フロイト1/2 (白泉社文庫)

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著者 : 川原泉
  • 白泉社 (1996年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883166

フロイト1/2 (白泉社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 松丸本舗でポツンと並んでいるのを見かけて、久々に。
    フロイトさんが語り手で、"夢の共有"を題材にした物語、、

    なんて言うと堅いですが、肩の力を抜いて読めます。
    初めて読んだのは20年以上前ですが、どこか哲学的なのは相変わらず。

  • 川原泉の初期作品集。
    表題作はそうでもないが、まだストーリーも台詞回しもあまり洗練されておらず。
    川原泉らしさは何となくあるものの、どことなく大島弓子っぽい感じもする。
    後の作風より、いわゆる「正統派少女漫画」に頑張って寄せてる感じ。

  • 精神分析学、深層心理学の創始者であるフロイト。死して魂だけの存在となった彼は、何故か夢の提灯を売る「風呂糸屋」として彷徨っていた。人種や国境を越え日本の小田原にやってきたフロイトは、客としてやってきた青年と少女に1組の提灯を10円で売却する。訳あって東の提灯を青年が、西の提灯を少女が別々に持ち帰ることに。この提灯が後に二人を引き合わせるものになると知らずに──。表題作のほか初期作を収録した短編集。
    佐々木丸美さんのオフ会でオススメされ読了。川原泉さんの作品はいくつか読んでいましたが、彼女がマルミスト(佐々木丸美さんのファン)だとは全く意識していなかったので、紹介された時は驚いた。そしていざ本作を読み、マルミストでなければ説明のつかない2つの類似点に喜びを隠せない。一つ目は作中で重要な要素である提灯。少女が提灯を使い夢を経由して青年を救う場面は、『水に描かれた館』の幼少期の千波が海で遭難した恭介を救う場面とまるで同じだった。二つ目は少女の実父の名前。滝杷祐一という名だが、『雪の断章』の主人公の相手役の滝杷祐也と一字違いである。しかも滝杷祐一は出世のため重役の娘と結婚していて、佐々木丸美さんの作品全体に関わる会社の継承権争いを彷彿させる。マルミストなら是非と勧められるのも強く頷ける作品だった。出会えて良かった。川原泉さんの作品を追っかけしようと思う。

  • テーマが難しい、理解しにくくてよくわからないや。

  •  夢の取り扱い方が好き。それから、過去の短編が多く収録されていてびっくりするw

  • ユング・フロイト氏のお名前をこちらで知りました。
    河原氏の漫画は、漫画であって漫画でない。
    下手な小説より読み甲斐があり、変な辞書よりよっぽど為になります。
    情報量ハンパ無い。。え?わたしの頭が弱いせい?

  • 素晴らしき川原わーるど。
    なんかタテマエには「川原泉的不思議哲学世界」なんて書いてあるけど、全然哲学なんかじゃない。
    つまり、楽しくわいわい、明るく前向きに、みたいな社会の風潮から外れてる人の日常のファンタジーを書いただけなんだな。
    このマンガが出たのは1996年。今でこそロハスとかスローライフとか、ずいぶん市民権を得たけど、そういうのがまだ珍しかった頃のマンガだから、新鮮だったのだ。逆にいえば、今読むとすごくしっくりくるお話なんだよねぇ。

  • 切ないけど温かい。

  • 山登りが趣味の大学生・瀬奈弓彦と叔母の家で暮らす小2の篠崎梨生は小田原城下の動物園で出会い、不思議なちょうちん屋でフロイト博士から2個セットの夢を共有するちょうちんを買う。10年後、ゲーム会社の面接に行くとそこにはすっかり守銭奴と化し、冷たくなった弓彦がいた。雇ってもらったが、そこには実のお父さんも入社して来て...。10年の間に弓彦に何があったのか...?

    健気な梨生、苦労し続けたお母さんの敵のように仕事をする弓彦、フロイトが登場し、深層心理に絡んで哲学的な広がりもある最後にはとても心温かくなるお話だった。

    デビュー作、たじろぎの因数分解も収録。親同士が再婚して大嫌いな数学の担当で担任でもある先生が兄弟になってしまった女子高生が段々数学を克服する話。

    悪魔を知る者、は悪魔的性格の、でも彼女以外には完璧な少年に取り付かれて恋人との仲を邪魔されたり、あげく結婚を迫られてしまう話。

    真実のツベルクリン反応、は隣に越してきた医者の息子と盆栽が趣味で気の会う女子高生のホノボノした恋愛(?)。

    花にうずもれて、は笑うと何故かお花を出してしまう女の子と家庭教師のお話。

    メロウ・イエロー・バナナムーン、は誤解から別居している夫婦がある生物と不正を暴き、仲直りするSF。

    ジュリエット白書、は主席争いをし、仲がとても悪い兄同士に振り回される内緒の親友同士の妹達が、ある日そうとはしらないお互いの兄に惚れられてしまうお話。

    表題作、ツベルクリンとジュリエット白書が特に好き。

  • カーラ教授の世界が好きで再読

  • 表題作と、初期作品の短編集。

    皆さんご存知、精神分析学・深層心理学の本家本元フロイトじいさん。
    死んで時間も空間も越えた、魂だけの存在になったフロイトは・・・。日本の伝統、提灯の魅力に引き込まれ・・・。

    小田原城で自前の手作り提灯売ってるんだよ~ん。
    っていう、いかにもふざけた設定ですが、本当に良い話で泣けるんです、これが。

    表題作以外には「たじろぎの因数分解」、「真実のツベルクリン反応」、「メロウ・イエロー・バナナムーン」等々。

    僕は「花にうずもれて」が好きですね。

  • たじろぎの因数分解…デビュー作とは思えない!さすが川原教授。「たじろぎの因数分解」なんて題名、普通デビュー作で出てこない。題名聞いてどんなストーリーか想像がつく人がいるだろうか。川原作品はどれも読んだ後、何とも幸せな気持ちになる。デビューからそれは変わらない。

  • 買いなおし。ジュリエット白書の妹2人がかわいくてしかたない

  • この作品に出会わなかったら川原泉を知らなかった。
    たじろぎの因数分解も好きだなあ。

  • 10年前に、「東」「西」と書かれた小田原提灯を買った少女と青年。
    それっきり別々の生活を送っていた二人が、ひょんなことから再会すると、2人は同じ夢を見るようになる。

    ・・・ってかくとものすごぉくロマンチックな雰囲気ですが、そこはカーラ教授風味が足されて、コメディ&哲学的な物語が繰り広げらる表題作。

    短編集なので、デビュー作「たじろぎの因数分解」(数学少女マンガ!こんなのでデビューするか?)も収録。
    私が好きなのは感情を表に出すと花を出してしまう特異体質の少女の初恋を描く「花にうずもれて」です。

  • 普通の単行本は持っているけれど、一緒に入っている他の話が読みたくて借りてきた。
    相変わらずの川原ワールドで楽しめた。
    兄同士がライバルで、妹同士が大親友で、互いの兄と付き合うことになった話が面白かった。
    こういう「ずっと変わらない味」的な本は、読んでいてほっとするなあ。

  • 小田原城で霊体となったフロイトから一対の提灯を買った梨生と弓彦は夢を共有するようになる。そして時は流れて…
    穏やかな作風でぼやかされているが、登場人物の境遇や内面的なドラマはなかなか壮絶でしんどいものである。
    ちょっと普通の人の感覚とはズレているほどにのんびりした梨生の性格に救われる。
    「人と生まれたからにはいい夢を見るんだよ・・・」というフロイトの言葉が作品全体を見通す。

    併録作品は時代を感じさせるものが多く、絵柄もまだ川原泉さんらしいデフォルメが少ない。
    私は「真実のツベルクリン反応」が好き。

  • 収録作品:フロイト1/2、たじろぎの因数分解、悪魔を知る者、真実のツベルクリン反応、花にうずもれて、メロウ・イエロー・バナナムーン、ジュリエット白書

    「たじろぎの因数分解」が大好きだった。「フロイト・・・」の女の子は一つ違い。「悪魔を知る者」のせりふ「娘さん、地べたに座ると腰が冷えますよ」というセリフは、何百回も言ったので、既に私の言葉になっている。「真実のツベルクリン反応」の恵子さんと小児科のお医者さんの趣味が今は少しはわかるようなが気がする。そんな私の血肉となった作品が多い。

  • メロウ・イエロー・バナナムーンは初期の作品なのかな。
    こんな作品も描けるんだとびっくり。

  • 心理描写や設定がいいものが多かった
    ーフロイト1/2
    ー花にうずもれて
    ージュリエット白書
    は好みだった

    「フロイト1/2」
    大人になってから再開する時に
    堤燈をせーので見せ合うシーンが良かった

    「たじろぎの因数分解」
    数学教師と生徒が兄弟になる話

    「悪魔を知るモノ」
    性格破綻者との恋愛モノ

    「真実のツベルクリン反応」
    ゆっくりとした男女の恋愛模様

    「花にうずもれて」
    感情が高ぶると花が湧き出してしまう体質から
    人前で笑わない女の子と
    それを笑わせようとする家庭教師のほのぼのした話

    「ジュリエット白書」
    学年トップを競う男の子の妹同士が親友で
    それぞれの妹と恋する話

  • はじめて読んだ川原作品。
    表題作は心温まるものと哲学的モチーフがあってわりと面白かった。
    2つセットの提灯を分けて買った学生と女の子の物語。
    それ以外の作品はかなり時代を感じる。

  • 毎回絶対2回は泣いてしまう傑作「フロイト1/2」を始め、初期の短編が収録されています。個人的に「悪魔を知る者」は少女漫画界における鬼畜ヒーローの最高峰ではないかと…和馬様!!!

  • 川原泉さんはみんな大好きですが、あえて。

  • フロイトをあまり知らないのですが、小田原で提灯は売ってないだろう。
    夢を半分こというのが哲学、よくわからない。
    奇跡で遭難事故を免れたあとのなんともいえない現実がリアル。
    他の短編が古すぎてちと辛い。

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