- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592883364
感想・レビュー・書評
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波津彬子先生初期の短編集です。燕雀庵の百瀬先生には、雨柳堂のお祖父さんの面影が既に見えていますね。この世ならぬモノになっても、想いはあの世に持って行けない。そんな哀しみを描いています。
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最後の「花夜恋歌」があまりにストライク。美の極致かつゾクゾクするラスト。初期でこのクオリティーとは。
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『雨柳堂夢咄』で有名な、波津彬子の短編集。
“恩師である百瀬の隠居所“燕雀庵”を3年ぶりに訪れた芳村は、病弱な娘・薫子の身を案じ、母親の幽霊が現れるという話を聞く。まるで巡り合わせに惹かれるように、芳村は不思議な世界へと足を踏み入れる事になり―。「燕雀庵夜咄」シリーズ4作品の他「牡丹灯籠」「花夜恋歌」など、人の狂おしいまでの切ない想いが紡ぎ出す妖しくも美しい5つの物語。明治・大正時代を軸に幻想と耽美の世界をしっとりと描く珠玉の作品集。”―裏表紙より。
◇面影の花闇
◇秋宵・夢語り
◇芙蓉花抄
◇夜咄
◇海の記憶
◇ほととぎす
◇幽霊屋敷
◇牡丹灯籠
◇花夜恋歌
作者曰く『雨柳堂夢咄』の原点的な作品なのだとか。確かに、設定とか似てるかも。
初期の作品群なのか、絵柄がちょっと昔の少女漫画風。
でも、和装と洋装が混在する、明治・大正浪漫あふれる時代設定は、割と好みです。 -
ソノラマコミック文庫版