あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)

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  • 白泉社 (2013年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592890270

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あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「マンガ」を主なテーマとしてこってりたっぷり語られる、よしながふみの対談集。軽い気持ちで読み始めたら、面白くって面白くって!
    まず第一章、福田里香さん・やまだないとさんとの少女マンガ対談、これにヤラれました。三者三様の「好き!」が溢れまくり、それぞれのマンガ愛に感服。各時代の人気作品に対する解釈が素晴らしい。読みながら、どうやらよしながさんは世代が近いようだということに気付く。(実は今の時点で、よしなが作品は「大奥」しか読んだことがなく、彼女についてあまり詳しく知らなかったので。)
    で、次は文庫版のみ収録されている最終章・堺雅人氏との「大奥」対談に手を付ける。これまたヤラれました。何がすごいって…堺氏の、役柄を深く理解しようとする真摯な姿勢。マンガ作品が映像化されることで、芝居を通じて、原作者も目を見張るほどの化学変化が起きる。それは映像化にありがちな別物のオリジナル演出ではなく、あくまでも同じベクトルを向いた上で、更に深く作品世界を表現しているということだ。俳優さんと原作者ががっつり仲良くなって一つの作品を作っていくっていうのが素敵だなと思いました。
    三浦しをんさん、こだか和麻さんとの「BL」論はなかなかの濃厚さだったが、BLが未知の世界である者から見ると、結構深く、論じがいのある世界なのだなと改めて思いました。無知だった故に色々誤解している部分もあったし。「やおいは男同士でなくてもいい」という解釈は、新鮮だった。そう考えてみると「バディ」な女の友情ものって意外にあるんだよね。男女でも当てはまるということに、よくよく考えたらそうかもと納得。
    志村貴子さんのマンガは読んでみたいなと思ったし、個人的に大大好きな羽海野チカさん、萩尾望都さんに至っては、対談してくれてありがとう!!という感じです。人気作品のメディア化の裏話、そして24年組の話など、興味深く読みました。羽海野さんのかわいらしさ・相反するかのような仕事に対する熱さ、萩尾さんの懐の深さ・柔軟さ、素敵です。お二方がますます好きに…!!
    全体を通して感じたのは、よしながさんはクレバーで情熱的で謙虚で、「大奥」しか読んでなかったのが勿体なかったなと感じるほど。よしなが作品は勿論のこと、本書に登場したたくさんの名作マンガを手あたり次第に読みまくりたくなった。

  • 自分が「好きだ」と思うもの、思うこと(いわゆる「趣味」と称される全般)について、おそらく世の中の大部分の人は、「なぜ好きなのか」について、それほど深く考えないのではないか、と思います。
    「楽しい」「面白い」「かっこいい」「可愛い」という主観的な感情が「好き」の理由としてもう成立する。
    だけど漫画を心から愛している私にとって、漫画が「面白い」のは当たり前の大前提で、「なぜこの漫画が面白いのか」「なぜこの作者が好きなのか」「なぜこのキャラをかっこいい、可愛いと思うのか」ということを考えずにはいられないのです。
    それ自体すでに漫画の魅力に捉えられた人間の業であって、考えても考えてもブラックホールのようにより深く漫画の世界にハマっていくだけで、ちっとも自分の「好きな理由」を言語化できずにもどかしいんですけど、この本は、そんな「業」を抱えた人たちのなりふり構わぬ対談集でした。
    しかも、かなり自分たちが好きなものに対する「なぜ好きなのか」「なぜ面白いのか」が明確に言語化されていて、私としては「あああああっ、そうだったのかーーー!!!」と雷に打たれたような霧が晴れたような感覚をページをめくるごとに味わいました。
    そして、私の血は間違いなく少女漫画でできている…それを今、再確認しました。
    もちろん、よしながふみも対談相手の人たちも私と全く同じ考えではないので、全てが分かったわけではないのですが、出口もなくモヤモヤしていた思考に、一筋の光明が見えたような感動を覚えました。
    やっぱり人と語り合うって自分の考えを整理して言語化するうえでも大事なんだよな。私も、もっと友達と漫画について語り合おう!

    でも、この本で語られていることに共感できる人はきっと少ないと思うので、あんまり人には勧められないですけど(笑)

  • 単行本の時点で探してもどうしても見つけられなくて
    文庫で出るってわかった瞬間飛びついた(笑)。
    そしたら堺雅人さんとの対談が追加で収録されててお得だったという。

    対談相手のメンツから見て、内容がもっとBL寄りになるかと思ってた。
    よしながさんの話題の広さ、考察の深さに感服。
    そして主義主張にちゃんと芯が通ってるところ、ブレなさ加減が心地よかった。

    読み進むにつれ、自分自身の本読みとしての歴史、マンガとの関わりの歴史、
    読み方の傾向などを一緒に振り返る羽目に陥った。
    そして、今までの自分の読み方が如何に無自覚だったかを思い知った。
    『耽美系』と『BL』は似て非なるもの、『やおい』の定義、
    少年マンガと少女マンガの文法の違い、などなど
    ページを捲る度に目からボロボロ大量の鱗が落ちた。
    というか、目の前を覆っていた紗幕が取り払われて視界がクリアになった、
    という方が感覚として近いかもしれない。
    これまではあまり気にしたことはなかったけれども
    自分にとって耽美系は男の体を借りてるものの実質は片方は女の子、という体で
    BLは性別を超越して人間対人間のレベルで惹かれあう話、
    という括りだったのかなーもしかして、と思い始めたところに
    『やおい』の定義として例に挙げられた人たちを見て
    あー同士がいたーと内心ガッツポーズを決めてみたり
    思考をあちこちに飛ばしながらゆっくりゆっくり読み進めたので
    想像してた3倍くらいは読み応えがあった。
    対談集だからさらっと読めるわー、なんて思ってた自分に天誅、てな気分。
    ごめんなさい甘く見てました。

    この対談集を読んで思ったのは、よしながふみという人は
    思考をどこまでも深く掘り下げることを厭わない、
    しかも外から入ってくる意見を拒むこともしない、
    広く深く物事を捉えることのできる人なんだなーということだった。
    特に最後に追加された堺雅人さんとの対談には
    自分の生み出したものを突き放して見ることのできる度量の大きさを見た気がする。
    そんなよしながさんが作り出す世界観がつまらないわけがないな、と。

    話が逸れるけれど、
    志村貴子先生が対談中に仰っていた
    『失言をした主人公の女の子が反省をするんだけど、
    これくらい反省したからもういいだろう、よしって気持ちを切り替える』
    場面が出てくる漫画というのは恐らく川原泉先生の作品なんだけど
    (これだからストレスが溜まらない、と手書きの注釈があったのを覚えてる)
    それがどの作品だったのかがどうしても思い出せなくてモヤモヤしている。
    『殿様は空のお城に住んでいる』だったか、
    『バビロンまで何マイル?』だったか。
    …あーやっぱり思い出せない気持ち悪い(爆)。

  • 面白かった。三浦しおんさん、とっても賢い方という印象。

  • BL作家、人気漫画家、果てには俳優堺雅人らとの
    対談の中からよしながふみという一人の漫画家の
    作品に対する姿勢や個人の考えなどが察せられる一冊。

    ドラマ化された堺雅人との対談では逆転大奥の裏話なんかも語られます。

  • 24年組作品がとても読みたくなる。堺さんとの対談を見て、大奥ドラマ版と、映画の綱吉右衛門佐編を見た。

  • 『大奥』を6巻まで読み終えたところで、文庫版語りおろしの堺雅人さんとの話だけまずは読む。堺さんもすごくノッていて、深く、読み応えがある。
    そしてこれを読む前に『大奥〜有功編』の録画消去してしまったことを悔やむ。コミック版とテレビドラマ版をもういちど味わい比べてみたくなる。
    さらに次に読む作品としては『きのう何食べた?』かな、とねらいがさだまった。

  • 三浦しをん、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都、堺雅人(以上、敬称略)という豪華メンバーが勢ぞろいのよしながふみ先生対談集。

    三浦しをん先生、志村貴子先生との対談は、個人的に共感できるところがたくさんあるので何度も読んでいます。
    とても勉強になります。

    他の人がただ「好き!」で終わらしてしまうところを、細かく分析して結論を導くところが読んでいてとても気持ちいいです。
    すきま時間にぴったりの本♪

  • 目からウロコがぼろんぼろん落ちました。
    色々なことに自覚的な女の本音が赤裸々に。
    創作する人たちの頭も心も明け透けに。
    素晴らしい人選や。

    もやもや感じていたこと達を上手に明文化してもらえてすっきりしたということも。
    「”恋愛”という宗教に入れていないから」ってあると安心する。
    女子が数人集まると始まるこの恋愛トークが辛くて仕方ないんだよホント…
    今後も、この色々考えている対談を読んで、うん分かる分かるwっていえる人間でいたいな。ここに書いてあることを理解できなくなったら心も頭も硬化してきちゃってるってことだ。(私的感覚ですが)

    巻末の対談は、女と男だからなのか、作り手と演じ手の違いだからなのか、それまでの対談とテイストが違ってまた楽しい。

  • 堺雅人からたどり着いたのですが・・・。

    濃いです。

  • 創作意欲がビシビシ刺激される。

  • 色々凄い。『愛がなくても食ってゆけます』のYながはどこへ!?作品を読んでいて感性も頭の回転も良い人なのだろうなと思ってはいたけど、正直雲の上の人になってしまった。創作・表現している身にとっては、かなり打ちのめされる内容でもあった。

  • よしながふみって、どんな声でしゃべるんだろう?

    作家が語ってるのって、聞いたり読んだりする機会けっこうあるけど、
    漫画家が語ってるのって、そうないので、
    とてもおもしろかったし、いい本でした。

    どの道のプロもそうなのかもしれないけど、
    ここに出てくる漫画家たちは、ホントにマンガを愛してるな~。
    そして、ただ好きっていうんじゃなく、
    なぜ、どんな風に好きか、自己分析してる。

    私は、熱心なBL読者ではないけど、
    このやおい論がすごく的を得ていて、
    今後にヤバい影響がありそうな気がする。


    ていうか、志村貴子が同い年で驚き!
    よしながふみも同世代っていうので、よけいに共感するのかもしれないけど、
    なんかこの世代ならではの感覚ってある気がする。

    (三浦しをんが年下ってのもびっくり)

  • 対談。やおいやBLについて。

  • 大好きなマンガ家さん(よしながふみさん、羽海野チカさん、萩尾望都さん)の対談集ということで購入。
    そうそう!と共感するとこもありましたが、 知らないこと、未知なことが沢山でした。
    ボーイズラブは食わず嫌いだったんですが、その世界は広いんだな〜とちょっと興味が湧きました。でも手は出さないままで終わりそうですが笑
    あと、堺雅人さんが結構フランクに話す方なんだな〜と意外でした。

  • 私も、根負けしたいです。(真顔
    仕事が出来る人でありたい。そうでなきゃいけない。

    マンガ好きとしてたまらない一冊です。
    あっなるほど!ていうのはたくさんあります。
    価値観とか、考え方とか、まだまだ学ぶことが多いと気づかされました。

    マンガの見方もちょっと変わるかもしれない。
    色んな角度から(読者側、作者側、むしろは編集側)作品を観るというのは楽しいんだなー

    BLそんなに読んでないが、楽しめました。
    ぜひマンガ好きな人たちに読んで頂きたい一冊です!

    新しい対談集も見たいなー

  • よしながさんの乙女は点と点さえあれば、それをつなげて星座を描くという言葉がツボ。激しく同意!
    表現者の舞台裏の一端を感じることができる興味深い内容でした。読み手側としては、まだまだ浅い読みしかできていなかったなーと。読み返す時にどう考えるか楽しみ。
    堺雅人のインタビューも読み応えありました!大奥という作品に堺雅人が出演してよかった…

  • BLについての熱い対談や同人誌の話、結構内容が濃ゆいものでした。
    面白かったけど、出てくるコミックのことがイマイチわからなかったが...(笑)羽海野さんとの対談はコミックのメディア化のことでとても面白かった。
    堺雅人さんとの対談では菅野美穂に恋する二人の会話でした。
    菅野さんのこと二人とも愛し過ぎw

  • ハードカバー持ってるけど堺雅人さんとの対談読みたくて買った。買ってよかった…!!弁護士の仕事は正当性をはっきりさせることじゃなくて「落とし所」を見つけることだっていう言葉がとても印象的だった。

  • 単行本と文庫本、両方、棺桶にいれる予定。

  • 対談相手の半分が、初めて知る方々だったのですが、作品作りや、好きなものへの情熱が伝わってきて、興味深く、大変面白かったです。人と楽しく話した後の、一人反省会は身に覚えがあるので、親近感がわきました。

  • 平日の夜から朝にかけて、ほぼ徹夜でこんな濃い本を読んでいる幸せ。
    にやにやしたり、激しく同意したり、ときに「だよね~」と呟いたり、
    そんな風にしながら、本を読んでいられる幸せ。

    この対談集を読んでいる時間は、本当に幸せ。
    好きなものはやはり、ずっと好き。

    この本、漫画家よしながふみと、漫画に関わる色々な人が「おしゃべり」する
    対談集です。

    以下キーワード。

     バディとBLとやおいと関係性への萌え、時間軸の交差に対する考察、
     24年組の「怖い」漫画の怖さの正体、「原作になる」ということ、
     女性ゆえの抑圧と自己承認、少女マンガのマイノリティ性etc…

    上のキーワードについて一家言あったり、はっとするところがあったりする
    文化系女子(漫画好き)であれば、これは絶対に読んでほしい一冊です。

    あ…漫画の大人買い癖のある人は、お小遣いの確認をしてから
    読み始めた方がいいです。

    読んだことない漫画を「あー読んでみたいっ」てなりますし
    昔読んだものを「もう一度、ちゃんと読みたいっ」ってなるので。

  • 堺雅人との対談追加されてた、読みたい

  • 面白い。深いテーマがいろいろと、すごく楽しく語られている。
    萌えとはなんぞや、という人にもオススメ(笑)。

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あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)の作品紹介

楽しいおしゃべりの時間です…「大奥」よしながふみの初対談集が文庫化。お相手は、やまだないと、福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都、堺雅人(文庫録下し)。 2013年4月刊。

あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)はこんな本です

あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集 (白泉社文庫)の単行本

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