ドン・キホーテのリボン: DonQuix-ote’sPierced earring3

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594023850

感想・レビュー・書評

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  • 914.6

  •  正直に言えば、この人の書く戯曲を読んでよかったと思ったことはないのである。この人の主催する劇団の芝居を見ても、もうひとつぴんと来ない。もっと素直でいいんじゃないかって思いがわいてきて仕方がないのである。そういう気持ちからこのエッセイを読むと、ある意味ではあまりにも常識的なこの人の感性に、逆に驚いたりした。
     常識的であるというが悪口に聞こえてしまったりするのは問題があると思うのだが、非常に納得できる意見が、非常にわかりやすく気持ちよく書かれていて、読んでいて思わずうなずいてしまうことが多い。文化人的な発想というか、そういうものにもいい意味で好感が持てた。特に「村おこし」の話などは感心した。どうしてこういうことをちゃんとやらないのだろう、自治体は。
     だが、一方でちょっと物足りなく思う自分がいるのも事実。彼の戯曲をあんまり好きではないと思いながら、エッセイにもなにか毒のようなものを求めてしまうのである。わがままな話であるが。

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著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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