- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593505715
感想・レビュー・書評
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「ふたりのイワン」という題で知られるロシア民話。
イギリス人のリオーダンによって英語で再話されたものを、中川千尋さんがよく考えて翻訳されたとのことで、とても読みやすいと思いました。
お人好しの弟イワンも、目を覚ませと棒で殴られますが、これぐらいのことをしないといけないかもしれませんね。
文のページと絵のページにしっかりメリハリがあるのも読み聞かせにも向いていると思います。
ストーリーテリングでも試してみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意地悪な兄とお人好しの弟のお話し。
兄が結果痛い目を見る定番パターンかと思いきや、弟もお人好し過ぎることをしかられるところが予想外で面白かったです。 -
「むかし、ロシアの村に、ふたりのきょうだいがいました。どちらもイワンという名前です。にいさんのイワンは、かねもちで、おとうとのイワンは、びんぼうでした。イギリス児童文学作家リオーダンがロシア民話をベースに再話し、「イメージの魔術師」エロール・ル・カインが色彩豊かに描きだした、とおくはるかなロシアの村の、ふたりの兄弟のものがたり。」
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図書館本。「ふたりのイワン」というロシアの話。いじわるな兄さんイワンに正直者の弟イワンが立ち向かいます。
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とてもおもしろい!息子も大喜びでした!
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ロシア民話、金持ちと人をだます事は当たり前だがダメ
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ジェイムズ リオーダン (著), エロール ル・カイン (イラスト), James Riordan (原著), Errol Le Cain (原著), 中川 千尋 (翻訳)
貧富兄弟,意地悪善良兄弟,魔法のテーブルかけ,金貨を出す山羊,家来が出る袋 -
2018/8/19 17:03
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3歳10ヵ月の息子には、文字が多いものとなりましたが最後まで聞いてくれました。また1年後、2年後に読み聞かせをしてみたいと思いました。色彩が美しく、物語に吸い込まれていくような絵本でした。
12/22、息子が選び、図書館から借りてきました。 -
あるところにイワンという名前の兄弟がいた。
兄は裕福だったがけちだった。
弟は貧乏だったか心優しかった。
弟は子供たちがお腹が減ったと泣き出したので、兄のところに麦を借りに行った。
お椀1杯を100倍にして返せと言われたが仕方がないので借りて帰った。
帰り道で風がお椀に入った麦を吹き飛ばしてしまった。
子供たちのためにそうはさせるかと麦を追い掛け、風の棲み処まで追い掛けていった。
風が弟に気がつき、どうしてこんなところまで追い掛けてきたのか尋ねたので、弟が麦が飛ばされたことを言うと、代わりに魔法のテーブル掛けをくれた。
魔法のテーブル掛けは願えばなんでも食べ物を出してくれた。
それから弟の家族は食べ物に困ることなく生活していたが、弟のことを聞きつけた兄が弟からテーブル掛けを借り、返すときに柄の似た別のものを返した。
弟は食べ物が出なくなったことを言うが、兄はちゃんと返しただろ、と取り合わない。
そうしているうちに、弟の子供たちがお腹が空いたと泣き出したので、兄に麦を借りに行くと、ゼリーしかもらえなかった。
ところが、そのゼリーを太陽が溶かしてしまい、追いかけると、どんぐりを与えると金貨を出すヤギをくれた。
そのヤギをまた兄が借り、返すときには普通のヤギとすり替えた。
三度目に兄に食べ物を分けてもらいにく行くと、今度はスープの残りしかもらえなかった。
そのスープの残りを冬じいさんが凍らせたので、追いかけると魔法の袋をくれた。
「ででこい」というと大男が2人出て来て必要なことをしてくれる。
「ひっこめ」というと帰っていく。
弟が家に帰り、大男を呼び出すと男たちは何度も騙されるなんて少しは頭を使え、と弟を棒で叩いた。
そこで兄には「でてこい」というと必要なことをしてくれる魔法の袋だとだけ言って貸す。
兄が大男たちを呼び出すと、弟のものを取るな、今すぐ返せ、と叩かれた。
やっとのことで弟の家につき、魔法のテーブル掛けとヤギを返し、二度と弟のところには現れなかった。
弟の家族は丸々と太り、幸せに生活したのだった。
ロシア民話「ふたりのイワン」をもとにした話。
繰り返しのパターン。
善良な弟もぶたれたち、弟が少し兄を騙すのが珍しくて面白い。