- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593502806
感想・レビュー・書評
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孤独な少女の想像上の友だちは、等身大のうさぎのぬいぐるみのアルド。
最初に読んだ時からボロ泣きだった、涙が流れるままにページをめくっていた。
数年に一度読み返してきたがそのたび涙が溢れてとまらない。言葉や背景もさりながら、絵を眺めると自分の頭の中から世界が広がり泣けて泣けて仕方がなかった。
そして先日数年ぶりに読み返したら、やはり涙がこぼれながらもところどころ微笑んだりできたので、これなら良い絵本として今後も読み返していけるかもしれないと登録。
★★★
わたしには秘密の友だちがいる。
名前はアルド。
学校でいじめられても、パパとママが喧嘩しても、アルドがいれば大丈夫。
アルドは確かに現実的には役には立たない。
けれどアルドは私が本当に困った時に私の側にいてくれる。彼は完全に私の味方。彼と一緒ならどこにでも行ける。この世界に安心していられる。
いつか私がこの世界で生きていけるようになり、
私の元にアルドが来なくなったとしても、
それでもアルドはずっと私の一番の友だち。
★★★
絵本の終盤で少女は現実のお友達と楽しく遊んでいます。
いつか少女が現実と親しくなればアルドは来なくなるのでしょう。
しかし「孤独だったときにアルドがいた」とういことは少女の心に残り続け、
この先困ったことに直面してもアルドを側に感じるのでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
困ったときにそばにいてくれる。
そう思えることが、素敵だなって思う。
たとえ、実在しなくても、
きっと近くにいてくれる。
なんか、そんなお守りみたいなのを感じられたら
きっとみんな、安心なんだろうなあって
つくづく感じました(o^^o) -
子ども時代に自分にしか見えない守り神がいてくれたら、どんなに心強いか。
きっとそういう目に見えない物を信じる力が人を強くする。
困難を切り抜けるすべを授けてくれる一端になると思う。
残念ながらわたしはもうわすれてしまった。 -
図書館
研修の課題本。孤独な少女と彼女のイマージナリーフレンド、アルド。
読み聞かせの研修だったのですが、読む人によって受ける印象変わるなあ、と実感させられました。
私は鬱々とした感じに読んだんですが、前向きに、ああこの子はきっと強く生きていけるわ と思わせる読み方の人もいて。
読み聞かせには難しい本だと思います、対象を選ぶなあ... -
子どもの頃の思いを忘れてしまった大人はこの空想世界に一笑してしまうのかもしれません。でも、そんな大人こそ「アルド」の存在が必要なのではないでしょうか。
孤独にあぐねる時がある。周りに言えないこともある。そんな時、見えない何かが支え、後押し、踏ん張ることのできる力が欲しいと願う事はないだろうか。そう願うのは弱く意気地なしと一瞥されるのだろうか。
「アルド」は誰の中にも必要なのだと思う。「アルド」とひとときを過ごす大人であってもいいと思う。 -
いつも わたしのそばにいてくれるといいな。
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ジョン・バーニンガムも、すっかり大ファンになっています。
子供の味方です。「いつもちこくの男の子」など、今、子供が置かれている立場を、皮肉っぽく描いているのです。バーニンガムは相当怒っているのでしょうね。
子供には、大うけ、大人は考え込む。。そんな話。
これは、アルド(大きなうさぎのぬぐるみ)という架空のお友達がピンチに助けて来てくれるというお話です。
こういうの身に覚えがありませんか?身に覚えがなければ、あたなは幸せな子供だったのでしょう。
アルドが居なくて済めばいいですが、アルドが必要な時、居てくれることも大事です。