- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593505821
作品紹介・あらすじ
小動物のすみかである森が減っていくなか、巣箱をかけることは、簡単で身近な自然保護と言われています。巣箱は木でできたものだけではありません。陶器や金属、ひょうたんなど、さまざまな素材を使って個性豊かな巣箱を作ることができ、生活に彩りも与えてくれます。日本ではまだあまり知られていない巣箱の起源と、その楽しみ方を描いたノンフィクション絵本。巻末に豊富な写真の入った解説つき。
感想・レビュー・書評
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巣箱は100年ぐらい前に、ドイツの鳥好きのベルレプシュ男爵が始めた。ハマキムシに国中の樹木がやられたとき、男爵の森は鳥たちが幼虫を食べてくれたおかげで大丈夫だった。イラスト風の絵がきれいだ。
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鳥のさえずりは好きだが、「巣箱」という物自体、私の人生でほとんど関わりがなかったし、近所で見ないしなぁと何気なく読んでみたら、思いのほか、感銘を受けたことに驚きました。
最初、巣箱は鳥を捕まえるための罠だったのを、初めて鳥の家として作ったのが、ドイツの「ベルレプシュ男爵」。
そもそも、彼の動機は、鳥のさえずりをもっと聞きたい為に、森にたくさんの鳥たちが来て欲しいことだったのだが、巣箱のアイデアに辿り着いたのは、ひなを天敵から守ったり、水あびをする場所を与えたりといった、鳥が安心して暮らせるようになるには、どうしたらいいのかを考え続けた結果です。
そして、鳥たちが彼の思いに答えるように、彼の森だけが、ハマキムシの被害を免れ、以降、他の人達も真似をするようになったそうです。
改めて考えると、人間の作ったものに、鳥たちが住んでくれるというのは、すごく感動的なことだと思う。
言葉は分からなくても、何か鳥たちが人間の気持ちに少し寄り添ってくれてるというか、鳥たちが喜んでくれているように思えるのが、微笑ましく感じます。自然共存の素晴らしさですね。
また、最後の解説には、ベルレプシュ男爵の指の上に、鳥がちょこんとのっている愛らしい写真があり、まさにそれを証明しているのではと思いました。 -
今から100年昔にドイツのベルレプシュ男爵という鳥が大好きな人がいた。
天敵を追い払っても水浴びの場所を与えても、食べものを用意しても、鳥はなかなか増えません。
そこで男爵は鳥の家を作ることにしたのです。
しばらくして男爵の住む地域にハマキムシの幼虫が大発生。付近の森を枯らしてしまいました。
でもね、男爵の森だけが青々としていました。
そう巣箱に住む鳥たちが虫を食べてしまったからです。
今ではいろんな巣箱があります。
〇読者に男爵になりませんか?と呼びかけている。環境問題の資料としても。 -
すばこのことなんて初めて知った。へえ。おもしろい。こういう出会いが新しい興味に繋がるから絵本っていいなと思う。
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最初に巣箱を作ったと言われるベルレプシュ男爵と巣箱の効用を紹介する絵本。
バードウィークの頃に -
第63回(2017年)課題図書。低学年の部。(ちょっと低学年には難しいかも?)ドイツの貴族、ベルレプシュ男爵を題材にした絵本。はじめて鳥の巣箱を作ったのは彼だとか。勉強になりました。
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もともと、巣箱がかけられるようになったのは、ドイツのある男爵が鳥が好き過ぎて自分の領地に大量にかけたことが始まりのようだが、それがなぜ世界中にひろまったのか、また巣箱の必要性も説明されており、納得の一冊です。
絵も素敵です。 -
すばこのことがわかってよかったです。
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野鳥の絵はしっかり特徴をとらえていてエナガだー!オナガだーなど読みながら見つけるのも楽しい作品でした!