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- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594002312
感想・レビュー・書評
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大好きな映画の原作がフォースターだったので、読んでみました。出版社在庫切れか絶版かなんかで、入手は古本屋。映画はこの本を極めて忠実に映像化したんだなあというのがわかった。
フォースターのえがく、イギリス社会はぞっとするほど人間臭い。虚栄心とかそういったものが積み重なって、人は身動きをとれなくて、高度な文明社会たるイギリスと、そうではない地域の対比もすごい。モーリス、クライヴ、アレクという主要人物三人のキャラクターもものすごく確立されていて、物語にはアクセントが効いていて、長いのにだれることがなく、ストーリー性だけではなく、裏打ちされた真理みたいなものがあって、フォースターは優れた小説家だったんだなあとかんじる。19世紀、20世紀初頭のイギリスの空気感とかは、その国のひとじゃないとほんとうには分からない、とは思うけれども、想像することはできるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示