エコカーのしくみ見学 3

著者 : 市川克彦

• ほるぷ出版 (2010年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[seihinさんの感想 · 2010年12月22日]

技術と価格のせめぎあい。
いかにエコ技術が進んでも、高くて誰も買わないのでは、使われない。
使われなくてはエコも何もあったものではない。

なかなかいい本です。
あまりなじみのないディーゼルカーのことについて詳しく知ることができます。
クリーンディーゼルカーがどのあたりでエコなのかもきちんと書かれていますね。

ただ…。
そうですね、まずは、ディーゼルカーの燃料がガソリンではないことはたくさん書かれているのですが、では具体的に何が燃料なのかがほとんど書かれていない。
軽油って言葉が出てくるところは一か所しかない気がします。

あとは、もう少し表があったほうが、子どもたちは解りやすいでしょうね。
ガソリン車と比較して、項目別に性能の特徴を示した一覧表なんかがあれば、子どもたちはもっと理解しやすくなるのではないかと思います。
今のままでは、いろいろな文章を一つずつ読んで、そこから自分で表などを作っていかないとまとめにくいんじゃないかなと思います。

それでも、この本は十分に調べ学習に使える範囲だと思います。
地球環境問題、エコ等の調べ学習には使えますね。
自動車工場見学の前なんかの事前学習にもいいかも。

著者プロフィール

1961年生まれ。出版社を退社後、フリーライターとして独立。クルマのメカニズム、メンテナンス、交通安全、カーライフなどをテーマに幅広く執筆中。クルマ以外ののりものについても手がけている。著書に『カラー図解でわかるクルマのしくみ』（ソフトバンククリエイティブ）、「エコカーのしくみ見学」シリーズ（ほるぷ出版）、監修に「のりもののしくみ見学」（ほるぷ出版）などがある。

「2016年 『航空機の進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」