∇//)\

    擬人化萌えは不滅w

    実際の虫は嫌いですがね!

  • 素直じゃない攻めと強気な受けというのは良いものです。

  • 昆虫擬人化ファンタジー。
    わかりやすく、なおかつ面白い、
    そんな素直な感想が抱けるBL小説でした。

  • 面白かった昆虫擬人化小説(≧ω≦)b OK!!

    擬人化小説ここまできたか〜〜〜ヾ(≧▽≦)ノ

    ロウクラスのシジミチョウ科ツバメシジミ=青木翼
    ハイクラスのメキシカンレッドタランチュラ=七雲澄也

    超エリート(ハイクラス)全寮制男子高に特別奨学生枠で入学の翼

    翼がこの学校に入学を決めたのは
    小さい頃から病弱=性モザイク(両性具有)で外に出れなく
    家の中でTVしか見れなかった時に
    TV番組のインタビューで答えていた澄也の言葉に感動して…

    しかし、いざ入学してみると差別、
    偏見のキツイところで澄也も感じ悪く
    翼を可愛がり心配してくれる先輩やルームメイトもいるが……
    ちょっと凹むil||li _| ̄|○ il||l
    (シジミチョウはランクが一番低いのよ(p>□<q*))

    しかし何の気まぐれか澄也が翼に手を出した事から
    それを良く思わない人達からの嫌がらせなど、など、テンコ盛り
    澄也も手を出したわりには態度が冷たいし……Σ(o>艸<)

    まぁ〜最後にはタランチュラがシジミチョウにメロメロになるんですが
    ここまで来るのに紆余曲折(笑)

    擬人化面白かったです!!(〃艸〃)ムフッ

  • う、う、泣いてしまった…!
    昆虫の擬人化というのでキワモノかと一瞬思ってしまった。全然そうじゃなく、ポイントはそこじゃなかった。
    階級化、弱肉強食化が擬人化することによってデフォルメされた、王道学園ものでした。

    平民で裕福でもなく、体も弱いロウクラスのシジミチョウの翼が、ハイクラス種が通うエリート男子校に入学しようと思ったのは、憧れの澄也に一目逢いたかったから。でも、ハイクラスのタランチュラ、澄也は想像とは違っていて、幻滅したばかりではなくあっさり食われてしまうことに。

    いじめ、暴力、差別など悲惨な目に遭いながらも、健気にたくましく学園生活を送ろうとする翼の強い心に、思わず感動してしまったのでした。
    もともと、体が弱く長生きできないと言われて育った翼は、テレビで澄也が「幸せな人間とは、自分の人生を生ききったヤツのことだ」と言うのをきいて、自分の人生に希望を持つのです。
    生きる意欲をくれた澄也なのですが、実際の彼は意地悪なことばかりしてきて、翼を悲しませます。翼がほんとにかわいくていい子なんです。いじめられても傷つけられても、強い心でその度に立ち直ります。
    でも、好きになった相手に傷つけられて、やっぱり心が折れそうになることも。いつも強気なのに、さすがに心が折れそうになってしまった翼の姿には泣かされてしまいました。かわいそうで、かわいそうで、思わず涙。

    しかし、そんな瀬戸際の場面ではしっかり澄也が登場して翼を救い出してくれるのです。非常に安堵します…もっと、早く助けろと言いたくなるのはやまやまだけど、そこが作者さんの腕前。焦らしプレイ?
    ものすごいツンデレ。

    翼の味方になってくれる、真耶、兜、央太との友情も心にしみるものがありました。仲間のありがたさに心が温かくなった。
    そして、理不尽な目に遭いながらも、生きてみたい、生きていることを感じたい、と切実に願う翼の気持ちに、心を打たれました。

    澄也の不器用というか、素直じゃないところもだんだん快感になってきたのが不思議。
    でも、かわいすぎる翼にもっと振り回されるといいと思います。今まで翼を泣かせた分、いっぱい心配してやきもちをやいて悩みまくっておろおろしてほしいような。
    そういう点では、澄也視点のおまけSSは大満足。楽しめました。

  • 漫画で擬人化は多いけれども、小説でここまでの擬人化はなかなか読めないんじゃないかと。
    しかも昆虫だし。ふたりとも……あ、周りもみんな。

    突拍子もないとんでも設定なのに、気がつけば夢中になって読んじゃってました。
    捕食者×被捕食者という非常にわかりやすい関係もいいと思います。
    擬人化でなければ、ただの学園ものの王道か……と半ば食傷気味の設定なだけに、この斬新な切り口はなんとも言えない高揚感。

    盛り込みまくった設定が破綻せずに纏められてるのがまた凄い。

  • 置いてけぼり感の半端ないあらすじ、何の説明もなくいきなり始まる物語――と、支離滅裂で独創的過ぎる設定のわりには、その設定に妙な説得力があります。

    話は突飛なあらすじとは関係なく王道ラブものなので、BL好きな方はあらすじでスルーする前に、是非読んで欲しいです。

  • 一見BLにはよくある寄宿学校もの、なのだけれど、違うのは、生徒たち(だけでなく、この世界の人類すべて)が虫の属性を持っていること。
    一度滅亡の危機に瀕して虫の遺伝子を取り入れた未来の人類の世界。人々は、それぞれその身に宿した虫の能力を得ており、また虫の種類によって先天的に優れた資質を持つハイクラスと、そうではないロウクラスに分類されている。

    主人公はロウクラスに分類されるシジミチョウの少年。ただし、身体的にとある事情を抱えている。
    あるときテレビで見たハイクラス・タランチュラの生徒にあこがれて、ハイクラスしかいない学園に特別に入学してくる。ロウクラスのくせに、という周囲の扱いに傷つきながらも、信頼できる友人や先輩に出会う。
    ところが、憧れの人は主人公に冷たくあたり、それどころか巣にかかった人は誰でも「食べて」しまう男だった。偶然巣にかかってしまった主人公も、何も知らぬまま「食べられ」てしまう。

    学園もので、SFっぽい要素ありで、身分違いで、すれ違い。
    おまけに主人公は性モザイクで、女性の要素も備えている。
    どんだけ盛り込んでるんだ、と思うけれど、これが見事にまとまっている。

    BLで○○ネタとか個人的には「ないわー」なんだけど、この世界観でこの設定ならありだ、と思わせる説得力。面白かった。

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