ワンダー Wonder

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制作 : 中井はるの 
  • ほるぷ出版 (2015年7月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534951

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ワンダー Wonderの感想・レビュー・書評

  • 読み終えた。
    肥満児であった自分としては、身体的なことで
    揶揄される気持ちは共感できたように思う。

    自分は自分であるしか無い。
    自分が自分であるという覚悟をもつことは賛辞に値する。
    自分の持っている、人を敬う心、親切心、強さで
    生きていく。そのことが、人の心を揺さぶり良い影響を
    与えることができるのだ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    家族の愛情や友人が居るという心強さが
    人間の強さを支えているんだなと知れる。

    コミュニティの中に必ず意地悪する人がいること、
    黙っているけど本当は仲良くしたいと思っている
    人がいること、よく書かれているような話だけれども
    面白い。

    なぜ面白いかというと、主人公のオーガスト、
    その他、彼を取り巻く人達がそれぞれ語り手となり
    その場面や出来事についての思いを章を分けて
    読みやすく書いてあるから。

    それぞれが語り手となることで、同じ場面でも
    その人とそれを受け取る人では全く違う解釈を
    しているということを、詳しく知ることができる。

    読み手にはそれを俯瞰してみると同時に
    自分だったらどうだったかと、色んな人の語りを
    見ながら思いを巡らせることができる。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 小学生高学年の課題図書だそうで、なるほど。

    オギーは普通の10歳の少年。顔以外は・・・
    彼が家族の元で過ごした10年間から、学校という社会に飛び出す。

    不安と怒りと喜びと
    それは彼と回りに人を年齢性別に関わらず
    巻き込んで変えていく。

    でも、一番変わったのはオギー自身だったかもしれない。

    主人公のオギーだけでなく、
    家族や友達の視点からの話があったのがよかったな。
    姉のヴィアの気持ちが辛かった。

    複雑な思いを持つ人間関係は
    他にもあるのだろうけれど

    『いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に人に親切にしてみよう』

    というのは、いいかもね。難しいけれどね。

    もしも、お子様が読んでいたら
    是非、親御さんも読んでみて!と言いたいね。

    本を読まない人に限って
    子どもの本なんて!っていうんだもの、勿体ないよ。

  • 児童書のカテゴリーに入れてしまい、大人が読まないのはもったいない一冊。
    出版当初から評判が良かったが、納得。
    人間の可能性に期待出来る、読んだ人が皆、自分ももう少しこうしよう!と、未来を照らすような本でした。
    2016年読書感想文課題図書小学校高学年の部

  • 中学生向けぐらいかな。ハリー・ポッターの1冊目ぐらいの分量だし、文字の大きさも同じぐらい。
    お父さんとお母さんのターンもあってよかったのではないかと思う。そうすればオトナももっと読める内容になったんじゃないかと。
    教訓ばかりで実際のティーンの人たちがそのまま受け取るのかなと疑問。とにかく主人公のまわりの人たちからの目線をもっと入れないとだな。

  • この一冊に出会えたことに感謝。
    私は一人の書店員として、2人の子どもを持つ母親として、そしてこの世に生きる一人の人間として、全身でこの本を支持します。
    オギーの過ごした10歳の一年間で、彼の家族、先生、友だち、そして彼自身が得たものの大きさは、多分何物にも代えがたいもので。そしてこの物語を読むすべての人も同じ大きな宝物を得られるという幸せをかみしめる。
    生まれもっての障がいと折り合いを付けながら生きていくことの困難さ。とくに、顔に障がいを持つことがどれほどの差別やいじめを生むか、想像に難くない。どれほど家族が愛してくれたとしても、一生家の中でだけ生きていくことはできないわけで。だからオギーの両親も彼を中学校へ行かせることに決めたのだけど。その選択と、そして選んだ学校の校長の素晴らしさが生んだ奇跡。
    自分ならどうするか。ずっとそう自問しながら読んでいた。障がいを持つ子の両親なら、姉なら、友だちなら、そしてオギー自身なら…私ならどうしただろう。それぞれが語る章を読むとよくわかる。誰もが驚き、困惑し、悩み、もがき、苦しみ、そしてその中で一つの光に向かって進んでいく。その光の元にあるのは「勇気」。一人の少年と、彼の周りにいる心優しい人たちによって照らされた「勇気」という道をこの世に生きる全ての人が歩んで行けたとしたら。きっと今よりもずっと優しい世界になる。
    彼は奇跡である。だけどこの奇跡が「あたりまえ」のことになったとき、世界は愛と平和に満ち溢れたものになるのだろう。そんな日が来るまで私はこの物語を一冊ずつ手渡していくだろう。

  • 普通の子じゃなくっても、普通でもよいと思った。

  • 人の内面をきちんと見られる人でありたいと思う。

  • 愛とユーモアがあれば、どんな困難も乗り越えて幸せになれる。それを説得力もって表現してくれた物語だった。
    同じことも登場人物ごとの視点で描かれているので、リアリティがあったし、ああ、誤解って、こう生まれてくるんだなあとコミュニケーションの参考にもなった。
    最後の受賞は、私は、彼に直接関わって成長した友人達にもあげてほしかったな。

  • 前半のオギーやヴィアの章はなにも悪いことしたわけじゃないのにどうすることもできない状況に苦しみ悩むオギーたち家族が痛々しくて読んでいて辛いばっかりだったけど、すこしずつ変わって周りの様子に心からホッとしました
    最後のジュリアンの格言もぐっときました

  • とてもいい評判だったのでずっと気になっていた作品。
    確かにとてもいい話なのだけど、期待していたほどの感動はありませんでした。
    ストーリーは王道で、ハンディをもつオーガストをめぐる成長物語。姉のオリヴィアや友人のジャックが自分の人生において親友や家族と向き合うシーンはとても良かったです。
    良かったのだけど、なんで面白かった!と言い切れないのだろう。

    オーガストの家族も、もっと悩んだり嫌な思いをしたはずなのに、いいことばかり書かれているからかな。それともみんなオーガストにあっさり理解を示しすぎだから?
    たぶん、いちばんもやっとしたのが、ラストオーガストが勇気を讃えられてビーチャー賞をもらったシーン。ただ1年を過ごしただけで勇気を讃えられる。ふつうではないということだけで勇気を讃えられる。きっとオーガストより勇気を讃えらるべき子どもがいても、大人は彼に与えたがるだろう。それって結局はオーガストを他の子どもたちと同じ土俵で見ていないということではないのだろうか。
    人は平等ではないけど、それでも生きていかなきゃいけないし、平等ではない中で、何かを見つけなければならない。
    ふつうに憧れるオーガストはどこに行っちゃったんだろう。ふつうの姉、ふつうの友達、ふつうの自分、曖昧なふつうになりたくて、でもなれない、ふつうってなんだかわからない。そういう葛藤がもう少し描かれてほしかった。
    個人的に、いかにも課題図書になりそうな病気とたたかう英雄譚や、優しいばかりの話が苦手なので好きになれないのかも。
    大人たちは、子どもにこれを読ませて、どういう感想を書いて欲しいんだろう。

  • 図書館で予約待ち1ヶ月。久々の児童書。一気に読んだ。高学年の読み物にオススメかな。表紙もポップで手に取りやすそう。親目線と長女目線で読んでしまうな…。

  • オススメされて読んだけど、もう勧めてくれた人ありがとー!!!!
    と、全力で感謝した。
    こんな素敵な読者時間を過ごしたのは久しぶりだった。
    児童書の部類に入るのかな?
    でもこれを子供だけが独占するなんてズルイっ!と思うぐらい沢山の大人や学生にも読んでほしい。
    むしろこの本を子供時代に読んで、大人になった時によみかえせる子が羨ましい…
    この本はいつか絶対買おう!

  • 表紙の絵と、「オーガストは普通の子、ただし、顔以外は」という言葉を他の書店で見た時点で、教育福祉の学生は読むとイイ本では?と感じた。

    地域保健学域 1年生

  • ぼくの名前はオーガスト。
    外見については説明しない。
    きみがどう想像したって、きっとそれよりひどいから―。

    主人公のオーガストは生まれつき顔に障害のある男の子。
    ちょっとやそっとの生易しいものではなく、火傷の痕のように引き攣れ、歪んだ顔は初めて目にする者を驚かせる。

    子供というのは大人よりも正直で、時に残酷だ。
    勇気を出して初めて行った学校で、彼は無遠慮な視線にさらされ、心無い言葉で傷つけられてしまう。
    せっかくできた友達の「ぼくがあんな顔だったら、自殺しちゃうよ」という言葉が何よりオーガストの心をえぐる。

    普段から周囲の不躾な視線や言動には「慣れている」というオーガスト。
    10歳の男の子が、そんな状況に慣れてしまうって、なんて悲しい世の中だろうと思う。
    そんなのいつまで経っても慣れるわけがない。彼はその度に傷ついてる。

    そんな彼がハロウィーンが一番好きという理由が、また切ない。
    彼がハロウィーンを好きなのは…仮装してお面をかぶれば、顔が隠れて皆と同じ「普通の子」でいられるから。

    普段いかに外見で人を判断しているかっていう事を、あらためて考えさせられる。
    オーガストは顔こそ人とは大きく異なるけど、頭が良いし、とても気の良い奴で、ユーモアもある男の子。
    話せば彼の良さに気付くのに、周りは彼の顔を怖がり、バイキン扱いして近づく事さえしない。
    心で見ないとわからないっていうのは、こういう事だと思うんだよね。

    トゥシュマン先生が本から引用した「いつも、必要だと思うより、少しだけ余分に親切にしてみよう」という言葉、それってすごく大事だと思う。
    この世界は悪意に満ちているけど、でも同じくらい優しさにも溢れている。
    オーガストにとってはまだまだ生き辛い世の中で、この先辛い思いも、苦しい思いもするだろう。
    でも一人一人が少しだけでいい、いつもより余分に親切に、優しくなれたら、世界は変わるんじゃないかな。

    オーガストのような子達が暮らしやすい、もっともっと優しい世界になれば良い。

  • ずっと読みたかった本。大人が読んでもシミジミ心に伝わってくるものがある。電車で読んでたらまずいことになりそうだった。The Julian Chapterも読み終った。また読みたいっておもってたら、8月Auggie & Meが発売された。早く読みたい。

  • 小学校高学年からかな。
    来年の夏のオススメ本候補!

  • 10歳で初めて学校に通うことになったオーガスト。
    誰もが彼を見ると一瞬たじろいでしまう・・・。

    顔に生まれつきの障害がある少年と出会う人々との1年が、それぞれの立場から語られる物語。
    みんな一生懸命に悩む姿が素晴らしい。
    自分だったらどうするかな、考えながら読めました。

  • 一気に読了。
    途中で止められなかった。

    なぜか、『火星の人』を思い浮かべる。
    (これも、読み出したら止められなかった。)
    主人公の性格が似てるかも。
    応援したくなるパーソナリティーって、あるねぇ。

  • めちゃくちゃ泣きました。
    簡単な問題ではないし、とっても、苦しくて、切なくて、辛いんだけど、ちゃんと、救いがあって、愛があって、希望がある。

    登場人物それぞれの視点で、それぞれの抱える心のさみしさや温かさが伝わってきて、読みやすく、心に染みました。

    オギーの心の叫びや、葛藤、成長、勇気、優しさ、またオギーを包む家族や、友人の葛藤と愛情と、ぜんぶに、心揺さぶられました。

    みんな、自分の話でもある。重たい題材でも、ユーモアを忘れないオギーのおかげで、可愛いくて、楽しくもありました。

  • ラストはだれもが感動して泣くところでしょう。
    でも、私はこの場面の主人公のひとり語りがものすごく深くて、ただ感動では終わってはいけない、大事なことだと感じた。

    彼は普通の男の子。
    ただそれだけ。
    でもそうはさせてくれない世間の目。

    話者がかわってストーリー展開する、その人たちが何を思って行動して、というのがとてもよく、
    どの人のストーリーも随所にじんわりとやさしさ思いやりがあって、本当にすてきです。

    きっと、読んだ後に、何かしら味わえると思います。
    たくさんの人に読んでもらえるといいな。
    おすすめです。

  • 顔に障害を持って産まれたオーガスト。
    優しい両親と姉と愛犬に囲まれて暮らしている。

    その“奇妙な顔”のせいで、不当な差別を受けてきたオーガスト。
    嫌なことがあっても、優しい家族が守ってくれた。
    けれどいつまでも甘えてるわけにはいかない。
    多くの人がそうであるように、オーガストもいつかは1人で生きていかなければならない。

    そしてその日はやって来た。小学校に入学するのだ。

    ************

    まずは表紙のデザインがとても良いですね。
    内容も良かったです。
    主人公のオーガストは、自分の外見が変わっていることを理解しているけど、同時に自分の「中身」は他の人と同じ普通であると思っている利発な子です。

    ヴィアがとても良いお姉ちゃんです。
    オーガストの事が弟として大好きなんだけど、“奇妙な顔”のせいで「奇形児の姉」と言われることに傷つき、疲れている。
    弟につきっきりの母親にも気を使い、甘えることを我慢している。
    でもおばあちゃんだけがヴィアを「1番」だと言ってくれた。
    そしてそんな自分の気持ちを「いけない感情」だと蓋をして、悩んでいる。

    オーガストの友人のジャックもいいやつです。

    この小説の良いところは、「良い人」ばかりじゃないところ。
    優しいママもイライラすることもあるし、パパだってそう。
    優しいお姉ちゃんも限界が来ちゃうこともある。

    普通の御涙頂戴小説だと、顔が変だと言わずに「普通じゃん?」とか言いそうなんですけど、良い人も嫌な奴も、オーガストも、オーガストの顔が「変」ということは共通の認識であるんです。
    変に隠そうとせず、認められているんです。

    でも最初は変な顔だと思っている友人も、話してみるとオーガストの性格を好きになる。

    いじめや暴力は理解できないけれど、自分の身近にオーガストと同じ症状の人がいた時、ヴィアやサマー、ジャックのように振る舞えるかな、って考えました。
    きっと私には同じようにはできないと思う。
    でもこの本のおかげで、少しだけでも読む前よりも偏見を無くして接せるようになれると思いたいです。

  • オーガストからだけでなく、周りの面々からの視点で語られていく形式好き。ただ、どうしてもそんなうまいこと行くかね?と思ってしまう。いやまあ嫌な展開を見たいわけでもないし、もちろんベタにエンターテイメントしてほしいんですけど、うーん、たぶん自分の中でリアルとエンタメのバランスがはかれなかったのかもしれぬ。難しいところだ。
    ジュリアンの格言になんかぐっと来てしまった。

  • 顔の描写 想像して自分が顔を見て話すことができるか、できないだろうな

  • オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。このキャッチコピーが全てを表わしています。オーガストの顔を見た人はまずは驚き、次にそっと目をそらし敢えて何もないかのように振る舞う。もしくはそっとその場を離れる。もしくはおぞましい言葉を投げ掛ける。オーガスト自身自分の外見については嫌というほどわかっており、「きみがどう想像したって、きっとそれよりひどい」と述べている。
    幼い頃から手術の繰り返しのため学校に行ってなかったオーガストが学校に通うことになることから物語は始まります。オーガスト自身、そして姉のヴィア、親友、姉の友達や彼氏の視線で物語は語られます。それによってオーガストが置かれた立場だけでなく、オーガストのそばにいることの意味がより深く語られます。
    学校でのオーガストは否応なく目立ち、目立つが故に孤立します。大抵の人たちはあからさまな悪意を発しはしないが近付きもしない。一部の人は自分から遠ざけようとし、また一部の人は積極的に悪意をぶつける。そんな中ではじめから外見を気にせず近付いてくれる女の子や、はじめは先生に頼まれたから世話を焼いていたが、次第にオーガストの内面に惹かれて親友となる男の子などの存在がオーガストの世界を広げていきます。
    また姉の視点では弟のオーガストを愛するが故にオーガストがいなければオーガストの存在を知られなければという思いが膨らみ、膨らむ思いに自己嫌悪に陥る姿も描かれます。
    出てくる人物はみんなオーガストを通じて己の心を見せられることとなります。しかしオーガストは決して他人の道徳心を計るための道具ではないのです。みんなオーガストの外見に関わらず、オーガストがオーガストであるから付き合っていきます。だからこれを読んだ人もオーガストを己の道徳心のはかりとするのでなく、オーガストの勇気、そして周りの人の愛と葛藤をそのまま受け容れてそれこそを己の心の糧とできればいいのかも知れません。

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ワンダー Wonderの作品紹介

「いじめ」を題材にした児童向けの小説ですが、本書はその枠におさまらず、多くの人を魅了して米国ではNYタイムズベストセラー第1位になりました。今回、全国の書店員さんなどたくさんの方に原稿を読んでいただきましたが、みなさんから「感動した」「私の中で何かが変わった」など、熱い感想をいただいています。物語は主人公のオーガストだけではなく、同級生や姉など多数の視点から、それぞれの立場、それぞれの感じ方がリアリティを持って語られています。読者はその中の誰かに共感し、誰かの想いを感じ取り、自分の中の何かを変えていきます。そういう力を持った本です。アメリカでは口コミで広がっていったというのもうなずける、言葉と物語の力を感じる傑作です。担当編集社として、この本を売りたいというよりも、一人でも多くの人に読んでもらえたら編集者冥利に尽きると考えて編集をしてきました。会社としても大変力を入れている1冊です。全世界300万部の感動作、ついに刊行!

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