- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592876601
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2.5。うーん。正直、期待外れでした。帯に大きく載ってた台詞とあらすじから包容力わんこ×無表情無口だと思っていそいそ買ったのですよ。そう期待するよこれ。全っっっ然違いました。がっかり。がっかり!そういう先入観とか期待なしで読んでたらまた少しは違ったのかもしれません。それにしても地味にダメージ大きい…。帯に載ってる台詞、普通に攻の台詞だと誰もが思うよ。読み出したらそんな台詞が出てきそうな雰囲気じゃ全然ないし、話に合わないし、いつ出てくるんだ?いつ?残りページ少ないよ?あと数ページだよ?あれ?終わっちゃったよ?ていう。出てこんのかい!詐欺じゃない…。しかも内容に即してないし完璧な詐欺じゃないですか。帯書いた人恨むわー。ちなみに「あなたは顔に出にくいから、なるべく触れていないとね」と書いてありました。うん。そんな包容力とか観察力のある攻では全くないよ!むしろとても自分本位。モテてモテてモテまくって、外を歩けば常に言い寄られストーカー化され、親友と思ってた人全員に告白され、人付き合いにうんざりして好意を持って寄ってくる人すべてを見下している攻め。主人公がずっと我慢してたのに抑えきれずについ口にしてしまった告白に、なんだこいつもかと勝手にがっかりしちゃうような攻でした。過去エピソードとか進行系で出てきた話を読めばまぁそれも仕方ないかなと思うけど、あんまりそのフェロモン描写に説得力がなくて微妙にひっかかりました。エピソード自体は列挙されてたんだけど、その魅力自体が。出来事を羅列されただけというか。その出来事も正直ありえないなと思ったり。昼の保育園での魅力というのはすごく描かれてた分、余計に園外での魅力というのがしょぼく感じて納得しにくかったです。その設定いらなかったんじゃないかなー。真ん中辺で出てきたので、それまでの部分で想定してた「明るい攻との話」ともそこから違う方向に行くのであんまり気持ちも良くなかったです。そういうのは手前で匂わせといてほしい。主人公の子供が本当は苦手というのを膨らまして、そっちのみで進めてった方が面白かったと思う。そっちはちゃんとずっとちらちら伏線張られてたし。だからこそ、それもまた対比で全然伏線なかった攻の話に首を傾げる。
話も聞かずに勝手に思い込んで失望してやっちゃうのもなーと。その後攻が焦る展開だったので多少すっきりしましたが。でも劇中で告白、というのは寒かったです(笑)
あと唐突に視点が入れ替わったので混乱しました。
挿絵の力は大きいなと思いました。北上さんだったから買ったてのもあったので。絵で格好良さ増しでした。子供もかわいかったし。