チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)

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  • 扶桑社 (1994年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594014025

チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • おととい読み始めて、きのう読了。以前原書で読んだものを、今度は邦訳で。
    原書で読んだときも何だか乗り切れず、読むのがつらかったのだけど、邦訳でもやっぱり乗り切れない。出来事や言動への意味づけが語られすぎていて、その過剰さに疲れるからかしら。ブラザー・リオンより、もしかしたら語り手の方が横暴かも?
    続編もいつか読む予定。

  • カタルシスがほしー、なら読まない。

    あいつらは自分のすきなことをやれっていうけど、けっして本気じゃないぜ。ほんとは好きなことなんかやって欲しくないんだ。それがあいつらも好きなことじゃないかぎりはな。笑っちゃうぜ、南京豆、嘘っぱちなんだよ。宇宙をかきみだしちゃいけないんだよ。

  • 子供の残虐さを描くためには『蠅の王』のような無人島はいらない。学校があれば十分。そんな残酷な世界で一人、T・S・エリオットの詩を背負って戦い抜こうとするルノーの美しさに叫び出したくなった。

    それにしても、ロバート・コーミアがこの理不尽で残酷な小説を息子に捧げていることに恐れ入る。

    作中、ヴァジルズがチョコレートを売り切った方法がやや曖昧なことと、大勢の生徒があまりにも簡単に扇動されていることなどが気になった。特に前者に関してもっと詳細な記述が欲しかった。なぜなら、チョコレート販売の困難さに起因して物語の起伏が生まれていたのに、ヴァジルズがあまりにもあっさりとチョコレートを売り切ってしまったため、物語の終盤の起伏がやや平坦になってしまったからだ。

  • 原题是The Chocorate War。向中高学生。 也有”beyond the chocolate war”

  •  思いきって、おれに
     宇宙がかきみだせるか

     どんな内容かろくに知らず、『心やさしく』を書いたコーミアの本だというから読んだ。「扶桑社ミステリー」っつってるからミステリーなのかな? と思っていたが、とんだ見当違いで、これは悲惨ないじめを描いた本だった。

     アメリカは自由の国じゃなかった。アメリカの学校にいじめがまったくないとは思っていなかったが、日本でもありそうなことばかりで、妙に真に迫っていて怖い。教師も生徒も一緒になって、いじめが行われている。

     主人公ジェリーは自分の意志を貫き、最後までチョコレート販売を拒否し続けるものの、アーチーの罠にかかり結局は集団の力に屈してしまう。オウビーが「黒い箱」を持ち出したときは、アーチーが報いを受けるのかと思ったけど、そんなにうまくはいかないのが現実だよなぁ。
     このアーチーってヤツが怖いんだ。とんでもないキレ者で、自分は直接手を下さず周りの生徒を動かし、教師まで利用して学園を牛耳っている。そのアーチーの地位にさえ、綱渡り的な危うさを感じるのは、学校という、期限付きの閉鎖空間ならではのことなのかもしれない。

     少し訳が読みにくかった気はしたけど、救いようのない現実を鋭くつきつけてくる結末に、文句なく★5つ。続編も読もう。

    原題:The Chocolate War

  • 新聞の書評欄かなにかで紹介されていたので、血迷ってよんでみました。青春ものだし、オバサンが読んでも・・・と思いながら。でもオバサンも一読の価値ありでした。
     ある男子校で、校内の秘密組織に抵抗する一人の生徒のお話なんですが、立ち向かう側の視点だけでなく、秘密組織に属する側の力関係とか、危うさとかもよく表現されています。むしろ、こちらに力点が置かれてるような気が私にはしました。
     とても面白かった。血迷って正解。

  • チョコレートの季節になると、思わず読みたくなります。

    そういえば近頃この人見かけないなあ。

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チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)の作品紹介

トリニティ学院では、運営資金調達のために、生徒にチョコレート販売の義務が課せられていた。だが一年生ジェリーは、副学院長の面前で販売を拒否する。学校側は、校内を牛耳る秘密組織ヴィジルズに依頼してジェリーに圧力をかけるが、その汚いやりくちに反発した彼は断固として拒否しつづける。ヴィジルズは、命令に従わないジェリーに制裁を加えるべく動き出した…奇妙な秘密組織に支配された学校のなかで、自由ょ求めた少年の孤独な反乱と挫折を、『フェイド』の鬼才コーミアが鮮烈なタッチで描く青春小説の秀作。

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