にぐるまひいて

  • ほるぷ出版
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感想 : 63
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  • / ISBN・EAN: 9784593501397

感想・レビュー・書評

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  • 淡々とした生活を淡々と語るだけの話ですが、収穫物を与えてくれる自然と、家族の協力や思いやり、労働の大切さなどがいっぱい詰まっている本。

    小学校4年生の読み聞かせに使いました。
    子どもたちは、お父さんが市場に積んで行った品々だけでなく、荷車そのものや牛まで売ってしまったことには驚いていました。
    全部売って、またゼロからやり直し。でも少し道具はバージョンアップしていて、家族の楽しみも増えているっていうのがいいです。

    バーバラ・クーニーの絵が、この静かな物語を引き立てています。

    • nejidonさん
      こんにちは。はじめまして♪
      お気に入りとフォローをいただいてありがとうございます!
      こちらかもリフォローさせていただきますね。
      どうぞ...
      こんにちは。はじめまして♪
      お気に入りとフォローをいただいてありがとうございます!
      こちらかもリフォローさせていただきますね。
      どうぞよろしくお願いします。

      ご自宅でお話会を開いていらっしゃるのですね。
      対象年齢はどのくらいですか?
      私は幼稚園から中学生までのお話会をしてます(出向く方ですが・笑)
      選書が一番難しく、いつもぎりぎりまで悩みますね。
      このバーバラ・クーニーの作品はとても好きです。
      いつかお話会で使ってみたい一冊です。
      2017/09/21
    • 図書館あきよしうたさん
      うわあ、ありがとうございます。
      「まんげつのよるまでまちなさい」のレビューに惚れこんで、思わずフォローさせていただきました。

      自宅に...
      うわあ、ありがとうございます。
      「まんげつのよるまでまちなさい」のレビューに惚れこんで、思わずフォローさせていただきました。

      自宅には絵本・児童書を中心に蔵書が2000冊くらいあるので、秘密に図書館をやっています(思春期の娘たちが嫌がるので、公にはしていません。学校やお友達への貸し出し専門です)。
      なので、私の読み聞かせも出張です。
      小学校と図書館と保健センターでやっているので、赤ちゃんから小学校高学年までになります。
      中学生のお話会とか憧れます。

      選書もいつも悩みます。私もぎりぎりまで悩むので、結局家にある本を持って行くようになることが多いです。

      バーバラ・クーニーの静かな絵、私もとても好きです。「みずうみにきえた村」も好きですが、この本が一番すてきだと思います。

      この本、おはなし会では2回使ってみました。4年生と5年生(まさに今朝!)です。
      かなり気合いを入れて臨んだのですが、静かすぎたのか、ちょっと退屈な様子でした。
      ウケる本ばかりは選べないので、たまにはこんな静かな良書にも目を向けてもらえたらいいなと思います。

      ブログを書かれているんですか?
      私も読みたいです。
      2017/09/21
    • 淳水堂さん
      あきよしうたさん
      コメントありがとうございます!
      しみじみ眺めてしまう良い本ですよね。
      やはり反応は薄いですか(^_^;)
      私は子供...
      あきよしうたさん
      コメントありがとうございます!
      しみじみ眺めてしまう良い本ですよね。
      やはり反応は薄いですか(^_^;)
      私は子供の小学校読み聞かせに持っていきましたが、
      教室だと、素朴で暖かく行き届いた挿絵が見えないからかなあ。

      ここのコメント読ませていただきました。
      絵本2000冊!!素晴らしい!!
      読み聞かせ参考にさせてくださいm(__)m
      2019/06/03
  • 5月になるとお父さんは、荷車に牛をつないで一家が一年かけて作った作物や生活用品を積んで町に売りに行きます。
    10日間かかって町についたお父さんは、作物を売り、手作り用品を売り、空になった荷車も売り、荷車を曳いてきた牛も売り、そしてそのお金で家族にお土産を買い、何日もかけて歩いて家に戻ります。
    家族はお土産を受け取ると、また次の年に向けて新たな荷車や作物や生活用品を作り始めます…

    田舎に暮らす一家が、作る→売る→買う→また作る…のサイクルで生きているその1年間です。
    古き良き自給自足家族の生活を現した絵本で、実に素朴で良い本です。挿絵は素朴で暖かく行き届き、しみじみ眺めてしまいます。

    5年生の読み聞かせに持っていきました。
    子供たちには「自給自足ってわかりますか」と話をしてから始めました。
    イマイチ反応薄く…、もう少し年下用だったかな。

    • 図書館あきよしうたさん
      いつも「いいね」ありがとうございます。

      この本は私も大好きで、小学校の読み聞かせにも使いますが、あまりにも静かな話だからか、反応は薄いです...
      いつも「いいね」ありがとうございます。

      この本は私も大好きで、小学校の読み聞かせにも使いますが、あまりにも静かな話だからか、反応は薄いです。
      でもきっと、心に溜まっていくお話だと思うので、薄い反応にもめげずに持っていってしまうんです。
      おとなになったときにでも、あー、これ読んでもらっったことあるかもー?って思い出してもらえると嬉しいですよね。
      2019/06/03
  • 初心者向けよみきかせ講座で知った。
    紙芝居もあり気になっていたので、図書館で借りた。

    ニューイングランド人家族の、一年間のおはなし。
    10月に、父さんは一年間かけて家族で生産したものたちを乗せた荷車をひいて、それらを売りに行く。

    読み終わって、豊かだな、と感じた。
    身の丈にあう、足を知る、循環する自然と共に生きていく。
    当たり前のはずなのに、もう忘れてしまった暮らしが描かれている。
    子どもから大人まで味わえる絵本だと思う。
    父さんがポーツマスから家に戻るときの夕暮れのページが美しいし、冷たい空気と暖炉の温もりを感じられる。
    「人びとの生活と自然のために」(冒頭より)

  • 10月、家族で1年かけて作ったり育てたりしたものを遠い町の市場へ売りにでかける父親。
    父親の帰りを首を長くして待つ家族達。
    ポケットをお金でいっぱいにして、家族の必需品を買って戻ってきたらまた新たな1年が始まります。
    地に足のついた穏やかな暮らしっていいなと思います。
    古き良き時代のアメリカのゆったりした暮らしを眺めていると自分の周りの時間もゆっくり流れていくような気がしてしまいます。
    優しい色合いの絵も素敵です。
    眺めるだけで癒される絵本。
    1980年コールデコット賞受賞作品。

  • 働くこと、暮らすこと、生きることの原風景

    「10月 とうさんは にぐるまに うしをつないだ。
     それから うちじゅう みんなで このいちねんかんみんながつくり そだてたものを
     なにもかも つみこんだ。」
     

    にぐるまをいっぱいにするために働くのだ。それがすべて。

  • 古きよき家族、古きよき生活。

  • この季節になると読みたくなる絵本です。

    一年で家族がそれぞれに、作ったものをにぐるまをひいて、市まで売りに行く父さん。

    季節の移り変わりと暮らす4人の家族の、慎ましやかながら、でもうらやましいぐらいに穏やかな暮らしが描かれています。

    父さんが牛を売るときに牛の鼻にキスをするところがたまらなく好きです。

    静かな絵本の展開の中に、深い愛情を感じます。

    慌ただしい日常の中に、なぜこんなにも時間に追われるのかと思う今、読み直して、心の潤いを取り戻したいです。

  • このほんをさいしょにかりたときこうおもいました。わたしのすきなぶんだなぁーっと、えほんのさいしょは、まずおとうさんがいちばにあしたはなにかうりにいくので、みんなでふゆつくったものぜんぶを、うりにいきますあまりおぼえていないのですが、たぶんこうゆうものをもっていってたとおもいます。子どもたちが、あるはなしがいのあるがちょうがおとしていった、はねや、りんごがはいったたる、はちのす、ハチミツや、
    リンネルでできたショールや、いろんなものをおとうさんがうっていました。わたしもこのほんがきにいっています。

  • バーバラ・クーニーの絵が綺麗。
    自然と共に生きる一年を見つめられる。

    素朴であたたかみがあり、暮らしの様子もしっかり描き込まれているのが好き。
    むかしむかしのアメリカの田舎。一年を通しての暮らしが描かれている。会話はなく静か。
    収穫物(子どもたちの集めたガチョウの羽、お母さんの紡いで織ったショール、みんなで作ったロウソク、などなど)を街で売り、またゼロから(でも使う道具は少しグレードアップしながら)収穫し暮らしを繋いでいく。

  • わたしが生まれる前の本。

    「作って、売る」というシンプルな生活の繰り返し。
    でも本来、生きるってそういうこと。
    冬には冬の、春には春のてしごとを。

    お父さんがポーツマスの街に品物を売りに行ったとき、
    牛まで売ってしまったこと、そしてその”はなさき”にキスをしてお別れをしたシーンが「いいなあ」と思いました。こういうお父さんだから、しあわせな家庭を作れるんだろうな、とも。

    自給自足の良さが描かれています。

    ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、10才までに読みたい、”こころが豊かになる110冊”より。

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