まほうつかいのむすめ

  • ほるぷ出版
4.20
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本棚登録 : 186
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593502998

感想・レビュー・書評

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  • 金があっても幸せとは限らない。でも金を求めたいうちは求めたらいいと思う。幸せと切り離して求めていきたい

  • 孤独な「むすめ」が、小さなか弱い小鳥になって、山を越え、身を切る雪と寒さに耐えて、ついに本当の家族のもとへ! 魔法使いが与えてくれない愛と自由を、勝ち取れてよかったよかった。

  • タテ29cm,ヨコ23cmの大判絵本。お話はアントニア・バーバー。ベトナム戦争の孤児であった養女をヒントに書かれたらしい。物語はシンプルだが、途中には「夢応の鯉魚」を思わせる魚への変身譚があったりと、幻想性には富んでいる。しかし、何よりもそうした幻想を豊かに支えているのはル・カインの絵。ベトナム色には乏しいが、全体にオリエンタルムードが溢れ、色彩もきわめて鮮やかな夢の世界が展開する。水墨画風の絵をはじめ、中国モードが主流をなすが、主人公の「むすめ」は、王朝のお姫様のようだ。いずれも捨て難いが、密林の絵が篇中ではベスト1か。

  • 「むかしまほうつかいと、そのむすめがくらしていました。むすめは、長い間、父親とふたりきりの生活だったのでふと、母親のことを知りたいと思うようになりました。そして“むすめ”としか呼ばれない自分のなまえのことも…。1987年ケイト・グリーナウェイ賞佳作。」

  •  楽しく読めた絵本。複雑に書き込まれ東洋と西洋の要素が複雑に絡み合い調和している挿絵が、異国から帰ってきた娘というテーマ、外国から迎えた養子に向けた物語という二つの要素と絡み合ってとても良い雰囲気を醸し出している。

  • 2015.6.6市立図書館
    ル=カインの展覧会で知って、借りてみた絵本第2弾。
    アントニア・バーバーがベトナムから迎えた養女のためにつくったお話にル・カインのオリエンタルな挿絵がよく合う絵本。画家のイメージする娘の姿は日本の十二単などに想を得ている感じ。そしてお話が思いがけなくドラマチック。万能でありながらむなしい魔法使いの父親、魔法のことで頭がいっぱいで娘には名前もあたえずに宮殿の中に放任、箱入りで育てたつもりが請われるままに本を与えた結果、自分の名前や母親を探し始めてしまう。そんな娘をはぐらかし続ける魔法使い、でもそれも限界となり、娘は小鳥となって命がけで魔法使いの元を離れ、最後には自分のほんとうの家族のもとに帰ったというお話。
    ル=カインの繊細な挿絵がすてきで、密林に遊ぶ娘、薔薇、魚、子鹿などに姿を変えた場面、雪に倒れる娘など、どの頁もそれだけで飾っておきたいようなイラストレーション。いちばん好きなのは娘が本を読みふける場面。おやゆび姫、アリス、ピーター・パン、ドン・キホーテ、ハメルンの笛吹き、人魚姫、朝びらき丸(ナルニアシリーズ)といったおなじみの昔話や物語のイメージが描きこまれていて見飽きない。

    この本は手元にほしいなあ。

    追記:7月8日購入

  • 少し絵が苦手なタイプだった。お金があれば幸せか。幸せって何なんだろうね。

  • エロール・ル・カインの絵が素晴らしいです。
    魔法使いは西洋風、むすめは東洋風の雰囲気。

  • 図書館

  • 本当の幸せは、何かと言うことね〜

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著者プロフィール

作家。英国のユニバーシティカレッジを卒業。作品に『まほうつかいのむすめ』(ほるぷ出版)などがある。

「2019年 『嵐をしずめたネコの歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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