初恋迷宮 (白泉社花丸文庫 と 5-1)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 97
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592877226

作品紹介・あらすじ

宝坂眞──昔自分をこっぴどく振った年下の男。椎名雪人は異動先の京都府警本部で、その彼とまさかの再会を果たした。恋情は今も消えていない。だが彼の左手の薬指には指環が嵌っていて……。 2014年4月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 長い長い両片思いのお話。
    ゲイタウンのライブバーでチェロを弾いていた攻めと
    いつも同じ曲をリクエストしていた客だった受け。
    8年後に警察のキャリア上司と部下の刑事という形で再会。

    舞台が京都と言うこともあり、
    いろんな萌えシチュエーションが詰まった一冊。
    受けの心の動きが丁寧に描かれていて
    感情移入しやすかったです。

    そう!鳥谷しずさんなのに全然とんでもなくない!(失礼)

    前半全く恋愛が進まなくて、
    いや平たく言うとエロい展開にならなくて、
    何度も作者名を確認してしまいましたが、
    後半にターボがかかってエロエロになりますw

    とにかく攻めが絶倫でどこでも盛るし
    準備万端すぎて吹きましたw
    ハンカチは2枚持ってるけどゴムは1個しか持ってないなんて、確信犯でしかないwww

    家に帰るまで我慢する→我慢できず職場やトイレで始める
    入れない・触るだけ→颯爽と入れる
    中には出さないから→当然のように出す

    などなど、大体のエロい約束は反故にされますw
    8年待たされたんだから仕方ないといえるかな…


    最後にはプロポーズでハッピーエンド、
    受けの親との確執の件も綺麗に回収してくれて
    気持ちよく読み終えました。

    これが投稿作品だったのですね!
    そう考えるととてもクオリティーが高いと思います。

  • デビュー作の改訂版らしい。
    警察高官カップルが最初反発しあってる?
    と思いきやふたりとも長年の片思いだったと
    分かる造り。
    鳥谷さんの他の小説に感じる、キャラ設定やストーリーと、まったく乖離する下品なエロ描写に違和感感じていたけど、これは京都の祭り風景や、方言、脇キャラもお仕事内容も後半のエロとうまくなじんでいてたように感じる。
    はじけた感じはないけど、エロは濃厚だしお熱いカップル
    後日談もいい。

  • 両片想い大好き❤
    警察CP
    私はつい受け側に立ってしまうので、しばらく部下の小鳩がうざかったです(笑)そして、懐いてからは可愛いという、まんまと!(笑)
    最後の最後までハッピーエンドで幸せなお話。
    蓮川愛先生のイラストも大変美しいです。

  • 格調高く流石な文章力なのに、どこかヘン、いや明らかにヘン、ヘンだこれは!と毎回思う鳥谷センセ大好き。この作品は何冊目かな。ベスト3に入りそう。先生らしい…というか先生にしてはヘン度ヘンタイ度低め(これでも?)じゃないでしょうか。先生の作品に感じてしまうことがある説明文的なパートがほとんど感じられず素直に読めました。びっくりする展開も少なめだったかな(あったけど)。でも私は完全にファンなので、鳥谷センセらしさということであんまり気にしないので、これから読む方の参考にはならないかもしれません…。びっくり展開とヘン度をお求めの方には「恋色ミュージアム」をお勧めいたします。

  • ★3・8
    前半のせつなさは何だったんだってぐらい、後半激甘エロでした(笑)長年宝坂を想ってた雪人のいじらしさがたまらなかった;実は宝坂も最初から雪人を想ってたってわかってからも、本当かな?と半信半疑だった^^;裏があるんじゃ?と。雪人があっさり絆されててそれでいいの!?みたいな(笑)後半の変態プレイで本気で大事ってのがよくわかったけど!w最後の雪人父への挨拶のところすごい好き~。和解できて良かった!あと従兄の貴文との関係や京都弁もいい。

  • memo: 出版社カード&出版社ペーパー付

  • 最初にあんなにひどい振られ方をしたのにまだ好きなのがちょっと理解できない、というつっこみどころもあるけれど攻めの変態具合が面白かった。

  • (感想)

    長い長い期間(8年)を経ての再会ハッピーエンドでした。

    過去にとても酷い言葉で拒絶され、
    その時の仕事も辞め刑事になった椎名。
    左遷ともいえる新しい赴任先で出会ったのは、
    過去自分に残酷な言葉を投げかけた人物・宝坂。

    再会した2人なんですが、過去にそれぞれの身に起こったことで
    しばらくギクシャクとしていましたが
    今度こそ当時の誤解も解けてハッピーエンドかと思いきや
    またもや小さな誤解(それぞれには相手がいる)から
    さらに数か月苦しい思いをしてきた。

    そして今度こそハッピーエンドなのですが
    宝坂の変化にビックリ!!
    上司としてはおっとりと丁寧な口調にスマートなしぐさが、
    超俺サマな態度と言葉使いに大変身!!
    (たぶんこっちが本当の宝坂なんだと思うけど)
    執着も凄いし、何よりも笑ったのが
    自分は警察を辞めるつもりはないから、
    これからもいろんな地域への移動がある。
    だからどこに移動になっても自分についてきて欲しいので
    「辞表は早めに出せよ」と椎名に対して命令口調!!
    宝坂にとって、椎名はもう自分のもの(嫁)なのです…(^^;)
    とはいっても、釣った魚にエサはやらないような男ではなく
    激しい愛情は注がれ続けるでしょうがね。

    正直この宝坂のギャップがあったから私は星4つ!!
    満足です。

  • 残念ながら話の展開もキャラも好きになれず。
    タイトルには納得。
    京都弁と蓮川愛センセのイラストはよかったんですけど。

  • 初読み作家さん。
    絵師さん買い。


    移動になった少年課で8年前に告白したがこっぴどい言葉でゲイを詰られた男に部下と上司として再会してしまった受け。 それがトラウマとなって傷心で地元京都に帰ったのに、しかも振られたにも関わらず8年忘れるどころか募る思いを抱えてきたのに。 しかも攻めは婚約者がいるらしい。悶々とする受けに攻めは当時のことを謝罪するので居もしないパートナーの話をしてごまかすしかなく。 鬱々とした切ない系と思いながら読んでいたら、後半あっさり二人の気持ちが通じ合い、しかも怒涛の変態チックなエチに突入にびっくり。

    他の人に訊いたら変態作家さんの異名をお持ちなようで、ある意味納得?(笑)
    変態エチに重きを置くあまり、そこまでの切ない気持ちはすっかり忘れあっさり出来上がったことに唖然としたけど、こういう作家さんなのね、と思えばまあ仕方ない。

    着物の描写と京都のお祭りや街並みの描写が秀逸で詳しくて良かったです。

    そして、やっぱり蓮川先生の絵は良い!
    実は最初の15ページほどが視線が定まらなくて描写が分かりにくかったのと勢いがなかったので、頑張って読むしかないか?と思っていたころに蓮川先生の挿絵ページが出てきて気力をもらって読み進められました。ですが、その後はちゃんと読めました。ところどころ”ん?”と分かりにくい部分もありましたが読み終えてみると大丈夫だった感じです。
    変態そのものは嫌いじゃないので、これを機に別な作品にも手を出す予定。

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著者プロフィール

とりたにしず・作家・新書館「スリーピング・クール・ビューティ 」にてデビュー。

「2017年 『淫竜婚姻譚 ~蜜蘭は乱れ咲く~ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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