- Amazon.co.jp ・マンガ (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592881131
感想・レビュー・書評
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第二部である第三巻と第四巻は白泉社の『花とゆめ』で1974年から1975年に連載されました。
「そんなことがあっていいのか?」と思ったら、白泉社というのは集英社から枝分かれしてできたそうです。
さて第一部では主人公ノンナは気が弱くて、優秀な気の強いライバルたちを次々乗り越えていくのですが、この第二部ではある程度の地位を築いた彼女に挑戦するライバルが出現するのです。
これは追われる身のデリケートな心情を、とてもよくあらわしていますね。
しかも大好きな先生もライバルについている(ように見える)のですから。
そして『亡命』というワードも、ソ連らしいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人から追われる立場になったノンナちゃんのお話なんだけど…。
ミノロフ先生が連れてきた新人の女の子に嫉妬しまくってみたり、それでいじけて周囲に迷惑をかけたりと、あまりにもノンナちゃんが幼すぎてイライラ。
なんだかスカっとしないお話です。 -
第二部はバレエ学校に転入生、ヴェータがやってくるところから。
ノンナはミロノフ先生への想いがわからなくなって大混乱(先生の気持ちがわからないことは最初っから・笑)。
その傍らで繰り広げられるミロノフとルキンというライバル同士の壮絶な闘いも見ものです。
昨今の少女漫画じゃちょっとやそっとっじゃお目にかかれない激動の時代アイテム「亡命」も登場して、ハラハラドキドキです。 -
山岸涼子先生によるバレエ漫画。長編バレエ漫画の原点であり、『舞姫:テレプシコーラ』を読み進めるうえでは避けては通れない、言わずと知れた名作かつ秀作。
基本は主人公ノンナのシンデレラストーリーですが、泣きの試練と成長、対比されることの劣等と克服、政治や社会情勢との葛藤と、内面的にも外面的にも話の展開が深いです。若かりし山岸先生自身の成長も漫画から読み取れます。 -
文庫本は、4巻にわかれているわけですが、こうやって4巻にきると、ちゃんと巻の終わり終わりが物語の大きな区切りになっていて、山岸凉子が、計算し尽くしてこのマンガをかいていたことがわかります。
今の「舞姫 テレプシコーワ」も、長いからそういう構造的なものは見えてこないけど、まとまったら、しっかりとわかるのかもしれません。 -
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ISBN-10:4592881133
P224
黄金色にまさる色はない・・・となると
残された道はただひとつ
色をまったくとり去ること色のない色・・・・・・
さしずめ発光色かね