オリンポスの神々と7人の英雄 1: パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シーズン2

  • ほるぷ出版
4.09
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本棚登録 : 212
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534869

作品紹介・あらすじ

記憶をなくした少年ジェイソン、裏切りを命じられた少女パイパー、悲しい過去をもつ少年リオ-。神々の子どもたち「ハーフ」があつまるハーフ訓練所に新たに入った三人は、オリンポス十二神の一人ヘラを助けるため、冒険の旅にむかう。時を同じくして訓練所からパーシーが行方不明になり、アナベスは必死の捜索を続けていた…。ジェイソンは何者なのか?消えたパーシーの行方は?そして、神々をも超える新たな敵の正体は-?ギリシャ神話の神々や英雄たちが現代のアメリカを舞台に活躍する大人気シリーズ、待望の新章突入。

感想・レビュー・書評

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  • ギリシア神話の神々や怪物が今日まで存在して人間社会と関わっていたら?という冒険ファンタジー。
    うちの次男が「一番好きなお話」というので私も読んでいるところ。
    シーズン1の「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」では、古代に退治して封印したタイタン族と、ギリシア神話の神々と人間とのハーフである英雄たちが滅ぼして世界の均衡が保たれた、というシリーズ。
    シーズン1の最後に「世界の危機に7人の英雄が立ち上がる」みたいな予言がなされて、このシーズン2「オリンポスの神々と7人の英雄」ではその7人が活躍する話らしい。

    シーズン2では、1の主人公パーシー・ジャクソンはどうやら行方不明らしい。
    1ではパーシーの一人語りでスピード感と皮肉があった語り口だったが、2では主要人物であるジェイソン、パイパー、リオの3名のそれぞれの目線が入れ替わっての三人称語り。
    ジェイソンは記憶喪失で、気がついたら学校のバスに乗っていて、古代ローマのラテン語がわかり、いきなり現れた怪物相手に戦えたり、風を操り空に浮くことができたりする。
    チェロキー族出身で人気俳優を父に持つパイパーは、望みを言ったら周りが叶えてくれて、しかしそのためにトラブルが起きたりする。
    ラテン系のリオや母親が死んでから施設や問題児の学校に入れられたが、周りと壁を作るかのように陽気でふざけてばかり。
    結局この3人はパーシーが消えた”神々と人間のハーフの訓練所”に行き着き、それぞれの親は大神ゼウス(ユピテル)、愛と美の女神アフロディテ、火と鍛冶の神ヘパイストスだとわかる。

    シーズン2でも、神が出てきたり怪物と戦ったりというファンタジーを舞台にして、
    学校でも家庭でもうまく行かずに問題児扱いされる子どもたちの葛藤やそれを乗り越える姿が書かれる。それぞれが家族を忘れていたり、親と距離があったり、親の死は自分のせいではないかと思っている。
    そして今度の敵は、大女神ガイヤと彼女が復活させようとしている太古の巨人族たち。
    シーズン1のクロノスも巨大な存在だったけれど、今度も大地そのもの、しかも戦いや悪意に純粋な存在なので、敵の存在感はかなり強い。

    ギリシア神話の神々も、ローマに渡り、ローマ神話の神々として役割や性格を変えたり違うものが一つになったりしたその面が強く出ている。ローマの神々は、領土拡大、団結、征服や規律を重んじる姿を持つようになった。


    シリーズ1で神様やら怪物やらを大々的に出していたので、そのままの続きかと思ったら、語り口も神の役割も違う側面から書いてきたという作者のアイデアがすごいなーという、冒険もの第2段の始まりでした。

  • 読了。シーズン2に突入。前シーズンより一冊一冊がスゲー分厚い_| ̄|○

    お馴染みのキャラが出てこなくなるとつまんないんじゃないかと思ったけど、そんなことなく。おもしろかった。

    でも前シーズンより初っ端から強敵って感じがするんだけど……。

    まぁ最終的にハーフが7人集まるわけだから強敵にしとかなきゃってことかな。

    今回からローマ神話も入ってきたので、そっちの名前でも覚えないといけない。

    ギリシャとローマでは微妙に神々の性格も変わってるぽなので、そっちも興味ある。
    (160903)

  • 933-R-1
    海外文学コーナー

  • パーシー・ジャクソンシリーズのシーズン2開幕。面白いんだけど、とにかく長い。いや、少年少女たちはこれ読み終わるのにどんなに掛るんやって感じ。パーシーは出て来ないんだけど、新しく登場の3人がまたいい。5巻まであるそうなので、起承転結の起の部分なんだけど、正直読むのは大変でした。でも、面白かった

  • 続いていたとは知らなかった。
    ちょっと得した気分。

    こじつけ感が漂うけれど、
    かっこいいハーフの登場は歓迎。
    あちら側の訓練所のメンバーが気になるところ。
    久しぶりにワクワク。

  • 前篇を読んで面白かったので、第2シリーズも読んでみたのだが、主人公のパーシーがいきなり行方不明になっていて、衝撃だった。パーシーなしで面白くなるのか?と思ったけど、そこは期待を裏切らなかった。今回からギリシャ神話だけでなく、ローマにもスポットが当たる感じだったので、今後が楽しみ。

  • パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シーズン2。完結してないとは知らずに借りてきてしまった^_^; 5冊の予定らしいが本国アメリカですら3冊目がまだ出ていないらしい。読まずに返すか迷ったが読んでから返すことに。相変わらず長いので時間がかかる上にパーシーは出てこない(笑)次作からはパーシーも活躍しそう。
    先ずは新たな登場人物の背景紹介とパーシーがいないことの説明の一冊といった感じ。

  • 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の第二シリーズ。でも、前シリーズの主役だったパーシー・ジャクソンが行方不明になり、記憶を失った少年がいきなり、ゼウスの妻ヘラの誘拐事件の謎を解く役回りを押し付けられるという、いきなりの事件勃発のスタート。ギリシアの神々とローマの神々の重複と別々の名称という日本人には余り馴染みのない角度からのお話作りなので多少とっつきにくい部分もあるかも。

  • パーシー・ジャクソンシリーズ続編の第一巻。

    このシリーズは映画先行でしたが、神話&児童ファンタジー好きには持ってこい。某魔法学校とかぶるところもありますが、私は好きです。

    今回は世界観はそのままに、主人公を新たに迎えてのスタート。時間軸では前シリーズ完結の少し後。なのでお馴染みのキャラクターも登場します。

    三人の主人公それぞれの視点で順繰りに進んで行く手法。

    読み進めるのが勿体無い気もしつつ読了。

    敵の強さとハラハラ感、達成感のバランスが良い。それぞれにちゃんと役割ごあり、無理が無い。
    三人それぞれに事情もあり、伏線と回収のバランスも◎

    タレイアの新たな一面も見え、良かったですし、新シリーズ自体のコンセプトも面白い。第一巻は序章として、次の冒険が待ち遠しいですね。

    残念なのは、今回神々の出番が控え目だった点。最愛のヘルメスは名前のみの登場でした。

    古代ギリシャ、ローマの歴史や神話が好きな方におすすめです!

    気になるのは恋愛面。
    ヘラの気持ちもわかると言うか、子どもに罪は無いにしても!みんなももっとヘラの気持ち察してあげてもいいはず(^^;;
    あと、ヒロインのライバルも登場しそうな匂いが!ただ、私は基本的にもともとの彼女を推しますが。

  • パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シーズン2!!

    パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々のシリーズが非常に面白かったので、続編にも手を出してみた。

    読み始めてびっくり。
    主人公のジェイソンは記憶喪失で、前作で主人公だったパーシーは行方不明。

    わからないことがいっぱいのまま、アフロディテの娘パイパーと、ヘパイストスの息子リオとヘラ救出の旅へ向かうっていう、これまた面白くならないハズのないアツい展開。

    今回も登場人物が魅力的だし、ギリシャ神話どころかローマ神話まで広がりをみせていて、次巻どんな冒険が待っているか、楽しみ!!

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著者プロフィール

1964年、米テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を専攻。
『ビッグ・レッド・テキーラ』(小学館)でシェイマス賞、アンソニー賞。『ホンキートンク・ガール』(小学館)でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞を受賞した実力派ミステリー作家。初めて執筆したファンタジー「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ(ほるぷ出版)は全世界でシリーズ累計5000万部となり、映画化された。その他の作品に、「ケイン・クロニクル」シリーズ(KADOKAWA)などがある。

「2021年 『アポロンと5つの神託 太陽の神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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