櫻の園 白泉社文庫

著者 :
  • 白泉社 (1994年12月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883210

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  • “数百本の桜に囲まれた丘の上の女子高校、桜華学園。花の季節になると。薄紅のかんむりをかぶっているように見え、誰が名付けたのか、そこは「桜の園」と呼ばれていた。桜華学園演劇部では,その名にちなみ春の創立祭には、必ずチェーホフの「桜の園」を上演するのが、伝統になっていた―。そんな演劇部に所属する乙女達の思春期のほのかな心情を桜の花に寄せて綴る―。”―裏表紙より。

     ◇櫻の園1.花冷え
     ◇櫻の園2.花紅
     ◇櫻の園3.花酔い
     ◇櫻の園4.花嵐

     ◇スクールガール・プリンセス


    満開の季節には、かすむほどの桜の木に囲まれた、女子高が舞台。少女達の思春期の悩みを描いたオムニバス作品です。

    かなり昭和の香り漂う作品で、共学だったワタシには共感しかねる部分も多々あるけれど、学生時代のこんな切なさは、みんな通り過ぎてきたんじゃないかなぁ?

    ときどき読み返してみたくなる、なんだか卒業アルバムみたいな一冊です。

  • 時代によるよね

  • ずっと昔から時々読み直している本です。
    ほんとうに好きで好きでたまらなかったのよ
    というお姉さんよりどんどん年上になってしまうけれど・・・

  • 吉田秋生は真面目に悩み、真面目に悩みに向きあっている。

  • ありふれた青春の日々。なぜなのか「花冷え」では涙があふれた。時は流れて大人になって、思い出すその時のことを。

  • 櫻花学園では、チェーホフの「櫻の園」を創立記念に演劇部が上演する。校舎に「ごきげんよう」と声をかける習慣もある女子高で、櫻の園を演じる少女達を描く。少女から大人へ、細やかな心理描写がいい。

  • 私、この手の悩みって通ってこなかったのかしら。これがピンと来ない自分を分析したい。
    女子校ストーリーよりも、最後の夫婦物語の方がぐっときた。

  • 桜に囲まれた女子校の演劇部で毎年繰り返す演目の「櫻の園」。
    と云う舞台装置で展開する、大人への転換期を生きる少女たちの物語。
    ストーリー構成と心理描写が絶妙な味わい。

  • 心の本。高校時代の思い出がいっぱい。

  • その女子高校は、卒業する女生徒達が毎年植える何百本の桜の木に取り囲まれ、「桜の園」と呼ばれている。

    美しく咲き、ぱっと散っていく桜はまさに少女時代そのもの。
    この場所で、自分の性に恋に葛藤し、少しずつ大人になった少女達。
    彼女達が残した桜の木は、春には満開になり、そして散ってゆく。
    今少女の人、かつて少女だった人なら誰もが共感し、
    彼女達と同じ、何の目論見もない透明な涙を流せるはず。
    ずっと手元に置いておきたいし、いつか娘ができたら読ませたい。
    吉田先生、ありがとう。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

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