バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)

  • 245人登録
  • 3.68評価
    • (23)
    • (21)
    • (54)
    • (0)
    • (0)
  • 12レビュー
制作 : 酒井 昭伸 
  • 扶桑社 (1989年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594004521

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • キングが別ペンネーム、リチャード・バックマン名義で書いた作品を集めた『バックマン・ブックス』その1。
    シュワルツェネガー主演の同名映画の原作だが、映画とは逆に非常にシリアス。例の事件が起きた時、この作品思い出しました…。

  • SFだが、本当にSFと呼んで良いのだろうか。近未来のアメリカ、という設定だがそこはリアリティがある。どこかの国のどこかの地域ではあってもおかしくない状況だ。
    ひどい格差社会。貧乏人はまともな生活を送ることすら困難だ。その不満を抑えるために無料で見れるテレビ、フリテレ(日本だったら無料が当たり前だが、アメリカは有料のケーブルテレビが主流だからわざわざ無料であることを強調している)で殺人ショーを見せて国民の鬱屈を解消させている。あくまで一つの見解だけど、韓国の政権が国民の不満を解消するために排日を煽っている、という言説と重なる。人間が殺人ショーを楽しむような文化は信じたくないけど、中世では公開処刑があったわけだし、実際に起こりえるのを信じないのは平和ボケと言って良いと思う。
    その中で主人公のリチャードは聡明な頭脳には恵まれたが、産まれや育ちにはまったく恵まれなかった。また、社会に順応するだけの従順さも持ち合わせていなかった。職にあぶれ、奥さんが売春をしないと喘息にかかった娘の薬を買えないほど生活に困窮している。そこで殺人ショーに出ることを決意する。
    この小説が胸糞悪い理由は、そんな主人公が必死の思いでハンターから生き残り、ハッピーエンドを迎えそうな終盤にいたり、番組のプロデューサーであるキリアンから告げられる、奥さんと娘の死が原因だ。不幸な生い立ちに加え、物語中は決死の逃避行、持ち前の頭脳と度胸で苦難を乗り越えやっと辿りついたエンディングは9.11を思わせるジャンボジェットによる、殺人ショーを主催するネットワークが入ったビルへの激突による壮絶な死なのだ。この逃避行は確かにハラハラドキドキの展開で、エンターテインメントとして成立はしていると思うが、最後に巨悪に対し一矢報いる描写あってすらどこにも救いはないだろう。
    だから、酷評されているシュワルツネッガー主演の映画版のラストが勧善懲悪のラストになっているのは、ハリウッドエンディングらしい原作の改変だと思う。ただ、原作の方が評価が高いのは、この物語の持つ後味の悪い残酷さが現実であり、映画版のハッピーエンドこそ虚構であることを皆気づいているからだ。
    どうでも良いけど原題の「Running Man」の方がしっくりくると思う。「バトルランナー」ってファミコンのタイトルみたい。

  • 2014/2/6読了

  • 中国の大気汚染の話をみて思い出した本。
    他のキング物と違って、話の展開がとてもスピーディー。

    特にボストンで潜伏中の主人公の描写が好きです。
    追われる者の焦燥感がリアルにでていると思います。
    やはりキングの内面描写力はさすがですね。

    ちなみに、シュワルツェネッガーの映画はだいぶ前にテレビで見ました。
    あっけにとられて何も言えなかった。
    原作無視ってレベルじゃない。

  • 個人的には「死のロングウォーク」の方が好き。
    スティーブン・キングはこれで2冊目だが、どちらも面白いな。
    設定が好みだ。

  • リチャード・バックマン名義で発表されたこの作品。
    シュワルツェネッガー主演で映画化もされています。

    近未来の巨大な管理国家と化したアメリカを舞台に、貧困にあえぐ主人公が、極端な貧富の差から人々に少しでも眼を逸らさせようと国家が奨励する参加型テレビ番組、中でも最高の人気を誇る「ランニング・マン」に出場するというお話です。

    全視聴者を敵にしながら逃げ切れば十億ドルの賞金、捕まればテレビカメラの前で容赦なく殺されるというデス・レースに出場することになってしまった主人公。追うものと追われるもののドラマにぐいぐい惹きつけられます。
    そして、映画では見られなかった衝撃のラスト…。

    バックマンの作品大好きです。

  • この本を読み終えて「かなり面白かった」との感想があり、友人に話たところ「シュワちゃん主演で映画化されている」と知りました。
    しかし映画はまったく面白くなくストーリーも激変しているそうです。
    まだどちらも観ていない・読んでいない人は是非“読む”事をお勧めします!

  • 年始に買った三冊中一番面白かった。
    タイムカウントが展開の先とか読めなくても普通に押し迫ってくるものを感じさせてくれる。

    こういう見世物バトル的な設定を見るとそれを成立させる要素をだらだら考えたりします。

  • キング作品にしてはスラスラ読めたしとても面白かったです。
    リチャード・パックマンとスティーブンキングでは作風も変えているのか翻訳者の技術によるものなのかは分かりません。
    同タイトルでアーノルドシュワルツェネガー主演で映画化されたが、原作を読んで期待してみると監督をぶん殴ってやりたくなります。

  • リチャード・バックマン

全12件中 1 - 10件を表示

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)に関連する談話室の質問

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)を本棚に登録しているひと

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)の作品紹介

西暦2025年。世界は環境汚染に苦しみそして荒廃していた。アメリカは巨大な管理国家と化し、都市には失業者があふれていた。彼らの娯楽といえば、絶えず流されているテレビの残酷なクイズやゲームの番組だけだ。そんな失業者のひとり、ベン・リチャーズが出場したのは、ネットワークで最高の人気を誇る番組『ラニング・マン』-。それは全米を巨大なフィールドとする「人間狩り」だ。全視聴者を敵にまわしながら、一ヵ月逃げとおせれば十億ドルの賞金、しかし捕まれば、テレビカメラのまえで容赦なく殺されるという文字通りのデスレースなのだ。リチャーズは逃げる。ニューヨークからボストンへ、そしてさらに北へ-。鋼鉄の男シュワルツェネッガー主演で映画化されたこの作品には、映画を超えた衝撃的な結末が待っている。

ツイートする