赤ちゃんと僕 第1巻 (白泉社文庫 ら 1-1)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592884187

感想・レビュー・書評

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  • 何回読んでも飽きない~
    お父さんとお母さんの若いころの話が好き。
    実は大きくなったら若いころの春美ちゃん的チャラい子になり
    拓也よりモテるんだろうなあ…

  • 絵や設定に時代を感じる。
    のっけから拓也が可哀想。
    保育園の先生はまだしも、近所のおばさんが泣き声の苦情を言ってくるのが気持ち悪い。
    しかも小学生相手に、母親がいないのも知っていてだ。

    オムツをしていてそれが漏れたのはおねしょというより
    オムツを変えてくれなかったのか疑ってしまうのだが。
    シーツをもってかえらなければならないものなのか。洗濯してまた持って来るのだろうか。大変だ。
    明らかにしかも物で殴っているのを喧嘩扱いするのもおかしいし
    一方的に実が悪かったと聞いているのに拓也に「許してやれ」というパパも酷い。おまえがマサくんに謝りに行けよという。
    折角家族水入らずでピクニックかと思ったら知らない女の人がいるのも絶対嫌だ。せめて事前に言っておいて欲しい。
    しかも自分ばかり我慢しなきゃいけない拓也に「お兄ちゃんだろ」は絶対言ってはいけない台詞だし
    本心で実が嫌いだと言っていないことくらいわかるだろうに殴るパパが最悪。
    気を失っていたのに寝かせてるだけなのも信じられない。
    まだこの辺りは読み切り構想だったせいもあるのだろうが、本編のパパを知っている状態で読み返すと
    パパがあまりに非常識だ。
    まだ奥さんが亡くなって一年経っていないのに見合いを薦める方も薦める方。
    拓也も実をおぶって連れてきた割に下ろして置いて行ってしまうのが無理がある気がする。
    物語的に必要以上に見合い相手が酷い人に描かれているのは仕方ないにしても
    赤ちゃんをぶん殴ろうという人はそうそういないし
    クリーニング代を置いて去るお父さんも
    レストランの人にも謝れよと思う。
    料理だけではなく明らかに皿も割れているのに。
    怪我を負わされた拓也に「歯を食いしばらなかったのか」「恰好良かった」は能天気だ。

    実がヒロを守ったのはシンプルに偉かった。

    実の前で写真整理をしたのも良くなかったし
    実は幼いからわからないとは言え、描いて良い場所ではないところに落書きをして怒られているのに
    写真に落書きをするのはちょっと良くないし
    それに対してお父さんが「兄弟喧嘩をした」という認識なのが嫌だ。
    実が悪いことをしたのだから拓也に謝らせて、
    ネガを探して焼いて”弁償”するのが父親がやることではないのか。
    それもないのに「まだ許してくれないのか」は無い。

    実がお兄ちゃんにと思って出されたおやつをティッシュに来るんで持ち帰ろうとするのはとても可愛かった。
    クリスマスパーティーといっても小学生が人様の家で22時まで遊ぶのは流石に遅過ぎないだろうか。
    藤井くんはさばけていて好きなキャラだ。
    この時点ではまだ影が薄いが、ちゃんとジャケットを着て来ているのが森口くんらしい。

    村田兄弟が熊出を擁護する時に顔は汚いけど心は清いというのが何度読んでも笑ってしまう。
    熊出のエピソードは拓也が兄馬鹿というのを描きたいのかなと思うが
    熊出が一方的に悪くて拓也が巻き込まれているのが只管可哀想。

    パパは実が食べ物をこぼしたり転んだりしているのに
    どうして自分は何もしないのだろう。
    拓也が雑巾を取りに行ったのなら手分けして父親が子供を見ているのが普通だし
    そうしていないから髪を刈る羽目になったではないか。
    拓也も、転んだ後いつまでも実が自分で起きずにぼーっとしていたら
    何が起きたか、頭でも打ったのかと普通心配すると思う。
    そもそも熱々のお餅を1切れそのまま一人で食べさせて大丈夫なのか。

    藤井くんと会って、そのお父さんに挨拶もせずお父さんが肩車をしている子供を妹?と指差す拓也が非常に違和感がある。
    藤井くんと拓也くんの距離感は好きだ。すごく仲良しというわけではなく
    でもちゃんとした話はするというような。
    逃げてもどうせやられるならと迎え撃つ方向の藤井くんが好きだ。
    弟も連れて行けと親に言われて文句も言わず「行くぞー」なのも偉いし、面倒見が良いだけで仲良しではないという自己分析も、ゴンが面倒見は悪いが仲良しという評価も面白い。
    拓也が実が一人でなんでもできるようになって寂しいというのに対して
    それを教えてあげる人がいるからだ、という答えもとても良い。

    実が着替えている時にパパが歌を歌った上採点しているのが好き。

    水たまりに入ってリボンを拾ってあげる実が優しい。
    おにいちゃん譲りなのだろうな。
    しかし保育園に春休みはない気がする。

    うさぎの話、よく「泣いた」と聞くが
    あまりにベタに泣かせてくる感じがどうにも嫌い。
    うさぎを無責任に飼い、捨て、気まぐれでやってきて
    人間の食い物を食べさせる人にも全く同情できない。
    名前の付け方もはっきり言って気持ち悪い。
    本人が言ったわけではないのに急にやってきて
    バイト先にずっとつきまといその癖人前で引っ叩いて、普通嫌われても当然だろう。
    兎も死んでしまうし、命が失われれば悲しいのは当然なのに、拓也のお母さんは物語上必要でも
    この死はそんなに必要か?と思ってしまう。

  • 家族、兄弟、友達のこと。
    確かに昔はちょっとしたことでたくさん悩んだ気がします。
    今だと「そんなこと」でと思うような事が、小学校の時は何より「重要なこと」でした。
    この作品に出てくる人達はみんなが優しいので、いつ読んでも癒されます。

  • 突然愛する妻、母親が交通事故で亡くなってしまった男だらけの家庭。この手の話は結構あるけれど、赤僕以上にリアルかつコミカルに描かれている作品はないと思う。羅川先生の描く絵がとても可愛いし、キャラの性格も良い子だけじゃなく悪い子もいるけどどこか憎めない描き方がされているので、感情移入しやすかったりする。オススメの作品です。

  • お母さんを亡くして、小さな弟の面倒を見る拓也。蹴飛ばしたくなるとか、なんにも知らない人が聞いたら「えっ!」と思うようなことも、子育てしている自分にとっては思い当たる節があって、共感できる。
    大好きだけどなぜ自分だけと思うと憎くなる。正反対の思いだけど、そういう感情って心の中に共存している。そういう部分をうまく描いているなぁと思う。

  • 拓也くん良い子〜。こんな息子欲しい(笑)

  • 交通事故で母親を亡くした小学5年生の拓也君。まだ赤ちゃんの弟、実君の世話をしながら、仕事と家事を頑張る父親を助ける。それぞれが成長しながら、日々、奮闘していく。
    「赤ちゃんと僕」を読んでいると自分の兄弟、姉妹、家族について考えますね。

  • この歳で改めて読んでやっぱり名作だと思いました。
    もちろん、最終話が1番泣けましたが。
    個人的には、一加ちゃんとマー坊がお祭りのお面で喧嘩するところがとても心に残ってます。
    登場人物みんな魅力的でした。
    子供も可愛いだけじゃない。
    いつかまた自分の子供ができたときに読み返したいです。

  • ほんわかして、ほのぼのして、切なくて、感動して…。親になる世代に読むと、また違う見方が出来て面白い。なので、拓也に、というよりパパに共感。こんな話だっけ。
    http://lettura.blog86.fc2.com/blog-entry-21.html

  • 冒頭から泣ける、泣ける。
    色々な感情に揺さぶられる。

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著者プロフィール

羅川真里茂 青森県出身 代表作に『赤ちゃんと僕』、『しゃにむにGO』など。現在は月刊少年マガジンで『ましろのおと』を連載中。

「2022年 『ましろのおと(31)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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