グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

制作 : 原作 : 宮沢 賢治 
  • 扶桑社
3.95
  • (43)
  • (37)
  • (45)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 338
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594017781

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 意外と淡々と描いているので、原作に近い印象。これが映画化されてしまうと、やたらと感傷的になってしまうのだろう… 「ぼのぼの」2作目でもそういう失敗がみられた。どうしても映画は過剰に感情が表現されるので、こういう作品は向かないと思う。
    というか、この時期に映画化なんて、原発事故のことに直結してしまうので、尚更、嫌な気分。

  • どんぐりと山猫

    どんぐりの背比べ、はじめてみた
    ほっこりかわいい。
    人間もどーしょぉーもない
    背比べしてるのかな、って思った。
    誰か偉いかなんて、なーんも関係ないのにね。
    クスッと笑えるけど
    あ、もしかして、自分も?って思う。
    背が高い、頭がいい、スタイルがいい
    綺麗、たくさんお金を持っている
    地位や名声がある、ステキな配偶者がいる
    どれも同じどんぐりなのに。笑
    ばかみたいだ。

    病院の待合室にて読んだ一冊

  • 今年の夏 映画が公開されますね。
    という訳で、本棚の奥で長らく積まれていた本を引っ張り出して
    読んでみました。
    絵に頼ってしまって想像が膨らまないから
    わたし漫画はやはり苦手だな。
    小説本で読み直したいと思いました。
    二酸化炭素の温室効果について記載は驚きました。

    かま猫には泣かされました。あの絵にやられました。

    相反する絵の力を感じています。

  • 登場人物をすべて猫に置き換えて宮沢賢治の童話を漫画に翻訳する、ますむらひろしの手による作品集。
    漫画化しても原作の魅力が色褪せることなく、むしろ際立って引き立てられるのはますむら氏の深い宮沢文学への造詣によるものでしょう。

    化学の分野に強い向学心を持つ青年グスコーブドリは、苦学の末に立派な化学者として身を立てるに至ります。あるとき火山噴火の予兆を知り、もしも大きな噴火が起きたら村は壊滅して皆が犠牲になるとわかったグスコーブドリは…。

    典型的だけど、現実にはまずありえないことだけれど、だからこそ文学作品として輝く人間の心の美しさがここにあります。

  • グスコープドリの最期が格好いい。

  • 猫の事務所で働く猫のお話。

著者プロフィール

1952年、山形県生まれ。1973年に「霧にむせぶ夜」が第5回手塚賞に準入選しデビュー。ヨネザアド大陸のアタゴオルという架空の土地を舞台にした代表作「アタゴオルシリーズ」をはじめ、ファンタジックで童話的な作風が特徴。1997年、第26回日本漫画家協会賞大賞受賞。一連の宮沢賢治作品の漫画化の業績が認められ、2001年には宮沢賢治学会より第11回イーハトーブ賞を贈られている。現在、「しんぶん赤旗」日曜版に『銀河鉄道の夜 四次稿編』を連載し、全4巻の予定で刊行中。

「2023年 『グスコーブドリの伝記――ますむらひろし賢治シリーズ③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ますむらひろしの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×