待ち望まれた死体 (扶桑社ミステリー)

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制作 : Katherine Hall Page  沢 万里子 
  • 扶桑社 (1996年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594019914

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待ち望まれた死体 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • 牧師の妻フェイスのシリーズ1作目。
    楽しめるコージー・ミステリです。

    フェイス・フェアチャイルドは、金髪に青い目。生まれも育ちもニューヨークのマンハッタンのおしゃれな女性。
    料理上手で、20代半ばにはパーティ料理の仕出し屋として成功していた。
    トムと出会って恋に落ちたら、ニューイングランドの片田舎エイルフォードの牧師だったのだ。
    息子ベンジーも生まれて、夜はぐっすり眠る赤ちゃんに、隣の家に住む女の子がベビーシッターもしてくれる。人も羨む幸せを手にしたと思いつつ、実は小さな町の平和な暮らしが退屈で、ホームシックにかかっていた。

    フェイスは散歩中に、鐘楼で若い娘シンディの死体を発見、とっさに鐘を打ち鳴らす。
    記念日にしか鳴らさないと決まっている歴史ある鐘なので、そのフェイスの行動が是か非かと町中の噂になってしまい、殺人がかすむほど。
    伝統を重んじるうるさ型の住人ミリセントには、嫌みを言われる始末。このミリセントは庭仕事をするか、窓際で編み物をするかで一日中、町の様子を観察しているのだ。ミス・マープルのように?

    シンディは、子どもの頃に両親を亡くして、叔母夫婦に引き取られた。
    叔母のパトリシアの家は古風で、先祖代々の貴重品やガラクタで埋まっている。フェイスのすっきりしたインテリアの好みとは正反対だが、見るたびに魅せられてもいた。
    シンディは派手な美人だが舌鋒鋭く、人の弱みを暴き立てるような性格で、叔母夫婦も困っていた。

    シンディはデイヴと婚約していたが、喧嘩しては他の男性とも付き合っていたという。
    真面目なデイヴに疑いがかかり、こっそりトムに相談に来る。フェイスは彼の疑いを晴らしたいと思う。
    地元警官のチャーリーはフェイスを信頼しているが、州警察のジョン・ダン警部補は、フェイスが関わらないよう警告する。

    にぎやかな村人達が登場して、右往左往。
    秘密が暴かれつつ、何事もなかったように毎日の習慣通りに仕事に励むニューイングランドの気風も描かれます。
    ユーモア溢れるこまごました描写と、フェイスの明るい雰囲気で、するする読めます。

    アガサ賞最優秀処女長編賞を受賞した作品。
    1990年発表、1996年翻訳発行。

  • 生まれも育ちもNYという都会育ちのフェイス。持ち前の積極的な性格から仕出し料理の店を開くと、大手マスコミも絶賛するほどの盛況ぶりだったが、 たまたま知り合った男性トムと恋に落ち、仕事を捨てて結婚。ところが、トムの仕事はニューイングランドの片田舎での牧師だった。泣く泣く愛するマンハッタンに別れを告げてニューイングランドへやってきたフェイス。美しい自然と平和だけが取り柄のようなこの村に、なんと殺人事件が起こった!

    原題:The Body in the Belfry (1991)
    訳者:沢万里子

    扶桑社ミステリー (1996.05)

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