オンリー・チャイルド (扶桑社ミステリー ケ 6-2)

  • 扶桑社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594022716

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃に親から虐待を受けた人は、大人になると我が子にも同じことをしてしまうのだろうか?
    また、その受けた虐待が異常な性格を作り上げてしまうのだろうか?


    母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、暴力、異常な言動や性的行為にとり憑かれた男に成長する
    そのような衝動を抑えきれない人間だが、それを巧みに操作する冷静さと頭脳を持ち合わせている
    イッちゃってるのに頭がいい厄介な野郎だ!


    そんなイッちゃってる野郎の表面的な人柄の魅力に惹かれて結婚したリディア
    アーサーの異常な言動や変態プレイの強要に疑いを抱きつつも、拒否することでアーサーが息子のロバートに悪い影響を与えたらと思うと不安で仕方なく拒絶することができないでいた


    アーサーに抑圧された中で、リディアは息子に愛情を注ぐのだがその息子もアーサーから性的虐待を受けていることに気づく


    それを知ったリディアは自身と息子を守るためにアーサーのもとを離れ、全面的に対決するのだが、「法」というものはなんて酷いものなんだと思わされた
    息子のためにと想う言動が「法」によって上手くいかないもどかしさ!


    この胸くそ悪さに不快感、決してハーピーエンドという終わり方にしないケッチャムもイッちゃてるーーー⤴⤴⤴

    ケッチャム作品はまだ二作目ですがケッチャムの虜になりつつあります…
    そんな私もイッちゃてるのか!?

    • mihiroさん
      Σ⊂(óꙣó)q)))ヒイイイィィ〜〜
      そして一休さん、また別のケッチャム登録されてる笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
      沼ってるや〜〜んΣ(。>艸<。)
      Σ⊂(óꙣó)q)))ヒイイイィィ〜〜
      そして一休さん、また別のケッチャム登録されてる笑ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
      沼ってるや〜〜んΣ(。>艸<。)
      2024/04/17
    • 1Q84O1さん
      mihiroさん
      だってケッチャムを読んでると心が晴れやかになるんだもん(*^▽^*)









      嘘です…
      ごめんなさい…
      mihiroさん
      だってケッチャムを読んでると心が晴れやかになるんだもん(*^▽^*)









      嘘です…
      ごめんなさい…
      2024/04/17
    • ultraman719さん
      晴れやかでしょ!w
      晴れやかでしょ!w
      2024/04/17
  • 久々のケッチャム作品。

    相変わらず胸糞悪い。

    なのに手にしてしまう。

    ナゼか?

    私が頭の狂ったサイコパス、シリアルキラー物が好きだからであり、本作がケッチャム作品だから。

    以前読み終えた同じくジャック・ケッチャム著「隣の家の少女」を彷彿させられました。






    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    アーサーとリディア。二人が出会わなければ、こんなことには…。1953年、アーサーはこの世に生を受けた。母親からの虐待を受けながら育ったアーサーは、狡猾な悪ガキへと成長していった。大人になってからも、アーサーは邪悪な感情を秘めたままだった。その後、内気な女性リディアと知り合い、彼女は不安を残しつつもアーサーと結婚。だが、彼は変態セックスを強要したり、しだいに凶暴な性格を表していく。抑圧された日常の中、彼女は一人息子ロバートに愛情を注ぐが、ロバートもまた奇妙な動作や習癖を見せ始める―。

  • ルースは疲れきっていた。何をしても赤ん坊は泣き続ける。気がつけばルースはトイレの流れる水に赤ん坊の頭を押し込めていた。我にかえり、赤ん坊を引き上げ、抱きしめる。そんな母親に育てられたアーサーは、狡猾な悪ガキに成長していく。だが警官のダッカンだけは彼の正体を見抜いていた。やつはいずれ人を殺すと。
    リディアは一度の離婚後、男に懲りていたが、アーサーと結婚する。だがそれはすぐに後悔に変わった。変態セックスを強要する夫も自分だけ我慢していればいいと思っていたリディアだったが、愛する一人息子ロパートにまでその手がおよんでいたことを知り、離婚を決意する。一見アーサーが不利に見える離婚劇に思えたが、事態はリディアの思ってもみない方向へ進んでいくのだった――

    いや……酷い。個人的には「隣の家の少女」より酷いと思いました。アーサーの人格もケッチャム作品の中でも最悪の部類に入る。ところがそのアーサーも虐待の犠牲者だという、虐待の連鎖の恐ろしさが嫌でも描かれている。
    あまりに理不尽な結末には、しばらく身体の力が抜けてしまうくらいショックを受けた。向けるところの見つからない怒りが込み上げて。そういうわけで非常に疲れる読書となります。覚悟の上でどうぞ

  • リディアがどれほど訴えたところで、ロバートは奪われ、虐待者の自由に出入りできる場所に置かれてしまう。
    これは法律で決まっていることなのだ、これに従わないのは法律違反だ、と言われて、リディアはとうとう実力行使に出てしまう。
    どうしてそれが実刑判決なのか。情状酌量の余地ってものはないのか。
    それでも、とリディアは自分を慰める。自分の息子を苦しめるものはもういないのだと。

  • 裁判シーン、じわじわむかむかと嫌な気持ちになる・・・
    寄生虫
    赤ん坊のアーサーがルースに虐待されるところで始まり、ルースがロバート(アーサー?)を抱き寄せるところで終わる…
    細い木の枝を母親も折檻に使っていた・・・
    リディアが命がけで守ったと思ったロバートが外ではルースに虐待されているの、やりきれない

  • 生理的嫌悪感を容赦無く抉ってくる。

    怖いのは、これは小説だが、世の中には
    これに近い狂気が存在する事だ。そして、
    自分が持つ正義感が通用しない絶望感。
    どれを取っても、後味の悪さを残すのである。

    期間を置いて、二度目を読んだ。
    久しぶりにケッチャムの描く不快感を味わいたかったからだ。期待通りではあったが、駆け足の読書。闇が連鎖する。

  • 個人的には『隣の家の少女』より後味が悪い本

  • 相変わらず読んでいて気分が悪くなるけれど。
    そして、世の中とはこんなもんなんだろうけれど。

  • ケッチャムの中でも1番まともじゃないかと思います。
    父親の異常さがリアル。
    後半は裁判モノのような感じ。
    ケッチャムにハマッてた時に友達に貸したら
    引いてました(泣)

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著者プロフィール

ジャック・ケッチャム(Jack Ketchum)
1946年11月10日 - 2018年1月24日
ホラー作家として知られる。ボストンのエマーソン大学で英文学を専攻。卒業後は俳優、教師、営業、ライターなど様々な職業を経験するが、ヘンリー・ミラーの出版エージェントをしていたことはよく知られている。1981年『オフシーズン』で作家デビュー。1994年”The Box”で、ブラム・ストーカー賞短編賞を受賞して以来、多くの受賞歴がある。2015年にはブラムストーカー賞生涯功労賞を受賞。代表作に、実在の事件を元に、映画化もされたモダンホラー『隣の家の少女』。
(2018年5月10日最終更新)

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