- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592877295
作品紹介・あらすじ
ピアニストを目指す生真面目な音大生の史樹は、あこがれの若きピアニスト黒田の講義に参加するが、黒田はとんでもなく傲慢な男で、さらにはコンサートで無理やり譜めくりをさせられることになって!?
2014年8月刊。
感想・レビュー・書評
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小学生の時に初めて読んだBL小説
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憧れのピアニストの黒田の譜めくりをすることになった史樹。黒田の率直すぎる発言には驚かされるけど、言っていることが正しいから頑張ろうと思えるのかも。と思った。史樹のぐるぐると悩む性格はきっと変わらないだろうから、ハッキリと言ってくれる人は貴重かも。自分に自信を持っている黒田とやりたいことを続けるためにとにかく頑張る史樹。全く違う2人の今後が見てみたくなる。
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★3.5 話の流れがおとなし目なのですが登場人物の行動がちょっと変わっていて面白い。フィナンシェを渡したり、カップル観察したり、なんか変。
しかし楽譜をめくる人がいるなんて気が付きませんでした。 -
2作目です。どちらも挿絵様に恵まれていますね。1作目はあまり好みではなかったというかあまりストレートな感じがしなかったんだけれど、 こちらはわかり易く不器用な攻が良かったですね。 "ふめくり"なるものをはじめて知ったんですけれど、それを題材っていうのも面白かったです。 あとがきにもありましたが、華やかな世界のお話なんだけれど、地味~というか庶民的で 私として好みのお話でした。
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■若きピアニストな口の悪い大学教授・黒田と、悩める大学三年生・史樹の意外と初心な恋模様。黒田は冒頭こそ傲慢で手厳しい印象を与える男ですが、意外と性根は優しくて臆病なことが次第にわかり、とてもかわいいです。警戒心の強い捨て猫みたいな? 結構糖分の高い物語でした。
■物語は音大ということで、クラシックの描写がたくさん出てきます。実在するクラシックの曲が何曲も登場して、それがどんな曲かが地の文で瑞々しく解説されています。そうした情緒的な描写が個人的にとても好きなのですが、物語の本筋(恋模様)の引き立てという点では少し不足に感じるところもあり残念です。
■物語終盤で、史樹が約50ページに渡り思い込みで突っ走って傍目には滑稽な一人芝居をするので、そういうのが苦手な人は終盤で萎えるかも。私はかなり苦手でした……。
■黒田はすごくかっこいい!