101回目のプロポーズ

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著者 : 野島伸司
制作 : 真魚 なつみ 
  • 扶桑社 (1991年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784594007942

101回目のプロポーズの感想・レビュー・書評

  • 伊豆市などを舞台とした作品です。

  • ―ボクは誓うよ。五十年後の君を、いまと変わらず愛することを。

    建築会社の万年係長、星野達郎。四十二歳。冴えないことこの上なし。
    99回のお見合いを断られたばかりの達郎は、半ば自棄になりながらも100回目のお見合いで最愛の人を亡くした矢吹薫と出会う。
    相手は絶世の美女。釣り合うはずもない。

    ある日、情けなく笑う達郎に薫は叱咤する。

    人は変われる。

    この言葉だけを胸に、何度もボロボロになり、全てを失ってもバカ正直に進み続けるひとりの中年男。
    暖かい仲間たちに支えながらも、それでもついに崩れ落ちたとき。
    極上の奇跡が訪れる。

    一見、ワガママで高飛車な薫に振り回され続ける不遇な男の物語で、序盤から達郎が薫の何処に惹かれたのか分からない。
    大人になり、この物語を読み返してみると、相手の嫌なところや、不幸や、歩んで来た人生そのものまでも愛せてしまう。そんなことに気付かされる。

    同情とは違う、何か。
    憧れとも違う、何か。

    野島伸司の紡ぐこの物語には一遍の無駄もないように思われた。
    達郎のすべてが描かれ、薫のすべてが描かれ、彼らを取り巻く兄弟や同僚のすべてが優しく、醜く、きちんと収められている。

    これがドラマ。これがドラマティック。

    美男美女が結ばれるより美しい、美女と野獣。
    放たれる台詞も、行動も、筋書きも、常用現実的には小恥ずかしいが、激しく胸を打たれることばかり。

    何よりも子供騙しで、何よりも大人びた、秀逸なるラブストーリー。


    野島伸司 その他の著書

    ・ひとつ屋根の下(脚本)
    ・薔薇のない花屋(脚本)
    ・スヌスムムリクの恋人

    などなど。

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