風に吹かれて (扶桑社ミステリー)

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制作 : Patricia Highsmith  小尾 芙佐 
  • 扶桑社 (1992年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594010867

風に吹かれて (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • まるで『クリスマス・キャロル』にでも出てきそうな意地悪な老人が悔い改めることもなくただ破滅へと至る道筋、けれども読後の印象は不思議にやさしい「風に吹かれて」
    滑稽とも感嘆とも言い難い不可思議な余韻を残す、たった9ページの物語「頭のなかで小説を書いた男」
    超常現象、心霊体験、空想話、どうとでもご自由に“「これがそうなのですよ!」”「島へ」

    あたりのお話が好きでした。人が死んだり殺されたりの話が多いものの、あまりミステリーの匂いはなく。「ネットワーク」のじわじわ外堀を埋めていくような善意とかいやですね。なんだか金井美恵子の小説に登場する不躾な人々を思い出しました。人間関係ってこういうとこが嫌い、という作者の声が聞こえてきそうな作品集。

  • ひねくれ者の隣人に殺意を抱いた男の犯罪と皮肉な結末を描いた表題作他、一度も活字になったことのない本を14冊書いた男の生涯を描いた「頭の中で小説を書いた男」、新居の裏にある池にはびこる異常な蔓草の恐怖「池」、蝋人形館の怪しい魅力に取り憑かれ、自ら血まみれの惨劇を引き起こした青年の話「ウッドロウ・ウィルソンのネクタイ」など、著者の様々な面を垣間見ることのできる短編12編を収録。

    P・ハイスミスと言えば、映画にもなった「太陽がいっぱい」やヒッチコックの「見知らぬ乗客」が有名かもしれない(自分は知らなかった……)。上記のような内容だとさぞかし陰惨な作品が並ぶかのようにも思えるが、決してそういうわけではない。むしろ取りたてて大きな事件が起らず、さしたるクライマックスや(読者が期待する)カタルシスがないままに終わる方が多いかもしれない。
    ただし、じっくり読んでいくと何とも苦味のある読後感が残る。それこそがハイスミスの作風なのかもしれない。

  •  「リプリー」の原作者として有名なハイスミスの短編集。かなり、シニカルで面白かった。文庫の表紙の絵が、文春のキングの表紙を書いてる人と似た感じなのだが、それがすごく効果的だ。読んで改めて表紙を見てぞっとしたよ。1970年代に書かれたものとは思えない感性って、すごいです。

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594010865/ieiriblog-22" target="_blank"><img src="http://booklog.jp/img/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594010865/ieiriblog-22" target="_blank">風に吹かれて</a></div><div class="booklog-pub">パトリシア ハイスミス, Patricia Highsmith, 小尾 芙佐 / 扶桑社(1992/12)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:159,805位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594010865/ieiriblog-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/asin/4594010865/via=asachiy" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>
    一度も活字になったことのない本を十四冊書いた男の生涯を追った「頭のなかで小説を書いた男」。庭の池にはびこる蔓草の恐怖を活写した「池」。わからず屋の隣人に殺意を抱いた冷徹な男の犯行とその皮肉な結末を描いた「風に吹かれて」。救いのない結婚生活の悲劇を乾いた目で見つめた「またあの夜明けがくる」。そして蝋人形館の魅力にとりつかれ、血まみれの惨劇をひきおこした若者の物語「ウッドロウ・ウィルソンのネクタイ」など、多様なテーマで人間の存在に迫るハイスミス中期の傑作短編集。

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