バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594004538

感想・レビュー・書評

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  • 近未来のアメリカで開かれる「ロングウォーク」という競技は、100人の少年が最後の一人になるまでただひたすら歩き、途中で立ち止まり警告を三度受けると射殺されるというものだった。それに参加した少年たちの運命は…

     近年の作家さんや漫画家さんが同じアイディアで作品を書いたら、十中八九、疑念と裏切りだらけのデスゲームになりそうですが、その要素を強く押し出さず、あくまで青春小説ぽさを押し出すのがキング流なのかなあ、と思います。

     どんでん返しというわけでもなく、ひたすら歩くというシンプルな展開ながら読ませるのはさすがキングの筆力! アメリカの少年たちの会話なので、日本とは少し違う感じはしますが、でも何か不思議と読んでしまう雰囲気があります。

     競技中の差し入れは禁止されているのですが、そんな中少年たちにスイカを渡そうとする沿道の応援者が現れます。見張りの兵士たちの目をかいくぐり、スイカを受け取る少年たちの姿は、冒険ごっこをしているような、ワクワク感を読者も感じると思います。だからこそ参加者が減っていく終盤の緊迫感と異常な雰囲気が引き立ちます。

     危険な競技だけに、少年たちの競技への参加動機があやふやだったのが、ちょっと気になったかなあ。少年たちが「ロングウォークはくそだ」的なことをたびたび言っているのですが、「そんなの参加する前からわかるだろ」というのが正直な自分の感想。だからこそ、もうちょっと動機を書き込んで納得させてほしかったです。

     キングの初期作らしいですが、今のデスゲームものとは一味違い、そしてそれに負けない面白さも感じさせる作品だったと思います。

  • 2016/08/03
    俺かお前かどっちかは必ず死ぬ、そんな状態でどんな話ができるんだろうか

  • ひたすら歩く

  • 貰い物の中の一冊で、何となく読み始めた。
    たくさん歩く日に電車の中で読んだせいか、色々と共感は出来たが、何日も歩きっぱなしなんてやってられないな。
    読み始めた時は何となく最後に主人公が負けて終わると思っていた。
    けっこう最後のほうまでそう思ってて、ステビンズかマクヴリーズあたりが勝つものだと思ってた。

    最後まで歩き通した主人公が何を望むのか、その辺が描かれないまま終わってしまったので消化不良の気分だった。
    意識もはっきりとしていない感じだったので、ジャンに会えるまで命は持ったのか?とか疑問は尽きなかった。

  • こんな設定ありえないよと思いながら、どんどん引き込まれていく不思議な作品です。

  • 自分が歩かされているようですごく疲れた。

  • 100人の18歳前後の少年が寝ないで夜通し歩き続けて最後に残った1人に栄光が与えられる。他の脱落者には死が待つのみ。
    ロングウォークを通じて知り合った仲間の協力、信頼、憎しみ、愛情。その他色々な感情が絡み合う。主人公レイ・ギャラティと親友となったマクヴリーズ、2人の勝敗の行方は?!

  • 残念ながら、あまり嵌まれなかった。ある程度以上翻訳の都合だとは思っている。

    プレイヤー同士は直接干渉できないデス・ゲーム。
    体力勝負がメインで、精神攻撃は味付けの様な。
    キャラが立ってるのも数人だし、100人もプレイヤーいるのにドラマが単調で何だか勿体無い気がする。

  • 「おれたちは死にたいのさ。だからこうして歩いてる。ほかにどんな理由があるっていうんだ、ギャラティ? ほかにどんな理由がある?」

  • 2014/3/30読了

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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