道割草物語(下) (メテオCOMICS)

著者 :
  • ほるぷ出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593858262

感想・レビュー・書評

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  • 吸血鬼と百合と廃墟と。
    好きなものを惜しみなくぶち込みました、ということらしい。
    惜しみなくというのは悪く言えば恥ずかしげもなくという意味でもある。
    私は後者のように受け取ってしまった。
    確かに絵は繊細で綺麗。
    廃墟趣味にも共感。(うーんもっと引きで描いてほしい気持ちは否めない。)
    好きになれる要素はあるはずなのに。
    吸血鬼も百合も廃墟も、それぞれの従来のイメージを一歩も跳躍しないというか。
    キャラクターも描き分け、して、いる。
    が、いわゆる他者が一切登場しない。
    世界はふたりのためにあるの的な世界が揺らがない。
    するとキャラクターそれぞれの芯の部分があまりに似通いすぎてきて、ふたりのコピペどころか全員が同一人物にも見えてくるのだ。
    あるいは、百合の根源のナルチシズムを描くためにわざと……、ということは、なかろう。
    いろいろ書いてしまったが、いわゆる百合雑食期なら楽しめたかもしれない。
    いまが百合ナイーブ期で心に余裕がないからかもしれない。
    ひとまず本棚に入れて、数年後取り出してみる。

  • みさおと静、葵と蘭、仲違いしている彼女達の仲を取り持つために璃奈が提案した武闘会の辺りから、上巻読後に思っていたのとは違う流れになった。上巻の方が日常パート多くて好みと言える。
    他の吸血鬼達も登場する分、それぞれへの印象が散漫しているような気もする。
    武闘会では久美子がやきもち妬いたり照れたりして表情豊かで可愛らしい。
    みさお&静姉妹が「第三姫籍」と呼ばれる高貴な血筋というのが、本編でなく帯の情報でしか分からないのは不親切だと思う。
    太刀花、人類滅亡の辺り、宿し直しについてもっと詳しく読みたかった。

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