ミリー―天使にであった女の子のお話

  • 135人登録
  • 4.02評価
    • (22)
    • (11)
    • (19)
    • (1)
    • (0)
  • 27レビュー
制作 : モーリス・センダック  神宮 輝夫  ラルフ・マンハイム 
  • ほるぷ出版 (1988年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593502196

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マージェリィ・W...
トミー・ウンゲラ...
トミー=アンゲラ...
ユリー・シュルヴ...
A.トルストイ
ばーじにあ・りー...
ユージーン トリ...
モーリス・センダ...
有効な右矢印 無効な右矢印

ミリー―天使にであった女の子のお話の感想・レビュー・書評

  • 戦火から守るため、母親は少女を森の奥へと逃がす。常に傍らに感じる「神さま」の存在。成長する守護天使は少女の分身。今にも落ちんばかりの果実と沈みゆく太陽が母子の行く末を暗示する。
    哀しくも美しい愛の物語。
    絵を寄せたユダヤ系移民であるモーリス・センダックが『これはわたしのものと思う。』と語るように、絵には第二次世界大戦への想いが色濃く反映されている。監視され、追われる民。木陰に佇む墓碑に刻まれたダビデの星。響き渡る鎮魂歌。
    怖ろしく神秘的な森に潜むもうひとつの物語を読み取ろうとした。
    《2014.05.24》

  • 読み終わった後に涙をこらえた絵本はこれが初めて。基本的には浦島太郎と同じ構造の物語だけど、戦争に翻弄される親子という背景が様々な意味を付け加える。『スローターハウス5』や『パイの物語』同様、辛い現実のために要請された美しい物語。

  • 美しい絵に心を奪われました。「かいじゅうたちがすむところ」の著者だったのですね。読もう。

    物語は、人が最後死んでしまうから哀しい。それが誰かの慰めであっても。でも最初の手紙はとても素敵だなと思った。だから難しい気持ちになった。哀しい気持ちもあたたかい気持ちがないまぜになって。

    木が怖かった。松みたいな木があって日本を感じました。

  • この絵本が発売された頃だったろうか、ずいぶん昔の「MOE」で絶賛されていたのを覚えている。
    そのままずっと読む機会がなかったが、今回友人から譲っていただき、ようやく読んだ。私が知ってるセンダック作品はコミカルなものばかりだったので、美しく重厚な絵にひきこまれた。
    すごく素敵な話なのだが、同時にすごく哀しくもある。それは多分自分が母親にすごく共感してしまったからだろう。母親がどんな思いで愛娘のミリーを手放し、そしてどんな思いで彼女の帰還を待っていたのか…考えただけで胸が潰れそうだ。もっと早く出会っていたら、自分はどんな解釈をしただろうか。

  • センダックのちょっと奇妙で美しい絵。
    とても宗教的な精神が注ぎ込まれたグリム童話だけれど、神聖さを潜めた、奇妙なファンタジーだった。

    何人もの子供たちと、夫に死に別れ、たった1人の愛娘と暮らす母子。しかしこの娘との幸せなくらしも長く続かず、暗い戦争の陰が襲う。
    母は、娘を守るために苦渋の決断をする。娘を森へ連れてゆき、3日の間、その森の奥深くにとどまっているようにと、守護天使を信じ、娘をいかせる。。

    森のイバラや動物におびえながらも、星に導かれたどり着いたのは、おじいさんの住む小さな家。

    そこで3日を過ごすことになるのだが…

  • 最後のほうで泣いてしまった。

  • 戦災に巻き込まれた女の子を想う母と神様と…悲しい運命に射す一条の光のような愛のストーリー。
    格調高いキリスト教系の童話です。幼い頃、母に買って貰い、大人になった今でも本棚にしまってあります。

  • 母の思いは、強いわね…

  • 読了。母をなくした子供に宛てた手紙に書かれていた物語。大人が読んでも考えさせられる。

  • あらかなしい

    戦争から逃れて森に入り3日たって戻ったら30年たってたっていう話

  • (No.12-51) 絵本です。

    図書館で何気なくグリムの棚を見ていて、「あれ~、こんなのあったの?」と手に取りました。
    本自体は相当な使用感がありかなり読み込まれた感じでしたが、私には新鮮だったので。

    訳者あとがきからこの本の事情を抜粋しますと・・・。
    この物語は、1816年に母を亡くしたミリーという少女にあてたヴィルヘルム・グリム(グリム弟)の手紙に添えられていたのだそうです。少女の一家が所有していた物語が1974年に売却され、1983年に出版社の手にわたり5年がかりでモーリス・センダックが絵を付け、1988年に出版。
    翻訳されたこの本は、同じ年に日本で出版されています。神宮さん仕事が速いです。

    ストーリーは題名どおりの内容。
    読み終わって、なんと言っていいかすごく複雑な気持ちになりました。これはハッピーエンドなんだろうか。
    もし作者を知らずにこれを読み、この本はアンデルセン?それともグリム?と聞かれたら、私はアンデルセンだと答えたでしょう。アンデルセンにも神様が出てくる話が多くて、いつも読み終わって違和感を感じ、今回も同じような感じを抱いたので。

    でもこのザワザワした気持ちも悪くない。
    そしてモーリス・センダックが5年かけて描いた絵は素晴らしいです。一枚一枚が芸術作品です。

    たまに、本に呼ばれたような気がして手に取ることがあります。
    図書館の棚をうろついていて、そういう出会いがあると幸せです。
    思いがけず良い出会いをしました。

  • さりげなく家の中に犬がいることにしみじみした。10年ぶりくらいに読んだけど、センダックが今はもういないことがとても悲しい。

  • 戦争から娘を守るために3日だけ森に行かせた。
    女の子は森の中で聖ヨハネのもとで3日を過ごしたが、実はその間に30年が経っていた。
    家に帰ると年老いたおばあさんがおり、次の日2人は天に召されたのだった。


    キリスト教では2人揃って天に召されるのは喜ばしいことなんだろうけれど、寂しい。
    「かいじゅうたちのいるところ」で有名なモーリス・センダックの絵は不気味だと思っていたけれど、この絵本では中世の絵のような雰囲気が出ていていてきれいだった。

  • 内容は面白いけどありがち。。。というか定番。
    個人的には美しいイラストに釘付けになってジャケ買い。
    多分、このイラストじゃなかったら買わなかったかな。

  • 小学校の時のお気に入りの絵本。
    美しくてラストが悲しすぎる。

  • ロマンチックな少女のイラストに惹かれて購入しました。
    世界的に有名な絵本画家、センダックの挿絵だと知りました。
    結末が予想外にショッキング。

  • これもたいへん怖いお話。
    それなのにとても美しい。
    ラストは「!!!」。
    どきりとします。

  • 戦火を避けるため、母親は娘・ミリーを森の奥深くへ
    逃がすことにしました。
    ミリーは「3日たったら帰っておいで」という母親のいいつけを守り、
    森で出会った聖ヨセフと3日暮らした後母親の元に戻ると、
    森の外では30年の月日が経っていました。

  • 2007.06.02(土)

    『立ち上がって空を見上げると、ヒツジ雲が、夕日にかがやいていました。
    『神さまが、天国のヒツジたちにバラの花をたべさせているのね。

  • グリム童話をモーリス・センダックが描いた。150年ぶりに発見されたグリム作品に5年がかりで絵をつけたセンダック。
    このことだけで、もう永久保存版と言う感じの本だ。
    切ないお話、戦争についても考えさせられる。

  • グリム童話をセンダックが絵本化。
    どの場面にも描かれている天使や哀しい結末が、寓話的で幻想的

  • これを読まずして、センダックは語れない。グリム原作(なんと創作!)。この絵本もオーケストラの響きを想像せずにはいられない。この御話は、伝承ではなく、創作ではあるが、
    物語る力というものが原型に近い形であらわれている。

  • まさに好きな世界観。<BR>
    絵も魅力的!

  • 画像がないのが残念。緻密に描かれる、神様と女の子のおはなし。
    戦争から守るために森に母親はわが子を森に隠す。無垢な少女は天使たちに出会い、そこで過ごし、帰ってくるが・・・。
    残酷な戦争の方が絵空事のよう。

全27件中 1 - 25件を表示

ミリー―天使にであった女の子のお話に関連する談話室の質問

ミリー―天使にであった女の子のお話を本棚に「読みたい」で登録しているひと

ミリー―天使にであった女の子のお話を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする