メッシュ 1 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883029

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は、その髪の色から「メッシュ」というニックネームで呼ばれる、女性と見まごうような少年フランソワーズ・マリー・アロワージュ・ホルヘスです。彼は、自分を支配しようとする父親のサムソンのもとから逃げ出し、贋作画家のミロン・ファレルの部屋に居候することになります。

    比較的短いエピソードをつないでいくかたちで、メッシュとミロンの関係がこまやかにえがき出されているように感じました。とくにメッシュのほうに顕著ですが、自分自身の居場所を見うしなっている彼らは、おたがいが相手の居場所をつくろうとしながら、しばしばすれちがいを見せることになります。そんなあちこちにほころびの見える二人の関係に、かえって温かいものを見てとることができるように思います。

  • 全3巻。この人の作品で好きなのは、書きたい、と思っていることが異常さを感じるほどに漫画の前景へと(ときに整合性を無視してるのではと思うくらいに)出てきている作品で、その凶暴な(いやきっと純粋な、と言ったほうが正しいのか)エネルギーをとりあえず受け止めるほかない、という読書体験を自分自身は無意識のうちに求めているのだろう、と考える。
    そういう意味ではこの作品はわりとおとなしい部類に入るのだろうけど(漫画的な成長ととる場合もあるようで)、それでもやはり、くるとこはきます、さすが萩尾大先生。

  • Bananafishのアッシュと優しいブランカ。と思って読み進めで行くうちにキャラクター自体に惹かれて行きました。メッシュとミロンの会話が楽しいです。

  • 小学生高学年の頃にこれに収録されている「ブラン」を病院で読んで、なんかしらんがふぬー!ってなったのが、多分私のJUNE的なものへの萌芽と思われる。しかし今になって思うと、小児科専門医院でプチフラワー置いているのはどうかと思うんだわwwww(付き添いにきた若いお母さん向けの選択だったのかな)

  • 3巻まで買ったものの、なんだか気が進まずで読了できずに積読中です。

  • 全3巻読了
    映画のようなラストだった 全体に重いが、ミロンの包容力とメッシュの純粋さが全編を通して読者を癒してくれるのだと思った

  • 父親との関係に涙した

  • 父親殺しという重い テーマがあるにもかかわらず、メッシュとミロンの関係がコメディちっくで、可愛くて、アンバランスなかんじ。そこがいい。

  • ミロンとメッシュのでこぼこ感がいい

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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