キューピッドとプシケー

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制作 : エロール ル・カイン  柴 鉄也 
  • ほるぷ出版 (1990年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593502554

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キューピッドとプシケーの感想・レビュー・書評

  • 文は19世紀イギリスの巨匠ウォルター・ペーター。ギリシャ神話に題材を得つつも、幻想的で耽美的な物語世界が描かれる。ただ、後半は難題譚や見るなの禁など、昔話の常道のうちに終息するのはやや残念だ。また、プシケーは徹底して受動的で進歩がないのだが、考えてみれば美は思索の対極にあるのかもしれない。ル・カインの絵は、あえてモノトーンに徹しているが、かえって幻想性を高めており、極めて高い効果をあげている。ビアズリーのようでもあり、また古代ギリシャやエトルリアの壺などに描かれた絵のようでもある。世紀末に見る古代の夢か。

  • モノトーンのル・カインの絵を堪能しました。優美な曲線、緻密で繊細な書き込みが素晴らしく美しいです。色の洪水の中にいるより、かえってモノトーンの方が豪華に感じられました。ストーリーはタイトル通り言わずと知れたギリシャ・ローマ神話から。プシケーは一度ならず二度までも人の忠告を聞かず約束を破るバカ女。当然共感はできないのにハピエンとは、美人ってだけで得なのね。プンプン。

  • どうしてかと言われると困るけれど、
    ガラスの仮面の北島マヤとプシケーが重なりました。

  •  美しさのあまりヴィーナスの怒りを買うプシュケー。ギリシャの神々は時々ちょっと理不尽ですね。そしてキューピッドとの結婚生活、闇とともに現れる謎の夫ってちょっとドキドキしますね。それにしても古今東西の神話や昔話で「見てはいけない」と言われたものを必ず見てしまうのは人の性なのでしょうか。けれど、ピュアなプシュケーは万物から愛され助けられて困難を乗り越えます。その純真さは嫉妬に狂った二人の姉や姑根性丸出しのヴィーナスと対比されてますます清らかなものに見えます。二人のあいだには「喜び」という名の娘が産まれます。

  • ギリシャ神話の小説を読んでいるようだった。

  • これは美しい。
    全ての絵が計算ずくのような美しさです。息を飲むほどです。
    絵本にしては文字数が多いのですが、とても面白い内容でした。

  • 子供に読ませるのは勿体無いくらいの美しい挿し絵です。絵本というよりは19世紀末の頽廃芸術を思わせる微細で華麗な画風で、ほとんどビアズリー的な印象。

  • ギリシャ神話の話が元になっている。
    キューピッドもプシケーも名前は分かるけれど、こういう話だったとは知らなかった。

    ビーナスが嫉妬したり、して意外。
    悲恋で終わるのかと思っていたので、最後は2人が結ばれてハッピーエンドでよかった。

  • むかし、ある都に王さまと王妃さまが住んでいました。ふたりの間には美しい3人の娘がありましたが、なかでも末娘・プシケーの美しさはとても言葉ではいいあらわせないほど。人びとは女神ヴィーナスをうやまうことを忘れ、プシケーに祈りをささげるようになりました。それを知ったヴィーナスはおおいに怒り、息子である恋の神キューピッドに言いつけ、プシケーを恋のどれいとするようたくらむのでした。有名なギリシャ神話を素材にした華麗な愛の物語。世紀末の巨匠ペーターが描く〈美〉の物語世界を、鬼才ル・カインが彩どる、異色の芸術絵本。

    イラスト:エロール・ル・カイン

  • どんくさいぞプシケー!

  • 2003年12月15日読了。

  • お話は、大人向け。女性の自立を言いたいのだと思う。今の時代には合わない(新しさはない)かな。それより、ル・カインの絵がとても良い。

  • 美しい絵。
    エロール・ル・カインの描いた絵本は何冊か持っていて時折眺めたりもするのだが、このような白黒の絵本は初めてだった。
    白黒になると、ビアズリーのような美しくもおどろおどろしい血生臭さを感じ、この愚かな愛の物語にぴったりである。
    また黒色の分量や配置が印象的に美しく、黒があるからこその灰色がなんとも不気味。
    あと表紙の絵に描かれている娘はなんと15頭身もあり、吉川ひなのは自称9頭身・・ほぼ倍である。

  • 絵がただ圧倒的に美しすぎて息を呑む。
    ヒロインであるプシケーの性格はやや難ありですが。
    (困難に立ち向かおうとせずにすぐ自殺を図ったり、同じ過ちを繰り返したり)
    この「キューピッドとプシケー」のモチーフは大好きです。

  • 今年のお誕生日に、自分への贈り物にしました。

    神様のいる場所を彷彿とさせてくれる、一枚一枚の画。

  • 神話ってーのはちょっと生々しくて妙に人間味あって、ストーリーだけでも十分おもしろい。絵がとてもストーリーに合っていて、文と絵のハーモニーもすっばらしー絵本じゃ。エロール・ル・カインの絵の絵本はため息がでるね〜 この本はいつもの東洋的な感じはなく、神秘的で格調高いイメージかなぁ?


  • 言葉にと表現もできないほどに美しい娘が、ヴィーナスの嫉妬をかい、恋の奴隷になるようにと罠にとおとされてゆく話。


    これほど美しく、そして知性あふれる本もなかなかないと思う。
    何でこんなきれいなんだろうって思うほどに繊細な絵と、神話をもとにした美しい物語。
    ギリシャ神話の持つ神秘さと美しさってのは昔からそうなんだけどたまらない、一種の悦楽をこちらに与えるような気がする。


    銅版画なのかしらん。
    ともかくきれい。

  • 王様の末娘プシケーの類まれな美しさに嫉妬した女神ヴィーナスは、息子である恋の神キューピッドにある事をいいつけました。
    プシケーをその身分にふさわしくない恋の奴隷にして欲しいと、ギリシア神話です。

  • あのウォルター・ペーター文の絵本ということで読んでみました。絵はビアズリーをマイルドにした感じ。
    オスカーワイルド&ビアズリーの『サロメ』のような世紀末的インパクトはないです。

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