バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

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著者 : 大島弓子
  • 白泉社 (1995年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883524

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バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 神様みたいに思っちゃいけないのに。

    衣良のポンチョ姿が可愛くて好きです。冬の透明感を感じる。
    生きるのがこんなにも息苦しいのに、人を求めることが怖い。自分の身体も怖い。大人になってもどこかに残っている感覚。

  • やさしくてかわいくて涙が出そうになる。

  • よすぎる...。衣良ちゃんがただの不思議ちゃんでポワンとしているのではなく、彼女なりの葛藤、苦しみがよく描かれていた。また、衣良ちゃんの友達で峠さんの妹のさえ子ちゃんや、さえ子ちゃんの想い人奥上くんなど複数のひとたちの感情が交錯して描かれているけれど、無理なく読めた。しかし、峠さんはかっこよすぎではないですか?タイプなので、いいんですけど!

  • 「さよなら女達」で大島弓子は只者ではないと思い始め、「四月怪談」と、この作品で打ちのめされました。
    岡崎京子の漫画を読んでいると大島弓子をリスペクトしているのが、いろいろなシーンから感じられますが、その出典が一番顕著なのがバナナブレッドのプティングだと思います。
    毎日、生きていくのが辛くて、前向きになろうと努力しても、ネガティブに考えてしまう。時代を越えた話です。
    ただ、いろいろな人に読ませましたが、ぴんと来ないという人も多かったので極端に読み手を選ぶ話かもしれないです。

    ほとんど存在感のない主人公の姉の言葉で締めくくられますが、このラストは同じ大島弓子「四月怪談」、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」などと同じく、強烈に後を引きます。

  • 大島弓子さんの作品の中でも、お気に入りの一冊。

  • 「きょうはあしたの前日だから・・・だからこわくてしかたないんですわ」
    最初のページにある、この衣良ちゃんのセリフが大好きです。
    繊細で、不器用で、孤独を抱えながらも自分を納得させながらけなげに生活する彼女が愛おしい。
    そんなちょっと浮世離れしている彼女を見守る峠さん、さえ子ちゃん始めとする登場人物もきらきら輝いてみえます。
    漫画ってほとんど読まないんだけど、この作品だけは特別で、何度も読み返しています。自分の中の抽象的な悩みや疑問に抽象的な答えを与えてくれる、そんな作品です。
    「ぼくはきみがだい好きだ 薔薇のしげみのところからずっとね」
    「ミルクを飲んで『あしたね』『またあしたね』」

    こういうセリフまわしもたまらないです・・・
    あとがきマンガは読まなかったことにしてますw

  • 読了:2011/4/16

    あとがきによると先を考えずに毎回「前回の続き」を書いていったという漫画。
    萩尾望都さんがこの漫画の終わり方を、「ウルトラC難度の技を見た感じ」と評していたので気になって読んでみた。

    が、「ウルトラC…?」という感じだった。何の前触れもなく「最終回のための事件」が起こって、それで色んなことが芋づる式に解決していく…。あんまり好きじゃないパターンだった。最後におねえちゃんがしめるのも唐突な気がした。私が衣良ちゃんに感情移入していなかったから?

    物語としてもむちゃくちゃだよなー。衣良の両親が家出を許したり(どういう説得したんだよ)、教授がいきなり夜中に散歩していてばったりとか、女子高生が成人男性に変装してまったくバレないとか。

    良いセリフはいっぱいある。良い場面もいっぱいある。
    でも何だか、それぞれのメロディは美しいけれど1曲の曲としてはちょっと雑、そんな感じ。

    「だれかもつれた糸をヒュッと引き
     奇妙でかみあわない
     人物たちを
     すべらかで
     自然な位置に
     たたせては
     くれぬものだろうか」

    「これが
     糸を
     ひいた結果だとは
     おれはだんじて
     思わない」

    「うーん
     眠っていて
     ぶっすりやられりゃ
     こっちの負けだ」
    「きみにここに
     いてくれと
     たのむ以上
     ぼくは
     身のかわしかたを
     身につけねば
     ならない」
    「これは仮定だけど
     そんなときはぼく
     さっと身をひき
     さっと台所まで走り
     さっとミルクをわかす
     そしてきみにわたす」
    「『さあミルクを飲んで』」
    「『心がなごむよ』」
    「そうすると
     きみはおちついて
     うなずいて
     『またあしたね』と
     いうだろう」

    これってBPDの人とBPDの(理想の)パートナーかも?

    「ぼくは
     きみが
     だい好きだ」
    「薔薇の
     しげみの
     ところから
     ずっとね」


    ----------
    半日ぐらい考えて、何度か読み返して分かった。「この作品に救われた!」と言う人さえいるこの作品を、なんで好きになれないかが。

    ずっと庇護された女の子なんだ。両親は理解者ではないが、姉が理解し、慰め、守ってくれてきた。そしていまは御茶屋兄妹という庇護者がいる。
    そんな状況で、「明日がこわい、ひとり立ちするのがこわい、ひとりになった自分が人を傷つけてしまうのがこわい」ってえんえん言い続けている。

    それが癪に障るのだ。実親に虐待され続けて、庇護者など望むべくもなかった人間は?「こわい」という感情を表現することさえ許されなかった人間は?適切な時期でなくともひとり立ちしなければ生きていくことができなかった人間は?そんな人間にはこんなことできないよ?

    要するに、妬みだ。
    「こんなことで悩めていいなぁ」「そしてそれを、世界の重大事であるかのように思考できて、いいなぁ」と。

  • ちょっと変わり者の女の子が周囲の人間の協力を得て、アイデンティティを確立していく物語・・・なのかな、たぶん。
    主人公の感性があまりにも繊細で「少女」的なので、しっかり理解できているのか不安なところがあるが、錯綜する内面を表現する複雑なコマ割やトーンの使い方、また台詞や独白の言語感覚の豊かさを追いかけるだけでも十分に面白い。

    同じ24年組でも、萩尾望都や山岸涼子が少女マンガから他ジャンルへの越境者のような性格を持つのに対して、大島さんは徹底的に少女の感性に肉薄していく生粋の少女マンガ作家だと感じた。

  • 思春期の不安定なこころを、漫画ならではの絵と詩で表現した傑作。
    お姉さんが結婚してしまうことを起因にして、女の子のこころの動きを繊細に扱っている点は、「結婚式のメンバー」と共通する。
    読んでいて思い浮かんだのは、カラックスの映画。

  • うーむ。主人公の共感できず、困った。
    珍しい。こちらのコンディションの問題か。

  • 姉があした結婚するんです
    そしてわたしが
    インスタントコーヒーになってしまう日でもあるんです

    シュールで純粋ないらちゃん

    あーおもしろかった

  • ダリアの帯よりもっと好きな感じだった。
    表題作が特に面白かった。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。
    http://nestle.jp/entertain/cafe/


    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!というこのコーナー。

    第60回目に紹介されたのは、「バナナブレッドのプディング」に登場する『バナナブレッドのプディング』。

    ―あまい味 にがい味 とろけるような味 ウェップの味
    複雑怪奇な味 完全の味 不完全の味
    イタリアの味 フランスの味 アメリカの味 
    天国の味 地獄の味
    死んだ国の味 行きた国の味 



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • こういう感覚をもった少女でいたかった、と思った。
    きれいなお話ばかり、全部好きだった!
    10代の女の子におすすめしたい。

  • 永遠の少女じゃいられないお話。
    いろんな人の感想を聞きたくなる作品です。登場人物みんな優しくて、他の大島弓子作品よりはわかりやすい気がする!笑

    薔薇の花から~のくだりが凄く好き

  • 多感な時期に衣良に感情移入する人もいたのかもしれないけど、私にはその友達の方が近い存在だったし、彼女の恋には胸を痛めた。

  • 大島弓子は読み切りしか読んだことが無かったので、次回へ続くための最後のページの余韻が新鮮だった。



    言ってしまえば「狂人」の衣良ちゃんは、さえ子や峠さん、沙良など、現実と衣良ちゃんの折り合いをつけてくれるあの優しい人達(っていうか、皆優しい)と一緒でこれからも生きてゆけるのでしょう。



    衣良ちゃんの「きょうはあしたの前日だから………だからこんなにこわくてしかたないんですわ」と
    最後の峠さんのミルクのくだりの台詞が特に好き。

  • なんと感覚的な人なんだろう!
    全然登場人物が何を考えているか分からない,でも引き込まれる!

    さすがよしもとばななさんに影響を与えた人だ.

  • いらちゃん最強にかわいい
    お兄さんは最強にすてき

    あんなに美しくって、きゅんとする告白がいまだかつてあっただろうか...

  • 大島弓子さんの漫画は全集2まで読んでたんですが、また違った衝撃を受けた気がします。
    ギリギリ10代の私ですが、この少女的感性に戸惑うところがありました。それは、中高生のときに読んでおけば良かったのか、これから先またふと読み返せばわかるのか。
    何度か読み返したくなるような作品であることは確かでした。思考が豊かになるというか、そういう面では文学に近い気がするので、漫画はあまり読まないひとでも楽しめると思います!

  • 中学か高校の時くらいに読んでたら、もうちょっといろんな事が受け入れながら読めたかもしれない。
    今読むと、自分勝手というか、面倒臭い子だなと思う。
    でも素敵な絵にキュンキュンした。

  • 初めて著者の作品を読んだのですが
    ミステリアスで底知れない作品でした。
    不思議で恐くて暖かい。

  • 表題作はもう何度となく読んだ。「今日は明日の前日だから、だから怖くてしかたがないのです」とか「うしろめたさを感じている男色家の男性」「すいませんがもう一度」とか忘れられないシーン。高校生の時この漫画の一場面を試験問題で出した社会科の教師のおかげで大島作品に出会うことができたのも何かの縁だろう。

  • この作品の本質は、「みんな優しい」。それに尽きると思う。これくらい自分の気持ちに素直に気付けてあげられたら、世の中は美しくなるだろうに。

  • いらちゃん最強にかわいい
    お兄さんは最強にすてき

    あんなに美しくって、きゅんとする告白があるだろうか!

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