ダーティホワイトボーイズ (扶桑社ミステリー)

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制作 : Stephen Hunter  公手 成幸 
  • 扶桑社 (1997年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (737ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594022006

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ダーティホワイトボーイズ (扶桑社ミステリー)の感想・レビュー・書評

  • 例えばランボーみたいな映画を見て、やべー戦争怖いわー、ランボーが突然日本にやってきてばかすか撃ちまくったらどうしよう、なんてなかなか思わない。これが現在の米国での話になっても、でもやっぱりまだ現実感が無いというか、米国って怖いのねーって思うくらい。
    という大前提のもと、この話は純粋に面白い。悪いやつだって馬鹿じゃないんだし、何も考えずに生きてるわけじゃないし、って当たり前の事なんだけど、主人公をランボーとするなら、巨大組織の警察に立ち向かう孤独なヒーローの話ってところなんだろうか。

  • スティーヴン・ハンターによるボブ・リー・スワガーシリーズの番外編。
    本作だけ読むと、ボブ・リーの物語との関連性をほとんど見つけることができず、それゆえか日本語版は本作が最初に刊行されたという。この物語は確かに本作だけで完結しており、他の作品を読まなくても問題なく楽しめる。
    とはいえ、前作「極大射程」を読んでいれば本作の中に本当にチラッとだけ現れるシリーズとの関連性に、思わずニヤリとなるだろう。本作中に前作との関連性を見出せるのはここのみであるのだが。
    本作はタイトル通り、白人のワルどもの物語である。脱獄囚のラマー一味と不本意ながらもそれを追う羽目になるハイウエイパトロールのバドが、お互いの知恵を比べながら、追いつ追われつを繰り返す。
    前作とは異なり、かなり下品で、バドもコンビを組む若手巡査の妻と不倫をしているなど、お世辞にも正義の人とは言えない側面を持っている。だからこそ、生々しく、生き生きと描かれているのだろう、登場人物たちの行動や考え、悩みなどが直に伝わってくるようでのめり込む。
    ラマーは完全に悪党であるが、切れる頭を持ち、時折見せる優しさなど人間味あふれる側面もあるため、なんとも憎めない。
    前作とは趣の違う形で読者を虜にする作品である。この物語がどのように次作以降に関わってくるのか、それもまた楽しみの一つである。

  • ボブ・リー・スワガーシリーズの第二作。といってもボブ・リーは登場せず。まあ、関係は次作をお楽しみにということのようだ。
    登場する悪漢が何とも凄まじいワルなのだが、これが家族愛に満ちた人物だったりする。登場人物の殆どが家族に関する問題を抱えている、まさに家族がテーマなのだ。とはいえスピード感あふれる筆致は前作同様迫力がある。翻訳のまずさが指摘されているが、私はさほど気にならなかった。

  • ボブ・リー・スワガーシリーズの外伝ということで『ブラックライト』を読む前に読んでみた。序盤はなんだかだらだらそれほど緊張感のない逃走劇という感じを受けたが、後半になるにつれ気付けば引き込まれていた。
    不倫をやめられないパドのだめっぷりに腹が立ち、反面ラマーの仲間思い(?)な所になんだかほっとする。でも悪役なんだよなと思う。愛着が沸くわけでもないし、頑張れとも思えない。ただパドもそうとも思えない。複雑な気持のまま最後まで読んで、結果としてはまぁ楽しめた。
    ボブ・リー・スワガーに関しては本当に2~3行、彼の父親がラマーの親父を殺したとか何とかで出てくるだけ。この作品が『ブラックライト』にどうつながるか楽しみ。

  • スティーブン・ハンターの新境地とも言える作品。
    ピカレスク小説になっている。
    刑務所を脱獄し、悪逆の限りを尽くす囚人とそれを追うテキサスレンジャーという構図。
    基本的に1対1の戦いなので、脇役があまりかっこよくない。
    読んでいてジャッカルの日を思い出した。
    文章力は相変わらず抜群だし、人物描写も素晴らしいが、あまりスカッとしない。
    読後感が悪いというのではなく、勧善懲悪という点で物足りなく感じた。
    しかし面白い小説であることは間違いない。
    一つの形としてアリ。

  • スティーブン・ハンター著「ボブ・リー・スワガー」シリーズの2作目。といってもスワガー自身は本作には登場しない。1作目の「極大射程」で少し語られるスワガーの父の死がこれまた間接的に関わる人物が主人公。殺人犯罪者ラマーとこれに深く関わってしまうハイウェイパトロール隊員バドが対決する。犯罪者ラマーの人物像が丹念に描かれ読み進む内にラマーに感情移入させられるのが面白い。銃撃戦のリアリティは相変わらずで銃器を知り尽くしているのだろうハンターならでは。

  • まさかの異母兄弟。

  • 内容忘れたけど
    面白かったのとカッコよかったことは覚えてる

  • 主人公よりも悪役が魅力的ってすごいと思う。
    不倫しつつ家庭では良い顔をしようとする主人公と、自分の夫が殺されたのに悲しみもせず主人公と逢瀬を重ね、離婚して一緒になれと迫るわがままな不倫相手には辟易した…。
    でも追い詰めるシーンとか銃撃のシーンは流石ハンター、男らしくて格好良いです。

  • ボブ四部作の中では、外伝扱いかもしれないこの作品が一番好き。
    倫理的にどうかは抜きにして、魅力的な悪役の話は面白い。

  • 悪党たちが形成する奇妙な家族関係
    ささやかなパーティ
    食パンのケーキ
    キャンドル
    ライオン ──とうちゃん!
    暴力描写は激しいし、ラマーは酷い悪漢だ。
    なのに彼らが愛しくなって涙が出た。

  • バドをどうしても好きになれない。
    対するラマー。彼を全肯定する事はできないけど、バドと対比して非常に男らしく見える。個人的にはラマーに軍配を挙げたい

  • ラマーパイはワルなんだけど、なかなか魅力があり、あまりの運の悪さに、そこまでいじめなくても、と同情すら覚えてしまう。ピューティーといったいどっちが主役なのかわからなくなるほどで、実はラマーのほうがスワガーなのかと思ってしまったくらいだ。でも面白かった。

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