日出処の天子 第6巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880561

感想・レビュー・書評

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  • ああもうー!
    これどうするんだ。ええー毛人…。もうこうなってしまった以上なんとかなりようがないのでは…いやなんとかなるだろうというのも勝手な希望でしかないのだけども、いやでもこれはなんとかなってくれないと流石にやりきれない…。いやもうすでに大分やりきれないけども…!

  • 大王よりも徳がある、とまで言われる天才・厩戸王子。蘇我馬子は権力基盤の強化を狙い、刀自古を厩戸王子に嫁がせた。
    すぐに山背王子が生まれ表面的には仲睦まじく見えた。しかし、山背は厩戸の実子ではない。毛人の子なのだ。
    悶々と日々を送る毛人だが、大陸への出兵問題、布都姫毒殺未遂事件など個人の苦悩とは無関係に政局は激動する。

    この巻では泊瀬部大王(はつせべのおおきみ)が蘇我馬子(そがのうまこ)
    によって暗殺されます。愚昧この上ない大王なのでいかし方無いという感じなんですが、
    泊瀬部大王とは歴代天皇の中では唯一臣下により殺害されたとされる崇峻天皇のことです。

  • 恋とはつらいものである。

    この人だけだ。この人しか愛せないとしても
    相手が自分を愛してくれないとしたら、
    自分がなんのために生きているのかわからなくなるであろう。

    誰が悪いというわけではない。
    上手く歯車が回らなかったと思いたい。

    厩戸が母に愛されていたら、
    刀自古が不幸な過去を背負うことがなかったら、
    毛人に異常なまでの執着心をあらわすことはなかったのかもしれない。

    抑えられたかもしれない。

    厩戸の一途さがせつない。止めることができないのだ。

  • 592年(崇峻5年)

著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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