ハイスクール・パニック (扶桑社ミステリー キ 1-6 バックマン・ブックス 2)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594003654

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    高校生の、学校での銃乱射事件は時々アメリカで発生するが、その背景(動機)は複雑で、また宗教や文化などが背景にあったりして、押しはかることは難しい。
    キングが示したこの犯人像も、その一つなのだろう。だからといって、納得できるものではない。

  • キング、こういう少年が狂う話好きだよね、厳密に言うと狂ってないんだけどね。ゴールデンボーイとかこれ系だよね。キングは解ってらっしゃるからすごい。あと、私が小さい頃からものすごく不安だったことを全く同じようにサンドラが言ってたので、キングも同じように怖かったんだと思う。2008/2/5

  • 先生を殺害し、クラスメートを人質に立て籠もりを行った高校生がクラスメートを煽って一人の優等生をリンチするというかなりエゲツナイ話。集団心理が起こす危険性を恐怖と見るホラーストーリーとも言える。刺激的ではあるが、現代の心理的病巣について考えさせられるというところまでは行かない。

  • チャーリー・デッカーという高校生が、2人の教師を父のピストルで射殺し、生徒たちを人質に教室に立て籠った。日常世界から切り離された世界、そこで生徒達は長いホームルームを始める。

    異色の青春サスペンス小説、校内乱射事件のあおりを受けてキングが絶版にしてしまった小説というが、作中の主人公は決して校内で銃をみだりに乱射したりはしない。
    子供時代のトラウマ、親への思い、怒り、憤り、自分は何者か、性的なこと、仲間とのこと、それぞれが自分のことを語りながら特別な1日を過ごす。
    それは決して、感動的でも、青春っぽくも、美しくもないと思う。読み終えても、これが「青春」「サスペンス」と呼ばれるジャンルなのかわからない。
    ただ、こういう「自分が何者でどうなっていくのかわからない不安定な時間」は確かに自分にもあったし、みんなが多かれ少なかれ通る道だろうと思う。その、独特のリアリティが面白かった。

    蝿の王を思い出した。

  • 何年か前に数回読了。

    父の拳銃を使い教師2名を射殺し教室に立て篭る少年。
    それは情緒不安定な少年が突如起こした凶悪事件に表向き見えた。
    警官隊やマスコミが囲む学校の一室で人質になる生徒達。
    だが、カーテンが閉じられた教室でHRは始まった。

    大人への不信感を募らせた主人公が起こす事件。
    ルールは単純、生徒を殺す気はない。大人抜きの話をしたい。
    生徒達は初め警戒しますが徐々に秘密の時間に順応します。
    その流れを狂気の伝播と見るか自我の開花と見るか。
    作品の印象を分けるポイントはそこだと思います。
    狂気の伝播と見れば少年少女の純粋さと残酷さが際立ちます。
    でもボクは生徒の開花と見てしまった側の人間でした。
    このHRの展開と結末は、ただの残忍な物語だとは思えなかった。
    ある事件後から絶版ですしお勧めは不謹慎かと思います。
    白昼夢のような教室に入り込みたい方だけ、どうぞ。

  • 絶版って本当ですか?出てすぐに買っておいてよかった!かなり昔に読んだので話の内容をよく覚えてませんが、あまり面白くなかった気がします。今度、再読してみます。

  • リチャード・バックマン
    未読

  • 何でもキングから絶版の指示が出たとか

  • 『バックマン・ブックス』その2。高校生が学校に立てこもり教師を射殺、という某事件に影響を与えたとしても否定できない内容もあり、キング自身が絶版を指示してるとのこと。

  • 名前が違うけど、Sキングの作品です。
    自分のクラスを一人の少年が人質としてとり、午後を一緒に過ごす話。
    だいたいそのクラスと同じ年齢のだったときに読んだので、ああ、わかるってところ結構あったり。

    かなり面白いと思う。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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