バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

  • 白泉社 (1995年9月14日発売)
3.99
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本棚登録 : 1105
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883524

作品紹介・あらすじ

少し変わった女子高生・衣良の理想は、“世間にうしろめたさを感じている男色家"。思春期の揺れる少女の心を描く、感性豊かな傑作短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだときは「繊細すぎてついてけない。『つるばらつるばら』の方が成熟してて好き」とか思っていたが、改めて読み返してみると熱烈なファンがいるのも分かる大傑作でした。壊れそうで脆そうだけど、どこかふてぶてしい少女達と、とてつもなく優しい青年の世界。唯一無二です。大島さんと同時代に生きているだけで幸せ。

  • だいぶ前にAmazonの評価が高いので購入した作品。

    まず開いて見てマンガだったことにびっくり!
    しかも少女マンガ…。

    昔、少女漫画を読んだことあるので、これも何かの縁と思い読み始めましたが、真ん中あたりでギブアップしました…。

    レビューにもある通り、名作なのでしょうが、私には合わなかったのでしょう。私の準備が足りなかったので、評価なしです。

    残念。

    • 松子さん
      hibuさん、こんばんは(^^)
      レビューみて、ごめんなさい!笑ってしまいました(〃ω〃)
      小説だと思って開いたら漫画だった時の
      hibuさ...
      hibuさん、こんばんは(^^)
      レビューみて、ごめんなさい!笑ってしまいました(〃ω〃)
      小説だと思って開いたら漫画だった時の
      hibuさんの驚いたところを想像しちゃって
      そして、挑戦してギブアップする姿も
      とっても微笑ましいです(^^)
      ほんわかタイムをありがとうございます♪
      2022/09/16
    • hibuさん
      松子さんこんばんは!

      もうね、マジでびっくりしました。
      職場のお昼休みも読むのですが、恥ずかしすぎて小さくページ開いて…。

      おじさんオブ...
      松子さんこんばんは!

      もうね、マジでびっくりしました。
      職場のお昼休みも読むのですが、恥ずかしすぎて小さくページ開いて…。

      おじさんオブおじさんが読む本ではなかったです。

      もし、私が共感していたらある意味怖いです…。

      今後はちゃんとどんな本かくらいは調べます!
      2022/09/17
  • もう 何十年も前からの愛読書 古く 紙も変色してきているけど…これは漫画というジャンルを超えてる名作だと思う
    何故か?心が折れそうになった時に 読んでは 結局 涙してしまう。青春時代と心は変化していないのか?って思えるくらい 。本屋さんで 大島 弓子さんの作品を見つけ出すのは 困難かもしれないが、是非 多くの人に読んでほしいと思ってしまう。
    私にとって大切な一冊…
    大島 弓子さんの作品は 多分全て読んでると思いますが その全部が素晴らしいです。(私には特にヒットするのかも…。)本は小説も含めて沢山読んでいるし、素晴らしく 崇高で勉強になり 人生の中の大切な頁に出会えるけど、この本は漫画でありながら 小説にも劣らない 独創性にとんでいるが 精神を これほど 落ち着かせる本はないと思う。
    熱く語ってしまったが しばらく 眠らせていた本を また 深夜に開いた時 以前と同じように感動できた 素敵な一冊です。
    まだ、読んでない大島弓子作品出会いたいです。

    PS.古い漫画本だし、大島弓子さんはご病気もなさってた時期もあり、姿を見せたことはないけど、現在は、ある程度ご高齢かと思われる。もう、漫画本を独占出版はすることはないようにも思う。
    何十年か前に、お休みしながらボチボチ描いているのは、捨て猫を何十匹も飼っており…その猫たちの暮らしのことだとか…って記事を目にしたことがあります。何だか、少し残念な気持ちもしたが、人は皆、歳を取るし、色んな人生の過程を経て現在を生きているのだと思う。
    大島弓子さんが今現在、おばあちゃんというお年頃になっていたとしても…
    大島弓子さんはこれまで、沢山の素晴らしい漫画本を出版されており、時代変わっても、これまでに出版された作品の中で、今も尚、変わることなく、
    青春の輝きを解き放っているはずだと思う。

    • shukawabestさん
      shukawabestです。
      初めまして。先日からフォローいただきありがとうございます。
      この本、hiromida2さんの「心の本」のようで...
      shukawabestです。
      初めまして。先日からフォローいただきありがとうございます。
      この本、hiromida2さんの「心の本」のようですね。僕も今読み終えました。今、大切にしなければならない価値観がいっぱい盛り込まれていて、僕にとっては難しかったですか、いい本だと感じました。本棚を参考にできて良かったです。ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
      2022/02/05
    • hiromida2さん
      shukawabestさん、こんばんは。
      遅くに失礼します。
      古い漫画本だけど…読んで下さったんですね。
      何だか、とても嬉しい。
      そうですね...
      shukawabestさん、こんばんは。
      遅くに失礼します。
      古い漫画本だけど…読んで下さったんですね。
      何だか、とても嬉しい。
      そうですね、大島弓子さんの本は
      私にとって大切な心の本です。
      特に「バナナブレッドのプティング」
      が好きで、印象に残っており、
      高校生くらいの時に、読んだと思うけど、
      大人になって…また読みたくなって
      家の何処かにあるはずだ!
      と探したけど見つからず
      友達に借りてまで読みました(・・;)
      「そんなに好きならあげるわ」と言われて
      もらった薄茶けた漫画本
      読んでから、私あの頃と
      感覚全然変わってないじゃんと驚きと、
      後から自分の本が出てきた驚き!(◎_◎;)
      なかなか、今、本屋で見つけるのは難しいでしょうね。
      他にも素晴らしい本が沢山あります♪
      きっと、大人になってから読むと、
      時代は古くとも
      心に響くものがある気がします。
      長くなりました、、ありがとうございます♪
      今後とも、よろしくお願い致します。
      2022/02/05
    • shukawabestさん
      shukawabestです。
      ありがとうございます。文庫本と同じサイズだったので、字や絵など見逃して解釈違い、逃しになってないか老眼もあり、...
      shukawabestです。
      ありがとうございます。文庫本と同じサイズだったので、字や絵など見逃して解釈違い、逃しになってないか老眼もあり、今でも不安です。
      でも、いい本ありがとうございます。
      これからも感想、参考にさせていただきますます。よろしくお願いします。
      2022/02/05
  • フォロワーさんの本棚・感想から手に取った。

    個人的に、37年ぶりくらいとなる少女?マンガ。

    子どもの時の感受性を持ち続けることができていたなら、衣良のような高校生でもふしぎな感じはしない。でも、その感受性は「自分」という存在意義を突き付けてきて・・・。

    真剣に読んだつもりだが、どれだけ作者やこの作品のファンの方々が感じている「肝」を汲み取れただろう。あまり自信がない。
    そんな中、僕の心に残ったのは①とそれから④。
    27年前に発刊された本とは思えないほど、今の時代にやっと認知されるようになった大切な価値観を孕んでいると思う。

    ①バナナブレッドのプディング
    衣良は繊細で独特な女子高生。夜中のトイレの付き添いをさせていた姉が明日結婚することに脅えている。友人さえ子は、心の支えとなるボーイフレンドを作ることを勧める。理想のタイプは「男色家の男性」という衣良の意を汲み取り、さえ子は自分の兄、峠と結婚させる。「峠は男色家」、そして「結婚」。衣良を想う優しい人たちの二重の嘘の生活が始まった。
    ②ヒー・ヒズ・ヒム
    憧れている「笑顔の君」から、どこかでお会いしませんでしたか、ときかれた冬彦。眉をカットし髪を巻くと、イギリスの人気歌手ピーターピンクコートとそっくりなのであった。
    ③草冠の姫
    大学3年、両刀づかいのプレイボーイ貴船は、友人に「やめとけよ」と言われた裾野桐子と一夜を共にすることになった。
    ④パスカルの群れ
    息子の初恋に感づいた父親は、嬉しくて会社帰りの「赤ちょうちん」を息子と約束し別れるのだが、実は相手が気になって・・・。

    おじさん(自分のこと)、アップアップでしたが、何とか読み終えました。

    フォロワーさん、深い本、ありがとうございました。

    • shukawabestさん
      りまのさん
      そうですね。「実家にある」というのは最高級なのか事実なのか、難しいです。でも、少なくとも私の数倍は本棚とコメントされていますので...
      りまのさん
      そうですね。「実家にある」というのは最高級なのか事実なのか、難しいです。でも、少なくとも私の数倍は本棚とコメントされていますのでじっくり読ませていただきますね。
      2022/02/19
    • りまのさん
      実家から、狭い部屋に、引越して、一人暮らししています。その際、本はすべて置いてきてしまいました。時々実家から本を持ち帰っています。新しく購入...
      実家から、狭い部屋に、引越して、一人暮らししています。その際、本はすべて置いてきてしまいました。時々実家から本を持ち帰っています。新しく購入した本と合わせて、今、部屋は、平積みした本で、ヤバい状態に、なっています。なかなか本を、処分することができません。。。
      2022/02/19
    • shukawabestさん
      なるほど。「事実」だったのですね。なかなか捨てられない気持ちは分かります。私も今まで2、3回しかブックオフに持って行ったことはないので。図書...
      なるほど。「事実」だったのですね。なかなか捨てられない気持ちは分かります。私も今まで2、3回しかブックオフに持って行ったことはないので。図書館しかないですね。
      2022/02/19
  • 表題作「バナナブレッドのプティング」は全5話。主人公の衣良という女の子は、世を忍ぶ男色家のカモフラージュの交際相手になりたいと言い、友達・御茶屋さえ子の兄・峠と知り合い、峠は衣良のために芝居をすることに。「きょうはあしたの前日だから……… だからこわくてしかたないんです」繊細な少女のまま成長した衣良は峠と儀式上の結婚し、峠の恋人のふりをすることになった同性愛者の男の子・奥上大地は、本当に峠のことを好きになってしまう。大地のことを密かに好きだったさえ子は、兄のふりをして彼に近づく。一方通行の恋模様、誰も他人を真っ向から否定しない世界なのが良い。空想的で突飛に感じるところもあってとっかかりづらかったが、また読んだら感じるとことがあると思う。
    「パスカルの群れ」は、同性を好きになった男の子が女装して近づいたら、女性だと思われて相手に好かれてしまう話。悲恋のようでいて希望もあるような、不思議な明るさがあって素敵。

  • 思春期の不安定なこころを、漫画ならではの絵と詩で表現した傑作。
    お姉さんが結婚してしまうことを起因にして、女の子のこころの動きを繊細に扱っている点は、「結婚式のメンバー」と共通する。
    読んでいて思い浮かんだのは、カラックスの映画。

  • 神様みたいに思っちゃいけないのに。

    衣良のポンチョ姿が可愛くて好きです。冬の透明感を感じる。
    生きるのがこんなにも息苦しいのに、人を求めることが怖い。自分の身体も怖い。大人になってもどこかに残っている感覚。

  • 「さよなら女達」で大島弓子は只者ではないと思い始め、「四月怪談」と、この作品で打ちのめされました。
    岡崎京子の漫画を読んでいると大島弓子をリスペクトしているのが、いろいろなシーンから感じられますが、その出典が一番顕著なのがバナナブレッドのプティングだと思います。
    毎日、生きていくのが辛くて、前向きになろうと努力しても、ネガティブに考えてしまう。時代を越えた話です。
    ただ、いろいろな人に読ませましたが、ぴんと来ないという人も多かったので極端に読み手を選ぶ話かもしれないです。

    ほとんど存在感のない主人公の姉の言葉で締めくくられますが、このラストは同じ大島弓子「四月怪談」、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」などと同じく、強烈に後を引きます。

  • 繊細で突拍子もなく危うく、そしてその着地が素晴らしい。

  • 友達から借りて読んでみました。
    もう一つ夏のおわりのト短調を借りて読み終わっているのですが、こちらの方が読みやすかった!
    不安定な女の子たち、昔の青春ってこんな感じなのかな…?
    もしかしたらもう一度読み返すと違う感想になるのかな…?

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