- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593501625
感想・レビュー・書評
-
「フォックスさんはふさふさした尻尾が9本もあって、えんじのビロードみたいな毛皮と、そろいのくつ下をはいた、それはそれは立派なキツネです。そのフォックスさんが亡くなり、奥さんの雌ギツネは部屋にこもってないています。未亡人となった奥さんに結婚を申し込みにオオカミ、ライオン、イヌ、ヤギ、シカ、クマなど次々に現れますが、奥さんが選んだのは・・・。」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きなエロールルカインの絵本。お話も面白かったです。
-
著者の文章もいいが、イラストレーターの絵も素敵。
-
奥さまのドレスやお屋敷がすてき!
-
絵が面白い!
-
「九尾の狐」を着想のヒントに描かれた絵本。もともとは紀元前2世紀頃に中国で編まれた書物「南山経」に登場する。これが平安朝末期に日本にもやって来て玉藻前となった。『奥の細道』にも、そのなれの果て「殺生石」として登場している。さて、肝腎の絵本だが、ル・カインの絵はそれなりに美しいものの色彩はやや抑え気味で線画風の描写が中心。彼の真骨頂を発揮したものとは言いがたい。お話の方は、九尾の狐から毒と妖魔性をすっかり取り除いた人畜無害なものになってしまっており、九尾はただただ美の基準にすぎないという、たわいのないもの。
-
夫を亡くした未亡人のキツネの奥さん。
新しい夫を探そうとするけれど、前の夫のように九尾のキツネはなかなかやってこない。
求婚に来るのは、オオカミ、ライオン、イヌ、ヤギ、クマ…。
やっとキツネが来たと思ったらしっぽは1本。
次の日からは、しっぽが2本、3本、4本のキツネがやってきて、9日目には9本のしっぽをもつキツネがやってきてめでたく結婚。
キツネのしっぽが、髪の毛か何かを束ねてしっぽの見せているように見えるのだけれど、気のせいなのだろうか…。 -
「きれいな ひとです。」この一文から物語にすーっと入り込むようでした。矢川さんの上品な語りかける訳が物語にあっていて好きです。そしてエロール・ル・カインの絵が秀逸。曲線や色使い、ぐぅっと引き込まれます。フォックスおくさまが旦那さんを亡くし、新しいお婿さんを選びます。けれど「しっぽ九ほん ふさふささせて えんじのけがわ きてらして? それにそろいの くつしたも?―そのかただけが わたしのとのご」…なかなか条件に見合うお婿さんはやってきません…繰り返しの楽しい物語。訪れる動物たちはオオカミ、ライオン、犬と様々。ページをめくると誰がやってきたのかわかる構成になっているので少し年上の子は当てっこしながら楽しむかもしれません。待って待ってやっと現れるお婿さん。満足いく結末だと思います(パーティーには他の動物も来ていてホッ)
-
おくさまも旦那様候補達もミス・キャットも素敵。
絵が綺麗で何度も開いてしまう。