古畑任三郎 1 (扶桑社文庫 み 4-1)

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594019334

感想・レビュー・書評

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  • 絶版になっている文庫である(と思われる)。
    このドラマを知らない人ももしかしたら世代的に増えてきているのかもしれないが…。
    もちろんドラマも大好きでエピソードを一度は一通り見ているはずだが、それもかなり時間が経ってしまっていた。久しぶりにDVDで見る機会があり、小説の存在も知ったので購入した。
    シーズン1からの各話を小説化しているが、印象としては、脚本のように古畑と犯人との対決の場面における会話の部分の比重がかなり大きいと思った。ただ当然というか、もともとが脚本であるので、会話のテンポが良く、古畑と犯人それぞれが相手に切り返すやり方もいちいち小気味よい面白さがあるように思う。
    あえて言えば、他のいわゆるミステリ、推理小説に比べると犯人の動機や殺人に至った背景に関してはあまり触れられていない。というよりもほとんど書かれていない場合すらあり、ともすれば、犯人は(もしかしたら古畑も)まるで知的なだまし合い、ゲームを楽しんでいるかのような印象すら受ける。
    それでも読者も楽しめてしまえるのは、やはり、犯人との攻防、会話劇の軽妙さ、テンポの良さにあるということだと思う。これが重たくなってしまうと、やはりこの作品の独自の魅力がそがれてしまうように思う。

  • 傑作

  • 単なるノベライズでなく、犯人視点での再構成をしている。ドラマとは違った色合いがあって、これまた佳からん。

  • なるほどこれが三谷幸喜の作風か、といった感じ。
    言葉の選び方ももちろんだけど、構成が演劇のようで映像を見ているような感覚で読めてとてもおもしろかった。
    殺人事件という悲劇をかるい喜劇のような娯楽へと昇華している見事な作品。

  • ドラマシリーズの初期あたりの作品が収録されていて、懐かしく読めました。
    作中の人物描写が少ないせいか、田村正和さんが演じる古畑とはまた違う印象を受けましたが、バカ丁寧で捕らえどころがないあたりや、犯人との言葉の応酬に思わず笑ってしまうところは同じで、面白かったです。

  • 読みながら、ひとりで笑ってしまいました。小説としてはやはり、表現が疎い部分がありますが、ストーリー性だけみたらかなり高度で、おもしろいです。

  • ドラマで見るとトリックに納得できなかった部分も小説だとスッキリしました。<br>文庫本。

  • 脚本家三谷幸喜本人が挑んだドラマ「古畑〜」のノベライズ。あとがき中、本人は小説に関して自信無さそうな口ぶりでしたが、込み入った表現等もなくするする読める気持のよい一冊でした。

著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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