日出処の天子 (第4巻) (白泉社文庫)

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著者 : 山岸凉子
  • 白泉社 (1994年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880547

日出処の天子 (第4巻) (白泉社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 刀自古ちゃんがかわいそすぎる‥‥。
    毛人はすっかり厩戸の救世主やっててまあなんだか。でも恋をすると人らしくなる厩戸も、布都姫を笑えるのかなあ? 人を呪わば、ってやつな気もする。

  • 2016.8.6市立図書館
    厩戸が毛人の想い人布都姫の存在を確認し、嫉妬する。刀自古の入内直前の自殺未遂、ニ年連続の天候不順〜神式、仏式での雨乞い。
    ああこのシーン、あの台詞、高校生のときに読んだ記憶がよみがえる。厩戸が恐ろしくも哀れでもあり。また毛人は客観的に見てしかたがないのだけれど鈍すぎて…。

  • こんなにもつよく賢くて美しい、誇り高いひとが、恋い焦がれている姿というのは…っ、うう、恐ろしい威力だ。
    「毛人にとってわたしは 必要欠くべからざる人間ではない!」とか「ばか!毛人おまえのせいだ!」とかね!
    最後の3ページの「やらぬ」とかね!
    これら一切口に出してはいないところとかね!
    うーん大好きです…。

  • 毛人の心を捉えた布都姫にまみえた厩戸王子は、不吉な言葉を残して去る。
    刀自古は父親が決めた大王への輿入れを拒み、窮地に立たされる。
    その刀自古の異変にも気付けぬほど、布都姫に心を占められた毛人。
    王子が必死に呼びかけているのも知らぬままに…王子は孤独を深めてゆく。

     刀自古の入内の噂話を聞いたことから、王子はある姦計を思いついてしまう。
    唯一心を開ける毛人への執着から、その運命を無理に己に添わせようとする王子。
     その頃、毛人は刀自古の変貌の理由を知り、この時点で毛人の心の中には
    布都姫、刀自古と母、厩戸王子という無意識の順位が付いてしまった。
     季節は夏。 冷夏から日照りへと、最悪の天候が訪れようとしていた…

     …雨乞いの場面で厩戸王子が布都姫(石上斎宮)のことを指して
    『恋をした斎宮などただの女』 と評しています。 神との交信は不可能と。
    それでは毛人に執着しつつ異能を失わない王子は何者なのでしょう。

  • 毛人が布都姫に恋をし、
    嫉妬する厩戸王子がますます恐ろしくなっていく。

    厩戸王子はさみしい人だ。

    人は一人では生きていけない。

    私は布都姫の味方です。

  • 見どころ満載の第四巻。

    自己が自己らしくあるためには、いやわたしが人間らしくあるためには毛人に補われねばならぬというのか!わたしの理性や感情をもはるかに越えてもっと奥深い根源的なところで必要としている鍵は毛人だというのか!?人ひとりが完全であるために他の人間をこれほど欲さなければならないというのはどういうことだ。わたしという人間はそれほどまで欠落した部分を持って生まれたのか。いや、それよりもなによりもっと恐ろしいのは毛人にとってわたしは…そうだ、毛人にとってわたしは必要欠くべからざる人間ではない!

    と悟る厩戸王子。このくだりは衝撃的だ。厩戸の深い嘆きと悲しみには鬼気迫るものがある。厩戸にとっては、自己の存在が揺るがされるような事実だったことだろう。

    また、都は日照り続きで雨が降らず、民の間では疫病が蔓延していた。雨乞いを理由に泊瀬部大王はひそやかに暮らしている布都姫を担ぎ出す。
    民衆の視線と厩戸の力で気が散じ、祝詞に集中できないまま儀式は三日三晩続くが雨は降らず、自分は何の力もない女だったのだと悲しみに暮れる布都姫。
    布都姫が斎宮辞任に追いやられ大王の妃にさせられてしまうのをなんとか防ごうとする毛人。
    そのことで自ら墓穴を掘る毛人を助けるため「わたくしならば仏に祈って雨を降らせてみせまする」と言ってしまう厩戸王子。
    売り言葉に買い言葉で雨乞いをすることになってしまった厩戸だが、この雨乞いのシーンが凄い。毛人は無意識だったが、二人が力を合わせれば、自然の大気までをも動かしてしまうのだ。
    布都姫の処遇は厩戸に委ねられたも同然だ。毛人が布都姫をもらい受けるために厩戸に力を貸したのだと知ったときの厩戸の悲しみは計り知れない。涙を流しながら「布都姫はそなたにはやらぬ」と決意する厩戸が切ない。

    大王に嫁ぐのを厭い自殺未遂までしてしまった刀自古の身に起こった暗い過去も明らかに。
    あんなに明るく元気だった刀自古が、暗い陰を背負いながら生きている姿は悲しすぎる。辛すぎる。

  • 皇子がかわいそうですよー(>ω<。)
    次がたまらん楽しみ~‼

  • どんなに力があっても哀しいことに
    本当に欲しいものは手に入らないのだ。
    いつでも。

  • 布都姫と王子の雨乞い対決の巻。
    高気圧を動かすシーンは、何度読んでも圧巻。

    SF者としては、毛人と王子が二人そろってはじめて強大な超常能力を発揮できるという設定にシビレる。そして、その設定の利用のしかたがまた素晴らしいんだよなぁ。
    超能力ものという側面だけで見ても、画期的な作品だと思う。

    一方で、布都姫は魅力がない女性なんだよなぁ。装置としての役割を超えたキャラクターになっていない。と、思ったら、作者ご本人もそんなことをおっしゃってた(笑)

  • 圧倒される。王子のどうしようもない孤独に、泣きそうになりました。

  • 王子が哀しすぎる……

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