ワンダー Wonder

  • ほるぷ出版
4.40
  • (396)
  • (259)
  • (76)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 2983
感想 : 345
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534951

作品紹介・あらすじ

「いじめ」を題材にした児童向けの小説ですが、本書はその枠におさまらず、多くの人を魅了して米国ではNYタイムズベストセラー第1位になりました。今回、全国の書店員さんなどたくさんの方に原稿を読んでいただきましたが、みなさんから「感動した」「私の中で何かが変わった」など、熱い感想をいただいています。物語は主人公のオーガストだけではなく、同級生や姉など多数の視点から、それぞれの立場、それぞれの感じ方がリアリティを持って語られています。読者はその中の誰かに共感し、誰かの想いを感じ取り、自分の中の何かを変えていきます。そういう力を持った本です。アメリカでは口コミで広がっていったというのもうなずける、言葉と物語の力を感じる傑作です。担当編集社として、この本を売りたいというよりも、一人でも多くの人に読んでもらえたら編集者冥利に尽きると考えて編集をしてきました。会社としても大変力を入れている1冊です。全世界300万部の感動作、ついに刊行!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 出会えて良かったと思える一冊。

    生まれつき顔面に異常があったオーガスト。何度も手術を受け、さらに病気がちでもあったため、ずっと学校には行っていない。5年生になって初めて学校に通うことになる。今まで外出する度に受けた他人からの心ない視線や言葉。オーガストにとって学校へ通うことは恐怖でしかない。
    実際、学校へ通い始めてからオーガストはイジメに苦しむことになるが、章ごとに語り手が替わり、同じ出来事を様々な視点から見ることができる仕組みになっている。
    ここがこの作品の素晴らしい所だと思う。児童向けに書かれたであろうこの作品、語り手が一人だと考えを押しつけてしまう可能性もある。しかしこの作品では、人それぞれ色々な考え方があること、心の中では色々な葛藤があることが描かれている。

    全体を通して『親切』という単語がたくさん出てきたのが印象的だった。
    〜必要だと思うより、少しだけ余分に親切に〜

    オーガストの母の言葉もステキだなぁ。「この地球上には、悪い人よりもいい人のほうが多い。いい人たちが、おたがいに見守ったり助け合ったりしている」こんな母がいたからオーガストはユーモアのある強くていいヤツに育ったのかも、と思ったりする。

    『もうひとつのワンダー』ではイジメっ子の方の視点で描かれているらしい。どんな主張があるのか、是非とも読んでみたいと思う。



    • yyさん
      こっとんさん

      こんにちは。
      「地球上には悪い人よりもいい人の方が多い」って素敵ですね。

      コットンさんのおかげで
      観ようと思っていて、すっ...
      こっとんさん

      こんにちは。
      「地球上には悪い人よりもいい人の方が多い」って素敵ですね。

      コットンさんのおかげで
      観ようと思っていて、すっかり忘れていた映画を思い出しました。
      ジュリア・ロバーツが出ている「ワンダー 君は太陽」。
      今は Amazon Prime で観られるみたい!!
      そして、翻訳本が出ていたのも知りませんでした。

      映画と本とどちらを先にしようかな?
      楽しみが増えました。
      ありがとうございます。


      2021/06/16
    • こっとんさん
      yyさん、こんにちは。いつもいいね!をありがとうございます♪
      私も『もうひとつのワンダー』を読み終わってからAmazon Primeで観よう...
      yyさん、こんにちは。いつもいいね!をありがとうございます♪
      私も『もうひとつのワンダー』を読み終わってからAmazon Primeで観ようと思ってます。
      つい最近Amazonで『かもめ食堂』を観てすごーく良かったので今小説を読んでます。
      本が先か、映画が先か‥‥私にとっては永遠のテーマだなぁ(笑)悩む‥‥(笑)
      2021/06/16
  • 先日Amazonプライムで映画を観て、原作も読みたくなった。

    映画と同じように、主人公のオーガストの視点と、彼を取り巻く人達からの視点で物語が進む。
    映画では描ききれなかった、個々の細かなエピソードも書かれていて、より深く「ワンダー」の登場人物の人となりに触れることができる。
    もちろん、最後は涙が止められず…。

    最終章で、オギー(オーガストの愛称)が、トゥッシュマン校長先生と話す場面があるのだが、「ハリーポッターと賢者の石」でダンブルドア校長とハリーが話す場面が思い出された。
    終業式での校長先生のスピーチもグッとくる。
    こういう人が、学校のトップだったらなぁ…と、物事はそう単純ではないと分かっていながら、今のコロナ禍の状況もあり、色々考えてしまう。
    また、巻末のトム・ブラウン先生の国語の生徒による格言集も必見。


    作者へのインタビューで、R.J.パラシオさんは、
    ご自身の二人のお子さんが小さかった頃、近所のアイスクリーム屋さんを訪れた際、女の子が2人(1人は頭部骨格障がいがある)母親と来ていたのだが、パラシオさんの下の子が、その障がいのある子の顔を見て泣き出したため、女の子を傷つけないように、ベビーカーを慌てて遠ざけようとした。その後、その母親は子ども達に「そろそろ行かなくちゃね」と優しく穏やかに言って席を立った…。
    その時の自分の行動を、親としてどうしたら良かったのか…という思いがずっとあった。後に、その時すべきだったのは、ベビーカーを遠ざけるのではなく、その親子に話しかけることだったのだ、と気づいたのだが、この時の経験が、この物語を書くきっかけになったと語っている。
    因みにこのエピソードは、物語の中にも出てくる。

    また、親子関係について、
    「わたしに言わせれば、我が子がもう聞きたくないとする素振りを見せている時がもっともあなたを必要としている時なのです。わたしが思うに、親はみな本心では、いじめられているよその子を見て、自分の子じゃなくてよかった、と胸をなでおろしているのです。しかし、親はそうしたものの考えをやめなければなりません。親は、それが難しいことであるがゆえに、わが子に対して、優しく、善い行いをしなければならないと言って聞かせなければならないのです。」(いずれも、ほるぷ出版ホームページより抜粋)とも語っている。
    ああ、本当にその通り。
    自分事として、もう一歩、踏み込まないといけない。
    2020.5.10


  • ブク友さんの本棚でときどき見かけて気になっていた一冊。映画化もされているんですね。どんなときも一途に愛してくれる両親、人間らしい気持ちを抱くことさえ弟に申し訳なく感じるお姉さん、他の友達をみんな失っても一緒にいてくれる親友。人が持てる神性というか、気高さの極みのようなものを随所に感じました。そして物語の後半で、世界のやさしさにホッとします。心が芯から温まりました

  • レビューを読ませていただいて、どうしても読みたくなった作品。
    優しさと愛にあふれていた。

    顔に奇形をもって生まれた10歳の少年オーガスト。
    初めて学校に通うことになり、混乱と共に過ごす一年間の出来事が記される。
    初めてオーガストを見る者の視線、思わず漏れる心ない言葉、そして執拗ないじめ。
    どうなるんだろうと、はらはらさせられた。

    この作品の素敵なところは、章ごとに語り手が変わるところ。
    一章はオーガスト、二章は姉のヴィア、三章は友だちのサマーが語り…というように。
    同じ出来事を違う視点から語ることで、多面的な見方ができるようにできている。
    「もし自分が○○さんだったら」と考える方向に、自然に誘導してくれる。

    学校でのオーガストにとって、心強いのは、優しい校長先生の存在。
    いじめっこの親は、オーガストを入学させるべきではなかったと主張する。
    先生の返答は
    「むしろ、おもいやり、友情、信関係を学ぶよい機会だと考えました」。
    周りの子どもたちも、徐々にお互いを思いやることを学んでいく。

    そして、何より素晴らしいのは、ユーモアたっぷりの明るい家族の存在。
    オーガストにたっぷり愛を注いでくれる、両親と姉。
    「うちの家族に生まれてきてくれてありがとう。
    そのままのあなたに、ありがとう。
    あなたは、すばらしい奇跡(ワンダー)よ」

    読み終わると同時に映画も観た。
    明るくて楽しくて、とても温かい作品に仕上がっていた。
    幸せな気持ちにさせてくれる作品に出会えてよかった。 

    • こっとんさん
      yyさん、こんにちは。
      私も映画観ました。
      原作を読んでからだったので、始まっただけで涙腺が緩んで、何を観ても泣けました(笑)
      ステキな作品...
      yyさん、こんにちは。
      私も映画観ました。
      原作を読んでからだったので、始まっただけで涙腺が緩んで、何を観ても泣けました(笑)
      ステキな作品に巡り会えて幸せです。
      2021/06/26
    • yyさん
      こっとんさん

      コメント、嬉しいです。
      この作品に出会えたのは、こっとんさんのおかげです。
      ありがとうございます。

      映画も、ホ...
      こっとんさん

      コメント、嬉しいです。
      この作品に出会えたのは、こっとんさんのおかげです。
      ありがとうございます。

      映画も、ホント、泣けますよね~☆
      そして、友だちのジャック君、可愛かったぁ♪☆彡
      泣いたり、キュンキュンしたり、とても幸せな時間でした。
      2021/06/26
  • ぼくはオーガスト、10歳だ。
    ごく普通の10歳とおなじゲームを持っているし、おなじようにアイスクリームが好きだし、おなじようにボール投げをする。
    でもぼくはみんなと同じ10歳の男の子ではないことは分かっている。
    生まれつき「頭蓋顔面異常」という病気を持っているんだ。
    外見については説明できない、誰がどう想像したってそれより酷い。

    生まれたぼくを見たお医者さんと看護婦さんは慌てて隣の部屋に連れて行った。
    そしてママに言ったんだ「この子は明日まで生きられないかもしれません」
    でも翌日までぼくは生き延びてやっとママに会った。
    ママはぼくを見て行ったよ「まあ、綺麗な目をしているわ」
    それからぼくは27回の手術を受け、一度も学校へ行かずに過ごした。

    そんなぼくにパパとママが言ったんだ、「オギーあなたも10歳なんだから、普通の学校へ行ってみない?とてもいい学校を見つけたのよ」

    学校だって?!
    みんなはぼくをみて目を伏せたり、驚いたりする。そして中にはわざといじわるする人もいるんだよ。

    でもぼくは何もせずに断るわけにはいかなかったんだ…

    ***
    映画の原作(2018年6月公開)
    生まれつき顔面異常を持っている少年が、外の世界に触れ、だんだん周りの人たちも変わって行くおはなし。
    章ごとに語り手が変わり、オギー少年と取り巻く子供たちの気持ちの変化や同じことを別の目線で語っています。そのため、誰かに酷いことをしてしまった場合にもその子なりの理由というものが語られます。
    オギー少年は過酷は世間に晒されることもあるけれど、父母姉犬から愛され良い家族と優秀な頭脳とユーモラスさを持っています。
    別の語り手になる周りの子供たちも家庭不和や無関心などの過酷さを抱えていたりして、
    そんな彼らがオギー少年と関わることにより、彼の顔の下に正しい強さを見たり、彼のために自分が良い人間になりたいと思ったり…
    人は自分がそうしたいと思っているより少しだけ大目に人に親切にすると世界はやさしくなってゆく。

    このオギー少年の家族がまさに理想的な家族で、愛があり互いを尊重し合い理解し合うっている。
    家族も友人も、それぞれの悩みを持ったり、悪い考えを持ったり、他の人に冷たい態度を取ったりしてしまうが、
    結局全員が救われるというある意味人間関係の理想のような小説。

    結局家族の愛と、本人の資質と心の強さ愛さが大事で…ということは分かるんだが、
    じゃあ自分がここまで真っ直ぐな気持ちを持ち、行動できるかといったらかなり無理…orz
    それに自分がたまたまそういう人を見たら、差別やいじめはしないけれど、やはり一瞬見て驚いたり愛想笑はしてしまうだろう…
    …読んでいて息苦しくなり、なんか自己嫌悪を引き出しまくってしまった…

    ***追記***
    同じような病気の頭蓋骨形成異常疾患(ライオン病)患者が主人公の映画を思い出したので登録。
    https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/B006QJSSEO#comment

  • オーガストは、両親、姉と暮らす10歳の少年。「顔」を除いては、普通の少年だが、下顎顔面異骨症ほかの問題があって、生まれてから27回の手術を経験し、そのために学校へ行っていなかった。
    中学校から初めて学校に通うことになったが、その「顔」のために、辛い経験をする。
    しかし、少しずつ仲間が増えていって……。

    オーガストの周りに起きる出来事、思春期の少年/少女たちの葛藤を、本人、姉、友人たちそれぞれの立場から描く。


    う~ん。アメリカの作品らしい作品です。

    スターウォーズほか、アメリカ映画のエピソードが随所に出てきます。特にスターウォーズは、前半、知っていて当たり前のように登場するので、知らないとわかりにくい思いまでします。

    ストーリーの展開がわかりやすいです。
    最初はほとんどの生徒にいじめられたり、避けられたりしながらも、少数の仲間がいて、がんばっているうちに仲間が増えてくるという話。そして最後には、栄光で幕を閉じるのです。


    前半は特に、オーガストの友だちも少なくて、しかもその友だちからも裏切られていたという展開で、読みながら胸が痛みました。
    でも、後半はとても素晴らしくうまくいって、少々の障害さえも飛躍のためと思えるくらいでした。

    また、少々ひねくれて甘えん坊だったオーガストが、なんか突然(性格が)イケてる男子になっていたのは驚き。
    また、オーガストのことで両親に不満を持っていた姉も、彼には純粋な愛を注いでいて、正直現実はこうはいかないのではないかとも思いました。
    いじめっ子のジュリアンとその両親以外はみーんなオーガストの味方の「良い人」になりましたが、この平面的な終わりかたには違和感を感じます。

    とはいえ、高学年向きの児童書であればこれで良いのでしょう。

    文章量が多いのと、扱っている内容が重い(特に前半)ので、中学生向きかと思いましたが、後半軽いので高学年で良いでしょう。ただ、ぜひ、がんばって前半を切り抜けて後半まで読んでほしいです。

  • 生まれつき顔にハンディキャップを持つ少年、オーガスト。彼をとりまく環境、人々との出会い、「いじめ」、児童向けの作品のようですが、大人も引き込まれる物語。
    印象的な言葉を紹介します。
    物語のなかで、ブラウン先生が生徒たちに伝えた言葉で、
    「周りに対して、今より、ちょっとだけおせっかいになろう。今より、ちよっとだけ関心を持とう」
    そうしていけば、世界はちょっとだけ良い方向に…という意味合いだったと思います。うろ覚えなので不正確ですが…(^^;

    この言葉の解釈は、人それぞれだと思いますが、「周りの人に対して、今より、ちょっとだけ想像力を働かせていこう」という意味かな~と、自分は思いました。

    主人公オーガストの前向きな生き方、温かい家族や友達、読後感も爽やか。子どもから大人まで幅広い年代におすすめです。

  • とても面白くて、約400ページを一気に読み切ってしまった。そして感動した。
    本当に感動した。主人公のオーガストを中心に、様々な登場人物の視点から、リレーのように話が展開される。
    それまで学校に通わず自宅で学習していたオーガストが、中等部入学を機に学校に通う決心をし、通い始めるところから奇跡は始まる。一時は親友の裏切りに、学校になんかもう行かないと思い詰めることもあったが、負けじとオーガストは学校に通い続けることを決める。ここで学校を通うことをやめていたら、中盤以降の奇跡と感動はなかっただろう。
    中盤あたりまでは、自分がオーガストの立場だったら、その家族だったら、クラスメイトだったら…とドキドキモヤモヤしながら読んでいた。オーガストの歪んだ顔立ちを初めて見た人の態度を、オーガストが機敏に感じ取り、気にしない素振りをしながらも傷ついていることがよくわかったからだ。オーガストの姉ヴィアが、オーガストが家族であることでいろいろなことを我慢してきたことがわかったからだ。自分がその立場だったら、わだかまる葛藤に自ら答えを出せただろうか。
    けれどオーガストは、葛藤に翻弄されながらも日々を乗り越え成長していく。そしてその周りの人たちも。
    かつてオーガストによそよそしかったクラスメイトたちは、オーガストの仲間になったのだ。
    五年生の終わりに学校で賞を受賞し、みんなから拍手喝采を浴びたオーガストは、
    「だれかを見かけて、もし自分がその人だったらどうかなんて、ぜんぜん想像がつかないってこと、あるよね。車椅子の人や、話せない人を見たときとか。そして、ぼくがほかの人にとってそういう存在なんだってことくらいわかってる。ーぼくにとって、ぼくはただのぼく。ふつうの子ども。ーただ五年生無事に終えただけなんだけど、それって、かんたんなことじゃないんだよね。べつにぼくじゃなくても」
    と思うのだ。
    ここじんわり涙が出た。感動で。ここに全てが集約されている気がした。
    ただのぼく。オーガストが自分をはっきり肯定した瞬間だと思う。
    なんだか上手くまとめられていないけど、とても感動したということで。オーガスト中心に感想を書いたけど、他の登場人物も素晴らしい。巻末のみんなの格言を読後に読むのがとてもいい。
    個人的には、ジュリアンの格言に何か意味深なものを感じる。

  • とてもいい評判だったのでずっと気になっていた作品。
    確かにとてもいい話なのだけど、期待していたほどの感動はありませんでした。
    ストーリーは王道で、ハンディをもつオーガストをめぐる成長物語。姉のオリヴィアや友人のジャックが自分の人生において親友や家族と向き合うシーンはとても良かったです。
    良かったのだけど、なんで面白かった!と言い切れないのだろう。

    オーガストの家族も、もっと悩んだり嫌な思いをしたはずなのに、いいことばかり書かれているからかな。それともみんなオーガストにあっさり理解を示しすぎだから?
    たぶん、いちばんもやっとしたのが、ラストオーガストが勇気を讃えられてビーチャー賞をもらったシーン。ただ1年を過ごしただけで勇気を讃えられる。ふつうではないということだけで勇気を讃えられる。きっとオーガストより勇気を讃えらるべき子どもがいても、大人は彼に与えたがるだろう。それって結局はオーガストを他の子どもたちと同じ土俵で見ていないということではないのだろうか。
    人は平等ではないけど、それでも生きていかなきゃいけないし、平等ではない中で、何かを見つけなければならない。
    ふつうに憧れるオーガストはどこに行っちゃったんだろう。ふつうの姉、ふつうの友達、ふつうの自分、曖昧なふつうになりたくて、でもなれない、ふつうってなんだかわからない。そういう葛藤がもう少し描かれてほしかった。
    個人的に、いかにも課題図書になりそうな病気とたたかう英雄譚や、優しいばかりの話が苦手なので好きになれないのかも。
    大人たちは、子どもにこれを読ませて、どういう感想を書いて欲しいんだろう。

  • 物語としては様々な困難を乗り越えてハッピーエンド…という読後が爽やかなお話でしたが、色々考えさせられました。結局人は一人一人違うし、同じ人なんていない。違いを尊重して、相手の人柄や振る舞いを好きになりたい。

全345件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

50ヶ国語に翻訳されたベストセラー小説『ワンダー』の作者。『ワンダー』は数々の賞を受賞し、児童文学賞の最高峰であるカーネギー賞の最終候補にも残った。2017年11月には米で映画が公開されている(日本公開は2018年6月)。

「2018年 『みんな、ワンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

R・J・パラシオの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×