ガンピーさんのドライブ

  • ほるぷ出版
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593500697

感想・レビュー・書評

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  • 「ふなあそび」の姉妹編とでも言ったら良いかな。
    あちらの方を先に読んでからの方が、この本の面白さが際立つ。
    川くだりの季節を過ぎたら「ドライブ」でも、ということで、英国の田舎風景が楽しめる。

    赤い車を持っているガンピーさん。
    これがかっこいいクラシックカー。
    ドライブに出ようとすると途中で、こどもたちにうさぎ、ねこ、いぬ、ぶた、ひつじ、にわとり、こうし、やぎが、いっしょに行くと乗り込んでくる。
    「いいとも」とガンピーさんは、ぎゅうぎゅう詰めの車を走らせたが突然の雨…。

    車がぬかぬみにはまって抜け出せないのに、言い訳ばかりで誰も車から降りようとしない場面が爆笑もの。
    真面目な大人はここで怒ってしまうらしいけど、ココは笑いどころ。
    たぶん子供たちも、ここは笑うだろうなぁ。共感の笑い、っていうのかな。
    穏やかなガンピーさんが唯一声をあげてしまうのも、ココ。
    でもみんなを叱ったわけじゃなく、現実を知らしめたひと言。
    そして、無事車はぬかぬみを脱出して、すぐに晴れてくるというのも良い。

    「まだ、およぐじかんは たっぷりあるよ」というガンピーさんの言葉と、「また、いつか のりにおいでよ」という最後の言葉が素晴らしい。
    この言葉で、泥だらけになって車を押したことも、楽しい思い出に変わる。
    大人のひと言って、まさに魔法なのだ。
    軽やかで爽やかな絵のタッチは相変わらずで、赤い車で行く緑の野原の風景がとても心地よい。

    ゆっくり読んで5分半。3歳から。出来ればお父さんの肉声がいいかな。

  • 「ガンピーさんのふなあそび」と同じ設定だけど、同乗者は一度に登場して、いっぺんに乗る。
    困難は、雨による車のスリップ。
    初めは誰も降りて押したがらなかったが、最後は仕方なくみんなが降りて協力する。
    「またいつかのりにおいでよ」でおしまい。

  • 中古購入
    イギリスの絵本
    シリーズもの

    またもや優しいガンピーさん
    子どもと動物たちをオープンカーに乗せて
    ドライブに
    今度はどうなるかと思ったら
    雲行きが怪しくなって
    雨になっちゃった
    さあどうなるか
    今度はみんなワガママを言い出した!
    まだ真面目な下の子は
    みんなひどいねぇ と顔をしかめる
    いや違うそうじゃない
    押し付けあってるのがおもろいんだよぉ
    その後に起きる事は見た目で面白いので
    あーあって言いながら笑ってた
    やっぱりガンピーさんは懐が深いと言うか
    その後の対応もいいよね
    さっきのことは嫌なことで終わらせず
    楽しいことにつなげてる
    そりゃみんなガンピーさんのとこに
    集まってくるわけだ

    一箇所だけ訳がうーんってなるとこがある
    「ガンピーさんがどなりました。」
    ってところが私的には
    ガンピーさんは大きな声で言いました
    ってイメージなんだけどなぁ

  • ふなあそび、のほうが好きだけど、これも悪くはないと思います。

    車がぬかるみにはまってだれかがおさなくちゃならなくなったときの、それぞれの言い訳がおもしろい。

  • >ふなあそびでおなじみのガンピーさんが、少年少女や動物たちを自動車に乗せてドライブに出かけました。
    途中雨が降ってきたり車が動かなくなったりしますが……。バーニンガムの傑作絵本。

    ガンピーさんの車はガソリンの入れ方から、雨でほろをかけたり、ぬかるんだ道でスリップなんてすごく旧式(笑)
    それがかえって昔懐かしい感じでゆったりした気持ちになって楽しめました。

    協力的でなかったみんなも最後は必死!
    一生懸命手伝うのもいいなと思いました。

    『ガンピーさんのふなあそび』も読んでみたいです。

  • [墨田区図書館]

    1年生の国語の本で紹介されている本をごっそり借りてきた一冊。

    シリーズのふなあそびも一緒に借りてきて読んだ。どちらが先かよくわからず、出版年からふなあそびから読んだけど、この二冊は登場人物?も全く同じなので、確かにこの順に二冊続けて読むのがオススメ。

    しかも前作同様の進み方をしてオチだけ変わるのかと思いきや、いきなり最初に全員乗ってくると言う、展開の異なる意外性に引きづられて読むのも面白い。

    3年経っているからか、背景の違いか、ふなあそびのときほど斜線塗り潰しの手法が目立たずだったが、最初のページで、木の幹だけで枝を描かずに表した絵に子供自身が気付いて、凄いね、枝がなくても(不自然なく)見えると指摘したことには驚き、喜んだ。

    ただ、最後の飛び込みシーンで女の子の絵の解読にやや、?。この下半身は、、、スカートとパンツが描かれているのかな?少しだけ釈然としないさわぎとなりました。

  • 思いの外、人間の本質を見せていただきました。ドライブに行くとなればみんながぎゅうぎゅうづめに乗り込んできて、雨が降り出してタイヤが空回りした時には誰も手伝おうとしませんでした。いよいよにならないと動かない。結果的にはみんなで手伝うのだが。バーニンガムはそんなところを子供たちに分かってほしいとの思いで表現されたのだと思いました。

  • 絵の描き方が独特ですね!!無数の丸や線で描く絵はまさにアート作品!!
    ジョンバーニンガムさんの作品好きですね〜( ´▽`)

  • 2歳8ヶ月

    大好きなジョンバーニンガムのえほん。

    個人的感想は…

    単純な物語だけど
    海外の絵本を翻訳したものは
    子どもにとっては少しきつめのことばで
    書いてあることがあるなぁと。

    ドライブ途中にトラブル発生
    どろんこになって
    みんなでがんばって
    綺麗な景色を見て
    水浴び

    良い一日。

  • 4歳11か月の娘へ。

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著者プロフィール

ジョン・バーニンガム:絵  1936年イギリス、サリー州生まれ。ロンドンの中央美術工芸学校を卒業。はじめての絵本『ボルカ―はねなしガチョウのぼうけん』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、その後『ガンピーさんのふなあそび』(ともにほるぷ出版)で再度受賞をはたす。『いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』(あかね書房)、『ねえ、どれがいい?』(評論社)、『ドライバーマイルズ』『ガンピーさんのサイ』(BL出版)など作品多数。2019年1月逝去。

「2021年 『パイロットマイルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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