ぼくはくまのままでいたかったのに……

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制作 : イエルク・ミュラー  おおしま かおり 
  • ほるぷ出版 (1978年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784593500802

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ぼくはくまのままでいたかったのに……の感想・レビュー・書評

  • クマが冬眠している間に、森が壊され、工場が建つ。
    目を覚ましたクマは、クマとして認識してもらえず、人間として工場で働くことに・・・

    一見、滑稽な話のようですが
    人間の勝手で環境を壊され振り回される動物たちのことを考えるきっかけになるお話です。

  • 何が辛いって、くまが街に紛れ込んで労働者として工場で働かされ、くまがヒゲをそって仕事するとこ。
    とにかく読んで辛い。
    自分の本意ではないことを強いられる辛さ、違うコミュニティに紛れ込む辛さ。
    辛いとしか言いようがない。

  • ぼくはにんげんのままでいたかったのに…
    と言えるだろうか。自分に置きかえるとふかく考えてしまった。最後は冬眠したということでいいのだろうか。

  • すこし常識の世界から連れ出してくれる絵本。クマも人も?、人からどう見られるかにすごく影響されてるんだろうな、、

  • 人の(熊だけど)価値は他人が勝手に決めるのか、それとも自分が決めるのか。冬眠から目覚めると世界は変わっていて自分が何者かわからなくなる熊。けれど結局人間の世界にはどこにも居場所はなくて又冬が巡り本能のままに冬眠する。哲学的な絵本だなと思った。

  • 熊の表情が可愛かった、何が言いたい?熊は熊でありたかっただけ、自分を忘れずに

  • 表紙のインパクトよ。
    自分のことは分かっとったつもりやったのに、やりたいこともあったはずやのに、否定され続け言われるがままに行動してたらアイデンティティごと見失ってしまった。
    社畜やん。

    この人ら動物社会派絵本?のイメージなんやけど、工場の機械の見開きページが素敵すぎ。もっと無機物も描いたらいいのに。

  • ネットで紹介されているのを、見て、タイトルと表紙から興味をそそられ、アマゾンで中古本を入手。買って良かったです。
    全編に渡って風刺が効いているのですが、動物園・サーカスの熊たちの描写が特に面白かったです。飼い慣らされると、ついに「檻の外にいるならば熊ではない。」と思うようになる。

  • 高校の家庭科室にあった思い出の本。
    「これが保育科目の教材……?いったい誰が選書したんだ。」と本気で思いました。
    くまがくまであることを奪われ、人として働かされるお話です。

  • 冬眠している間に山が開発されて人間として働く羽目になってしまったくま。。

  • 熊が人間に勘違いされて、怠け者扱いされて、働かないとならなくて。
    人間の身勝手さと、熊が諦めて人として生きる悲しさとが滑稽で切なくてシュール。

  • 人間は悪い、動物は良い、全てそれに尽きる・・・

  • 俺は何だっけ。

  • くまが冬眠から覚めると、洞窟の外の森は工場になっていた。
    くまを見つけた人間達は、くまをクマと認めず、「さぼるな!」と言って工場で働かせます。
    工場内で一番ヒマだった社長が、「自分はクマだ」というくまの訴えを面白がり、くまを動物園やサーカスに連れていき、他のクマ達に会わせます。
    しかしどのクマも、オリにはいってもいない、芸もできないくまをクマと認めません。
    くまは途方にくれてしかたなく工場で働き続けるも、冬眠シーズンが近づいていねむりばかりしてしまいます。
    そして今度は一方的に工場をクビになりました。
    勝手に働かせておいて、勝手に解雇されたのです。
    工場を出て歩きつかれたくまはホテルを訪ねますが、「クマなんて泊められない」と冷たくあしらわれます。
    クマじゃないから働けと言われ、クマだからホテルには泊まらせられないと言われ、くまは自分がなんなのかわからなくなっていきます。

    雪の中には、洞穴へ続くクマの足跡が続いていきます。
    くまは自分がなんだかわからなくなっても、本能で冬眠を始めたのでしょう…。


    勝手に人を見定めて、本人の意思を無視して命令をくだす、
    という人間社会を皮肉った絵本なのですが、
    最近、人間なのにクマのふりをする人も増えてますので、完全同意できない自分がやるせないです・・・。

  • なんで表紙画像がないんだろう。私がよみたいと思ったきっかけが鏡に向かってヒゲを剃る悲しげなクマの絵だったのに。ヒゲの濃いクマみたいな男ではなく、本当のクマ。なのにクマだと認めてもらえないんだ。
    冬眠の間に森を工場に変えてしまった身勝手な人間が、押し付ける概念に流されて、働かされる。そして再び冬が近づくとクマの本能が…

    自分探しとかいうけれど、自分が自分を忘れてしまったら、見つかるわけがない。けれどまた冬眠してしまうクマのように、どんなに流されても、逆らえない本質があるんだね。何か大事なこと思い出したいと思う大人絵本。

  • せつなくて、もどかしい。最後が少し…でも、とても良かった。

  • どこかの書評で、たまたま見つけた一冊。

    さ〜っと斜め読みにしていた書評だったのに、その「くまのままでいたかったのに…」というタイトルが惹き付け、図書館の書庫から借りてきた一冊。

    あきらかに、どうみたって、くまなのに、みんなが「おまえはくまじゃない。労働者だ。」っていいながら、一人前の働き人に仕立てようとする。

    くまは、どうにかレールに乗っかろうとする。
    けど、どうしてもうまくいかない。
    だって、くまなんだもん。

    どうにかこうにか、つくろいながら、やってるけど、やっぱり無理で、逃げ出す。


    しかし、あれ?

    しばらく文明の機械のネジになったぼくは山に戻って、果て?
    なにか大切なことが、ぽっかり消えてしまったように思う―しかし、それがなんなのか。うまく思い出せない・・・



    こんな気持ちに、わたしも時たまなることがある。

    それは大抵、我の大切なものを忘れて、社会のヨシとするものにならないと!と焦り、走っているとき。

    そんなときは、たとえ暇な時間ができても、こころここにあらず。落ち着けない。


    時間をかけながら、またいつか来た道を手繰り寄せるように、戻ってみる。

    野の川を歩きながら、風を頬に感じ、草や木々の香をかぎ、季節の花の色を思い出す。

    そうするうちに徐々に、取り戻す。


    でも、もう、、単なる社会のネジにはなるまいとおもう。

    あんなからっぽな気持ちになるのは、ほんとに切ないんだから。


    1970年代にこんな素晴らしい絵本が出ていたのね。

    繰り返しくりかえし、思い出した頃に読みたい一冊。

    出会って良かった。

  • 美しい森に住んでいた一匹のくま。ふゆのあいだに、人間たちは森を破壊し工場をつくってしまいます。
    目覚めたときくまは・・・

    自然のままでいたかった
    「なにか だいじなことを わすれてしまったらしいいな、と くまはおもった。 はて なんだろう?」

    この言葉は、人間自身が問いかけるべき問です。

    1978年の初版 もうずいぶんとおなじことを悩んでいる私たちです。目のまえのできること、大事にいきましょう。いきます。

  • 友人に教えていただいて、
    うおお、シュール…!となったのであった。

  • よく大学入試の国語の評論文で出てくるような「労働による人間性阻害」に対する批判を絵本でやるドイツ人はすごいんだか危険なんだか分かりませんw人間じゃなくって熊だけどね。
    示唆深い言葉が案外多かったのに戦慄。やはり絵本も言論なんでしょうかね。子供向けに刷り込み系プロパガンダになりやしないかと心配してしまう自分の感覚がきわめて日本人らしいと思ってしまった読後感。
    要は、大人向け絵本だと思います。

  • くま、職長に仕事を命じられる。
    くま、人間に間違えられる。
    暗いな。
    くまった。
    よかったのかな。

  • あらすじを見ずに読みたかった。
    なにも知らずに読んだら、どんな風に感じられただろう。

    最初は絵だけを読んだ。
    絵が雄弁だから、それだけでも十分いろんなものを読み取れる。

    それから文を読んだ。
    絵だけじゃ読み取れない心情やセリフで、より深く考えられる。

    最初はこれが書かれた当時の社会状況の中のおはなしかと思った。
    自然=善vs人工・機械=悪 みたいなことかと。
    そんな簡単な話じゃなかった。
    最初は環境のせいでも、仕方のないことでも、そのうち自分で自分を見失ってしまう恐ろしさ。

    すごいものを読んだなあ。

  • あまりにもせつな過ぎる話でした。
    でもわたしたちはこんな風に動物からそれらしく生きることを
    奪い、人間として生きろと強制しているのかもしれないともおもいました。

  • 物語は、静かにすすんでいきます。
    大人が読むと、なんともいえず、深く考えさせられます。

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