風の又三郎―雪渡り・十力の金剛石 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

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制作 : 原作 : 宮沢 賢治 
  • 扶桑社 (1995年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594017347

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風の又三郎―雪渡り・十力の金剛石 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)の感想・レビュー・書評

  •  「雪渡り」が面白かったです。
     ますむらさんの描く表情がいいなあ。とくにぽかんと口を開けてる何気ない表情が好き。

  • 母は「十力の金剛石」、子は「雪渡り」がお気に入り。

  • 十力の金剛石、素晴らしいとしか言いようがない。

  • なんだか不思議な気分になります。
    何度か読んでみるとなんとなく作者の意図がつかめそうな気も・・・
    いや、このなんだか不思議な気分というのが大事なのかもしれませんね。。。
    心がほっとします♪

  • 収録作品「風の又三郎」「雪渡り」「十力の金剛石」の中では
    小学校の国語で習った「雪渡り」が一番好き。

    幼い兄妹が雪の中を歩いていく時の

    「キック キック トン トン」

    ってリズミカルな足音を聞くと、
    不思議な世界へ連れて行かれる気持ちになるし、
    二人が招待された幻燈会での
    狐の紺三郎氏による

    「お月様はまるで真珠のお皿です。
    お星さまは野原の露がキラキラ固まったようです。
    さて只今から幻燈会をやります。
    みなさんは瞬きやくしゃみをしないで
    目をまんまろに開いて見ていて下さい。(以下略)」

    なんてとびきり気の利いた開会の辞を聞くだけで胸がワクワクする。

    しかも、狐の幻燈会は、
    狐の子供達だけではなく、人間様の大人達にも
    しかと見せてやりたいような大変ためになる内容なのだ。

    幻燈会が終わって、兄妹が真っ白い雪の中を歩いて、
    夢のような世界から、現実の世界へ戻る時、
    上のお兄さん達が迎えに来てくれたってラストも
    温かい気持ちになって私は好きだ。

    この3人のお兄さん達もちょっとしか出てこないが、優しい善い子達。

    狐の幻燈会は、関係者以外、12歳以上には参加資格がないため、
    下の子二人しか行く事が出来ない。
    しかし、だからといって、二人の子に嫉妬もせず、からかいもせず、
    狐達へのお土産のお餅まで持たせて送り出してやるのだ。

    きっと「あいつら、そろそろ幻燈会もお開きになって、
    今頃は寒い思いをしながら歩いているだろうな。」
    「風邪ひくといけないな。」「どれ、雪の中で迷うといけないから、
    迎えに行ってやろうよ。」などと話しながら、
    家の中をポカポカにしてから
    幼い弟と妹を迎えに出発したのだろうなって思う。

    「風の又三郎」は、読むと、
    自分の小学生時代のエピソードを何かしら思い出すようなお話。

    ちょっと変わった転校生と一緒に遊んだ時の事や、
    日が暮れるまで、汗まみれになる位、
    本気で友達と遊んだ事とか、
    冒険が過ぎ、怖い思いをして、
    迎えに来てくれた大人の胸で泣いてしまった事とか・・・。

    どこかきゅんと胸がしめつけられるような思い出。
    それをますむらひろし氏の描く少年猫達が思い出させてくれる。

    「十力の金剛石」の存在は、本作品を通して知った。
    沢山の鉱石が登場する「賢治らしい」美しさを持った作品だと感じた。

    最近、少々離れていた宮沢賢治。
    しかし、久々に彼の作品に触れてみて、

    「彼が生み出した文章や言葉は、
    まるで原石を掘り出してきて、丁寧にきゅっきゅと磨いた
    宝石のようにキラキラ美しいな。」

    と改めて感じた。
    近い内にオリジナルを読みたいと思う。

  • どっどど どどうど どどうど どどう

    この始まり方が、ものすごく好きなのです。

    自分が、この地方の言葉を理解できない、使えないというのが、ものすごく残念な気持ちになります。きっと、ものすごく、当たり前で、切実なことを、みんな言っている気がするから。

  • 少年と村の子供たちとの心象風景を

    現実と幻想の交錯として描いた秀作の物語です。



    どっどど どどうど どどうど どどう

    青いくるみも吹きとばせ  すっぱいかりんも吹きとばせ


    ある風の強い日…

    谷川の岸の小さな小学校に、不思議な少年が転校して来ました。

    地元の子供たちに少年は、「風の神の子 ではないか?」

    という疑念とともに受け入れられたのでした。

    さまざまな刺激的行動の末に、学校を去っていきました。


    どっどど どどうど どどうど どどう

    風は まだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、
      
    また がたがた鳴りました。

  • ますむら作品の猫は、媚びてないかわいさがいい。

  • あり? 写真でませんね。結構素敵なんですけど……ガラスマント。

    ますむらひろし氏、好きなんですよね。
    確かにカラーも素晴らしいんですけど、漫画が秀逸。
    確かに、氏は絵本とか一枚絵でもやってけると思うんですが、でも漫画で見たい。それは山田章博氏もそうなんですけどね。

    カバー&口絵の又三郎のガラスマント、中扉のモノクロのガラスマント、うん、宮沢賢治の台詞まわしに雰囲気がぴったりです。素晴らしい。
    登場人物は人じゃなくってますむら氏特有の猫たちなんですけど、宮沢賢治作品のフィクション性、空想、幻想性を持つ文体を猫に置換することで高度に表現出来ていると思うんですよね。
    それがますむら氏が辿り着いた宮沢賢治の表現なんじゃないかな、と。(←えらそう!)
    確かに宮沢賢治作品なのに、ますむらひろし作品になってるな、と感じます。
    人が喋っているとは思えない文語体の台詞がしっくりきていて、何度も読み替えしては、新しく何かを感じることができます。

    "雪渡り"の小狐紺三郎の「目をまんまろに開いて見ていて下さい」というコマは本当に秀逸。ちょっと感動するくらい。

  • 宮沢賢治の作品のビジュアル化、というキャッチにつられて買ってしまった。面白かったというより懐かしかった。

  • もともと宮澤賢治の童話が大好きです。読みながら自分なりに頭の中で映像化していましたが、ますむらひろしワールドの宮澤賢治はぐっと身近に感じられて好きです。
    この賢治シリーズの中で一番好きなのが、強いて言えばこれなのです。
    何度読んでも紙上が天然色に見えて、涙が出てきてしまいます。表紙がNoImageで残念。

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