死の姉妹 (扶桑社ミステリー)

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制作 : マーティン・H. グリーンバーグ  バーバラ ハムリー  Martin H. Greenberg  Barbara Hambly  宮脇 孝雄  井上 梨花  小林 理子  宮脇 裕子  千葉 隆章 
  • 扶桑社 (1996年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594020217

死の姉妹 (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • タイトル(原題はSister of the Night-夜の姉妹-)が示すように、このアンソロジーは“女吸血鬼”の作品が集められている。もともと、“吸血鬼”というもの自体が性的なもののメタファーとして用いられることが多いが、ことに女の吸血鬼ともなればそれは一層強まり、曰く「男の血を吸い尽くして生き永らえる」「愛情ゆえに惜しみなく奪い死に至らしめる」等々…。が、これに収録された作品にはもちろんそういう雰囲気を持ったものもあるが、同時に幼い少女、妻、そして母である「彼女たち」も描かれている。

    家族の崩壊劇を描いた「ママ」、アル中の女ホームレスが物語る「真夜中の救済者」、かつてのゲイ同様、吸血鬼がカミングアウトした近未来のアメリカを描いた「犠牲者」、懐かしい<アダムズ・ファミリー>を思わせるコメディータッチの「夜の仲間たち」等々14編を収録。

  • 女吸血鬼を題材にしたアンソロジー。
    表題作であるジェイン・ヨーレンの「死の姉妹」――死(神)の使いである女吸血鬼がナチスの収容所で出会った、自分を「母」と呼ぶ一人の少女の救済を神に祈り願う姿は悲しみと切なさが合わさって泣きそうになった。
    リーの「ラ・ダーム」はうーん…。

    1月下旬、ブックオフにて。

  • いろんな作家の吸血鬼アンソロジー。表題の「死の姉妹」はファンタジー作家のジョイン・ヨーレンのもの。ナチスのホロコーストを題材にとるこの話は、切なくて愛しい祈りが込められているように感じます。数え切れない死を見つめた女吸血鬼が、一人の少女の救いを神に願う。人間の残虐さが、虚しくて哀しいです。

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