中国の壷 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883173

感想・レビュー・書評

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  • 題名が示す通りの、唐の時代の「壺」が題材の話が入っている、中編集。
    初めて読んだのは妹に借りて読んだ大学生くらいのころ。

    どこかのほほんとした風での、マイペースな主人公は相変わらずで、
    でも、マイペースだからこそ譲れないモノも持っているのかと、感じたりも。

    周囲にあわせることも大事だけど、ソレばかりだとどこかで崩れてしまう。

    未だにに結構影響が残っているのかなぁ、、ともたまに思います。
    それもあってか、息子のマイペースさも、個人的にはあまり気にならなかったりも。。

    他にも、時代劇ぽいのやジュブナイルっぽいのなど、
    色々なジャンルが収録されてますが、共通しているのはどれもほのぼのしている点でしょうか。

    そんな中とある教授の話は異彩を放っていましたが、、ちょっとゾッとしました。
    ちなみに、個人的には「かぼちゃ計画」がお気に入りです。

  • 切なさと可笑しみの川原ワールド。買い直しました。

  • 去年の夏一人の学生が姿を消した、というモノローグから始まる『Intolerance… ーあるいは暮林助教授の逆説』を読んでいると、熱い頭蓋の湾曲面を、ゆっくりと忌まわしい夢がすべり落ちていくような感覚にとらわれる。
    世界に対する無関心さが引き起こした悲劇。
    桃の樹の生えているところが桃源郷とは限らない。その森は人を惑わし、秘密を隠すために存在しているのかもしれない。奇妙な果実、有罪の果実、やがて腐敗していく甘い球形の後悔の相似。人が幾度も重ねていく沈黙に生き写しの明るみで昏睡を忘却に変えて。1%の狂気に寄せて。

  • 合間のシリアスがすごいよね、何したらこんな緩急のストーリー書けるの?

  • こっちはメロディに掲載されたのがメインなのかな?
    ほぼ読んだことない作品ばかりだけど、やっぱり面白かったです。
    表題作の「中国の壺」もちょっとホロりとして良かったけど、好みなのは「殿様は空のお城に住んでいる」かなー。男装して参勤交代について行くとかツッコミどころしかないけど、そこは川原節でいい感じにのほほんとしてて良き。こんな姫様に私はなりたい。
    …って今調べてみたらどちらも花ゆめ本誌掲載とな?!全然覚えていないでござる!!私の記憶力いったいどうなってるの?!?!!衝撃!!!
    と…とりあえず私の記憶力は置いておいて、内容は安定の☆5でござる。

  • これはもはや文学。あるいは、川原泉というひとつのジャンル。読み応えのある1冊。
    江戸の勉強になった。
    暮林教授のラストのモノローグはなんだか共感できる。哲学的なような中二病ようなところがww

  • 殿様も良かったけど、かぼちゃ計画が一番好きかな。

  • 川原先生の漫画こそ「この世界が好き」としか表現できない気がする。
    笑いと切なさのバランスが絶妙というか…。でもその切なさは上手く言葉にできない。

  •  割とページが足りないと思わせる中編が多いかなぁ。
     「暮林助教授の逆説」は、いつもと違う視点の物語。初めて読んだときは驚いたものです。

     いつものノリではなくて、これから先、こういった違う視点の話も読めたらなぁと思います。

  • コミックスで読んだ作品ばかりなんやけどなぜか文庫を買い直している。
    この頃は本当に絵がきれいやなあ…。中国人いけめんすぎ!表紙きれすぎ!笑 それにしても、壺を割る役割を何で作者本人が担ったんやろうか…。キャラ考えるのめんどかったのか?(おい)結構重要な役やんか。
    それはともかく…まつたけたべたい!笑

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