おじいちゃんのコート

  • ほるぷ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593505791

感想・レビュー・書評

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  • 「おじいさんならできる」と一緒に紹介されていた絵本。ストーリーはかなりかぶっていて、仕立て屋になった移民のお爺さんが、お気に入りのコートをずっと着て、ボロくなったらベストにし、それもボロくなったらネクタイにし、それもボロくなったら孫のおもちゃにし…最後はネズミの巣になったっていうお話です。
    「おじいさんならできる」の場合は、最初から孫のために作ったんだけど、こちらはお爺さん本人が若いころ、自分のために作ったものを、結婚するときに着ていて、次に子どもができたとき、孫ができた時…というふうに、年を重ね、愛する人ができ、子どもや孫との思い出が積み重なっていくと同時に、モノにも魂が宿されているような感じがして素敵です。
    この絵本は最後のページに「作者の言葉」と「画家の言葉」が紹介されていて、ヨーロッパからアメリカに、身一つで渡ってきて、物を大切にし、慈しんできた人々に言及していて、それも非常に興味深かったです。

  • おじいちゃんは生まれた国からアメリカに渡ってきた。
    仕立て屋さんになって、おばあちゃんと会って、結婚式に自分のコートを作った。

    いつでもどこでもどんな時も着ていた大切な大切なコート。
    月日が経ちコートはボロボロに。
    そこでおじいちゃんは仕事にかかる。
    切られて縫われた大切なコートは、大切な上着になった。

    いつでもどこでもどんな時も着ていた大切な大切な上着。
    月日が経ち上着はボロボロに。
    そこでおじいちゃんは仕事にかかる。
    切られて縫われた大切な上着は…。

    おじいちゃんの、そして子孫たちの人生に添い続けた大切なコートと大切な想い。

  • おじいちゃんのコートが、家族のライフスタイルとともに歳を経て、姿を変えていく様が、本当にハートフルです。

    最初図書館で借りて、子供に読み聞かせをしてましたが、なんともハートフルで涙が出てしまいました。

    本当に大切にしたい一冊でした。

  • イディッシュ語の民謡「ぼくはすてきなコートをもっていた」(“Hob Ikh Mir a Mantl”)を本にした絵本。

    『ヨセフのだじなコート』と同じかな??

  • アメリカにやってきたおじいちゃんは、けっこんしきにきるための すてきなコートをつくりました。おじいちゃんは、お気に入りのコートを、いつでもどこにでもきていきました。やがてコートはぼろぼろになったので、やぶれていないところをチョキチョキ、チクチク!すてきなうわぎをつくりました。やがてそのうわぎもぼろぼろになったので…。どんどんすがたを変えるコートがゆかいです。つぎこそはもうダメかと思うんですが、おじいちゃんはちゃーんとすてきなものに変えてみせますよ!

著者プロフィール

米国フロリダ州生まれ。オハイオ州立マイアミ大学を卒業後、株式仲買人になるが、本当にやりたいことをしようと仕事を辞めて教師になる。教室で本の力に気づき、教員を続けながら子どもの本を書いた。1980年に”Hush Up!”でデビュー。

「2015年 『おじいちゃんのコート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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